「台所育児」で親子料理!うれしい子どもの変化とママとの大切な時間
子どもはいつもママのすることに興味津々、何でも真似しようとしますよね。
特に料理に関しては「ママと一緒にご飯を作ってみたい!」と思っていることでしょう。
やる気満々の姿を見ていると挑戦させてあげたくなりますが、火や刃物の危険もあり、ママは一歩踏み出せない気持ちもあると思います。
今回はそんなママに、子どもや親子関係にも良い効果をもたらすと言われている「台所育児」をご紹介します。
親子で一緒に料理をするメリットやおすすめ料理、子ども用の料理アイテムもお伝えしていきますので参考にしていただければ幸いです。
台所育児のメリット!4つのうれしい変化とは?
「台所育児」とは親子で台所に立ち、一緒に料理をすることを通じて、生きる力や食育を学んでいく育児法です。
提唱者は料理研究家の坂本廣子さんです。
子どもが3歳を過ぎる頃には、大人の言うことも理解できるようになり、言葉でコミュニケーションを取れることが増えてきますよね。
手先も器用になってきて、好奇心もどんどん高まっていきます。
子どもにとって大事なこの時期に、やってみたい!知りたい!と思うことを思いっきり探求してほしいですよね。
そんな兆候が見られたら、本格的な「台所育児」のはじめ時かもしれません。
料理には子どもの好奇心を満たしてくれるさまざまな刺激がありますよ。
うれしい変化をもたらしてくれる親子料理のメリットをお伝えしていきますね。
食べ物に対する感謝の心が育つ
少し前まではイヤイヤ期、ご飯で遊んだり、ポイっと捨ててしまったり。
しかし、一緒に調理することによって食材は無限にあるわけではないこと、誰か作ってくれている人がいるということを何となく理解していきます。
当たり前に出てくると思っていたご飯は、実は手間暇かけて作られているのを実感してくれるとうれしいですよね。
これは実際に料理をしてみないとなかなか気づけないことです。
そしてお肉やお魚など、生き物の命をもらっていることを子どもの成長に合わせて徐々に教えてあげましょう。
尊い命をもらっていること、食べ物を粗末にしてはいけないこと、大切なことに気づいてくれると思います。
「食育」の基礎となる大事な感覚が身に付くことが期待できますね。
五感が刺激され、脳が活性化!
子どもが料理をしているときにはいろんな感性が研ぎ澄まされています。
- 嗅覚→調理中の料理ができてくる匂いや調味料の匂いなど
- 味覚→味見をする
- 触覚→食材の切ったり、まぜたり、こねたりする
- 聴覚→まな板をトントン、フライパンがジュー、お鍋がぐつぐつする音
- 視覚→料理の色どりなど、食材のさまざまな色合い
料理中に起こるさまざまな感覚に五感は鍛えられていきますよ。
五感が使われていくと脳が活性化されて、感性も豊かになると言われています。
嫌いなものが食べられるようになる
幼児期はまだまだ好き嫌いが激しい時期ですよね。
嫌いなものが入っていると意地でも食べない、そんなことも頻繁にあります。
しかし、自分で作った物ならどうでしょうか。
頑張って切ったり混ぜたりした食材たち、自分で調理したものをきれいに盛り付けて、それが食卓に並んでいたら誇らしく感じるでしょう。
いつもより何だか美味しそう、ちょっと食べてみようかなという気持ちになるかもしれませんね!
親子のコミュニケーションの時間が増える
毎日、朝昼晩とご飯作りに追われるママ。
子どもと遊んであげたいけど、ご飯を作らないといけないから…、そんな状況も多いですよね。
一緒に料理をすると、時間はいつもよりかかりますが家事は進む上、子どもとコミュニケーションを取れる大事な時間も確保できます。
これから幼稚園や保育園、小学校と進んでいくごとに親子だけの時間は少なくなっていきます。
家族だけではなく、友だちとの時間も増えて、子どもが自分の世界を広げているということであり、成長の証ですね!
少し寂しい気もしますが、一緒に料理をするという習慣ができれば子どもとの会話を楽しむ時間ができます。
もっと大きくなったときに一緒に料理しながら学校であったことや悩みなどを聞いてあげられる時間になるといいですよね。
どんどん少なくなってくる親子時間を大切に過ごしていけるといいですね。
親子で料理をする際の注意点
うれしい効果が期待できる親子料理の時間ですが、火や包丁を使うこともあり、最大限の注意が必要になります。
料理を始める前にどんなことに気を付けていけばいいか、チェックしておきましょう!
要注意な火と刃物!しっかり声掛けと管理を
一番怖いのは熱いお鍋やフライパンを触って火傷したり、包丁で手を切ってしまうことですよね。
まず最初にそれぞれの危険性について子どもにきちんと説明しましょう。
子どもにも理解できるような分かりやすい言葉で、違う作業をするたびに声を掛けてあげてくださいね。
<声掛け例>
- 包丁を使うときはゆびをおけがするとあぶないから、猫さんのおててだよ!(食材を抑える方の手はグー)
- フライパンにさわるとアチチだから絶対にさわらないでね。
包丁で食材を切る作業は成長をみながら、5歳以降がおすすめです。
絶対に一人で使わせずに、使うときは手を添えたり、危ないときはすぐに対応できるようにそばについているようにしましょう。
最近はガスコンロではなくIHクッキングヒーターのお宅も多く、火を直接見ないのでつい熱い部分に触ってしまう危険性も考えられます。
- 包丁を使った後はすぐに手の届かない場所へ
- コンロやクッキングヒーターの付近にはママと一緒の調理時以外は近寄らせない
料理をはじめる前に子どもにしっかり説明して、安全な料理時間にしましょう。
荒れる台所・過ぎていく時間!ママのイライラ対策
上の説明でもあったように子どもとの料理は怪我をさせないように、と神経を使います。
さらに、子どもの料理に失敗はつきもの。
どうしても台所は汚れて無茶苦茶になったり、いつもより多くの時間がかかってしまいます。
自分一人のときはスムーズにできていたことがなかなか進まないのはイライラするものですよね。
「なんでこんなに汚しちゃうの!?」
「もう、ママに代わって」
そう言いたくなる気持ち、とても分かります!
ただ、そこをぐっと我慢してもらって、なるべくポジティブに声を掛けてあげましょう。
子どもはほめられるとやる気がアップして、やる気がアップするとどんどん吸収してお料理も上手にできるようになってきますよ。
「料理をやっているとママがプンプンして面白くない」と思わせてしまったら、せっかくの親子の時間がもったいないですよね。
しかし、親子で楽しむにはママの気持ちも大事です。
ママのイライラをなるべく減らすことができる方法をお伝えします。
最初に手順と注意点を伝えておく
最初に手順を伝えておくことで子どもにも流れが分かり、あれもこれもやりたい!と暴走することも少なくなってきます。
カレーを例にご説明しますね。
- じゃがいも・ニンジンとお肉はママが切るから、玉ねぎの皮をむくのをお願いするね。
- お鍋に材料を入れるのをお願いするね。お鍋がアチチで危ないからママと一緒にいれようね。
- ママがお野菜とお肉を炒めるから、一緒に見ていてね。
- お肉の色が変わって、玉ねぎがしなしなしてきたらお水を入れるのをお願いね、お鍋は熱いままだから気を付けようね。
- ぐつぐつしてしばらく待つよ。その間にゴミを捨てたり、お片付けを手伝ってね。
- カレーのルーを一緒にいれようね。お鍋に気を付けて一緒に混ぜよう。
- 最後にぐつぐつしたら完成するよ!
一度に全ては理解できないかもしれないですが、最初に伝えておくことで自分には役割があるんだ、と分かり責任感も出てきますよ。
作業は広い場所で、事前に新聞紙を敷く
手先が器用になってくる年頃とはいえ、子どもは基本的にダイナミックな動きをしますよね。
小麦粉がドバっと出たり、卵をぐしゃっと割ってしまったり…。
しょうがないことですが、台所は荒れ放題になってしまいますね。
片付けるのはママの役目、うんざりした気持ちになると子どもとの料理が億劫に感じてしまうことも。
そこで「料理は台所」とこだわらず、広い場所に新聞紙を敷き、そこで作業してみるのがおすすめですよ。
汚し放題しても、最後にまとめてポイっと捨てるだけなのでママの負担も軽くなり、時間の短縮にもつながります。
ストレスフリーだと笑顔で親子料理を楽しめるような気がしますね。
五感を刺激!おすすめな親子料理
料理の工程は切ったり、混ぜたり、煮込んだりと、子どもにとって五感が刺激されるものです。
そして、何より「楽しい!料理が自分にもできた」という気持ちが達成感や自己肯定感にもつながっていくと思います。
そんな経験のできる台所育児にピッタリな料理をお伝えしていきますね。
つぶすの楽しい!ポテトサラダ
ポテトサラダの調理工程は子どもにできることがたくさんありますよ。
- じゃがいもをつぶす
- たまごの殻をむく
- 塩もみした後のキュウリをしぼる
- ハムやキュウリを入れてまぜる
- マヨネーズを入れる
つぶしたり、しぼったり、まぜたりと子どもがフル活躍できますね!
特にジャガイモをつぶす作業は子どもに大人気です。
我が家ではこの作業を子どもに頼んだ結果、ほとんどつまみ食いされてなくなったことがあるので注意してください。
ほくほくのじゃがいもの香りに嗅覚を刺激されて、ついついやってしまうのかもしれませんね。
こねてのばしてピザ作り
ピザ作りは手先も頭も使って良い経験になりますよ。
- はかりで粉を量る
- 計量カップで水の量を測る
- 生地を混ぜる
- 生地をこねる・のばす
- 生地にトマトソースやケチャップをぬる
- チーズやウインナー、コーンなど好きな食材をのせる
計量カップやはかりで重さを量ることは数への興味にもつながりそうです。
料理をしていると計算を使うことが多々ありますよね。
例えば、1000mlの水が必要だから500mlのカップを2杯入れてね、と伝えていくと自然と計算の概念が理解できます。
そして、こねてのばす、具材を盛り付ける、どちらも子どもが大好きな作業ですね。
色とりどりに飾り付けられたピザに視覚を刺激され、いい匂いが漂ってきた室内で焼きあがりをわくわくしながら待つ。
ぜひ親子でやってみてほしい体験ですね。
型抜き楽しい!クッキー作り
クッキーも先ほどのピザと工程は似ていますね。
こちらも子どものできることはたくさんありますよ。
- 粉や砂糖、バターを量る
- 卵をほぐす
- 混ぜて、ひとかたまりにする
- 生地をのばす
- 型抜きをする
お菓子作りは順番が大事ですよね。
砂糖やバターを入れるタイミングだったり、卵は何回かに分けて入れたりすることもあります。
どのような順番で物事を進めるか計画することで段取り力がつくことも期待できそうです。
大人になっても役立つ力ですね!
そして、何より楽しみなのが型抜きの時間。
いろんなカタチにくり抜いた生地たちをキレイに並べて、焼き上げたら完成です。
自分で作ったおやつは格別ですよね。
家族でおやつ時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
モチベーションアップ!親子料理アイテム
子どもは夢中になりやすく、そして飽きやすい一面もあります。
せっかく始めた料理もいつの間にかやらなくなっていた、なんて寂しいですよね。
自分だけの特別なアイテムがあれば子どものモチベーションは上がり、料理にも使えて役立ちますよ!
子ども用の料理アイテムをご紹介しますので、よければ参考にしてくださいね。
ママみたい?親子エプロン
子どもは大人のやることに憧れを持っていますよね。
「エプロン姿でお料理ができたらママみたいでうれしい!」
自分だけのエプロンがあればやる気もアップするでしょうね。
子ども用のエプロンは花柄から動物柄まで、可愛いものがたくさんあって悩みますね!
バッククロスエプロン100-120-三角巾付き-フラワービーズとふんわりパステルリボン
フレンズヒル キッズ キッズエプロンM ハローライオン ベージュ 110-120
親子でお揃いエプロンもいいですね!
北欧柄で大人気分、6種類のカラーから選ぶことができますよ。
レップ エプロン + 子供エプロン (三角巾付き) おそろい ポケット付き 北欧柄
エプロンを着たら準備はOK!楽しいクッキングの始まりですね。
しっかりしたものを!料理用の踏み台
キッチンの高さは大人用に作られているので、子どもが台所で調理をするには踏み台が必要になります。
イスを利用したり手洗い用の踏み台も使えますが、「料理専用の踏み台」を台所に常備していたら、すぐに取り掛かれますね。
台所は危険がいっぱいですから、転倒の危険を避けるためにしっかりとした踏み台がいいと思います。
こちらの商品は木製の強度がしっかりとした作りで、重さも200キロまで耐えられますよ。
RiZKiZ 子供用ステップ 踏み台 【ナチュラル×ホワイト】 耐荷重200kg 木製 2段
インテリアとしても素敵なデザインで、子どもが大きくなり使い終えた後で大人も使えますね。
包丁のその前に!子ども用ピーラー&まな板
包丁を使い始める前段階として、ピーラーで食材の皮むきから始めるといいかもしれませんね。
ただ、刃物には違いないので十分注意した上で使用してくださいね。
こちらのピーラーは子どもの手の大きさに合わせて作られているので、大人用を持たせるより使いやすく安心ですね。
こちらは目盛り付きの子ども用のまな板です。
子どもらしい可愛いデザインで、自分だけのまな板があるとテンションも上がりますよね。
子どもの成長に合わせていろいろなアイテムを利用し、徐々に料理をステップアップしていけるといいですね。
まとめ
今回は親子で料理を楽しむ「台所育児」を紹介しました。
<「台所育児」をすることによって得られる子どもの変化>
- 食べ物に対する感謝の心が育つ
- 五感が刺激され、脳が活性化する
- 嫌いなものが食べられるようになる
- 親子のコミュニケーションの時間が増える
<親子料理の注意点>
- 火や刃物に要注意
- 作業ごとにしっかり声掛けと見守りを
- 使わないときは刃物をすぐ手の届かない所へ
- 調理時以外はコンロのそばに近寄らない
- ママのイライラを工程を伝えること、先に新聞紙などを敷いておくことで軽減させる
<五感が刺激されるおすすめ親子料理>
- ポテトサラダ
- ピザ
- クッキー
なかなか踏み出せなかった親子での料理も、メリットや注意点をよく理解することで挑戦しやすくなりますね。
料理という共通の目標を達成することで絆もより深まっていくと思います。
親子のコミュニケーションを大事に、家族で楽しい時間を過ごしてくださいね。