育児で腰痛が辛い時のコルセットの選び方とは?その他改善策も紹介します
育児をしていると腰が痛いなと思うことが多いですよね。私もその一人でした。
赤ちゃんの沐浴をしたり、抱っこしたりと中腰や反り腰を長時間することで、腰に負担がかかってしまいます。子育てに休みはないので、病院や整体に行く時間もなく、痛みが続くと体力的にも精神的にも辛くなってしまいますよね。
そんな時はコルセットに頼ってみるのも一つの手です。
ただ、コルセットにもメリット、デメリットがあるのでそれを知った上で活用しましょう。コルセット以外にも自宅でできる腰痛の改善方法もあるのでご紹介します。
腰痛を改善して楽しく子育てができるようにしましょう。
コルセットを使用する時のメリット
腰痛を我慢しながらの育児は本当に辛いですよね。なかなか治らず、家事育児も思うように出来ないとイライラしてしまうことも…。
そんな時はコルセットに頼ってみてもいいかもしれませんね。
腰痛が辛い時にはコルセットとよく聞きますがコルセットをすることで何がいいのでしょうか?
- 可動域を制限する効果
- 疼痛を和らげる効果
- 安心を得られる効果
以上の3つの効果が挙げられます。
可動域を制限する効果
腰に少し負荷がかかっただけでも痛みが生じる場合がありますよね。
コルセットで腰を固定することによって可動域を制限することができるので動作を適度に制御することができ、腰痛の悪化を防ぐことができます。
疼痛を和らげる効果
痛みが出ているところを圧迫することで痛みを和らげることが医学上でも分かっています。
コルセットを着けることによって腰にある骨を安定しつつ、腹部に適度な圧力を加えて腹圧を高める事ができます。
なので、腰まわりを固定し腰への負担を和らげることができるのですね。
安心感を得られる効果
コルセットをつけることによって痛みが和らぐと安心しますよね。そのため、気持ち的にも楽になることができます。
ただ、着けることで安心できるからと着けることを日常化してしまうのは良くありません。着けるのが当たり前になってしまうと筋力が落ちてしまう危険性があるので気をつけましょう。
コルセットの種類
コルセットは大きく分けて2つの種類があります。
- 硬性コルセット
- 軟性コルセット
2つの違いを見ていきましょう。
硬性コルセット
硬性コルセットは骨折や手術の後にガッチリと固定するもので、プラスチックや金属などの素材でできています。
なので硬性コルセットは病院等で患者さん自身の身体の形状から作るためフルオーダーで作成されるものがほとんどです。
主に脊柱(体の中心)の全方向の固定が目的となるため固定力が強く日常の動作は大幅に制限されてしまいますね。
軟性コルセット
軟性コルセットは一般に薬局などで市販されているものです。慢性的な腰痛やぎっくり腰、ヘルニアなどに使用されています。
メッシュ素材でバネなどを埋め込んで弾力性を持っているのが特徴です。
【育児で腰痛が辛い】コルセットの選び方
ここでは市販されている軟性コルセットを紹介しますね。痛みの程度や使う場面によって変わってくると思います。
家にいるときや仕事の時など使い分けもできるので是非参考にしてみてください。
痛みの度合いから選ぶ
コルセットは腰から骨盤全体をしっかりと個性してくれる幅が広いタイプのものから腰や骨盤だけを支える幅が狭いタイプのものがあります。
痛みが強い腰痛の場合には腰椎から骨盤までをしっかりと固定してくれる幅が広いタイプがおすすめです。
支える範囲が広いとしっかりと固定をしてくれるので痛みの軽減を期待することができます。
また、背中側に入っている支柱の硬さがしっかりしているものを選ぶとよりサポート力が高いです。
【Amazon】バンテリンコーワ サポーター 腰椎コルセット
そこまで痛くはないけれど、なんだか違和感がある、鈍痛が治らないといった腰痛には動きやすく伸縮性がある幅が狭いタイプがおすすめですね。
身体にもフィットしやすく動きもそこまで制限されないので日常生活でも快適に使用することができます。
動きやすさで選ぶ
動きやすいコルセットは、固定する範囲が狭く動かせる部位が増えるものがいいので幅が狭めのものがいいですね。
ただ、固定力があまりないので腰痛がそこまでひどくないときやサポートとして使いたい時がおすすめです。
急性の腰痛などで痛みが強い時には安静が1番なので動きやすさで選ぶことはお勧めしませんが、よくなってきたら動きやすさも選ぶポイントとして入れてもいいでしょう。
通気性で選ぶ
コルセットは腰回りをしっかりと固定するため身体に密着しています。そのため、夏場などは特に汗をかくので蒸れやすくなりますね。
汗をかくので夏場になると物によっては痒くなってしまうかもしれません。その対策として最近では通異性がいいメッシュタイプのコルセットが多く売られています。
ゴム製のコルセットもありますがメッシュタイプの方がおすすめです。メッシュタイプなら洗濯してもすぐに乾いてくれるので安心ですよ。
コルセットを使う上でのデメリット
コルセットをつけることで腰痛は和らいてくれますが、使用するにあたって注意して欲しいこともあります。
まず、コルセットを使用する上で知っておいて欲しいのは「コルセットは腰痛を直すものではない」ということです。
痛くないのに再発する不安から、コルセットをつけるのが日常化してしまうと、筋力が落ちて新たな腰痛の原因にもなってしまいます。元々、人間の身体には天然のコルセット「筋肉」があります。
この筋肉が身体の姿勢を整えてくれているのでコルセットに頼りすぎてしまうと筋力が低下してしまうのです。
強く固定しすぎてしまっても腰以外の部分の不調につながってしまうこともあります。
強く巻きすぎることで内臓を圧迫してしまい、血行が悪くなります。そこから、冷え性など全身の不調につながってしまうリスクもあるのです。
コルセットはあくまで腰の負担を減らして腰痛を軽減させてくる手段ですので、痛くて動けないというどうしても必要な時にだけ使うようにしましょう。
それでも腰痛はかなかな良くならない、辛いと思った時は迷わず病院、整体へ行くことをお勧めします。
そもそもなぜ育児をしていると腰痛になるのか?
コルセットを使用することで腰痛が和らぐことがあります。
ではなぜ育児をしてると腰痛になりやすいのでしょうか?
私の友達も育児を始める前は腰にちょっと違和感がある程度だったものが、育児を始めてから腰痛をしっかりと感じるようになったと言っていました。
育児をしていて腰痛になる原因はいくつかあります。
- 抱っこによる腰への負担
- 子供の視線に合わせての姿勢
- 妊娠による身体の変化
- 育児によるストレス
それでは、原因を1つずつみていきましょう。
抱っこによる腰への負担
育児をしている中で、抱っこやおんぶは1日に何度も行う上に、長時間に及ぶことも多くとても体の負担になります。
抱っこ紐を使えば姿勢としては楽になりますが、それでも腰のベルトにはしっかりと子供の体重がかかるのでどうしても負担が大きくなってしまうのです。
子どもの視線に合わせての姿勢
視線が低い子供との生活はどうしてもかがむことが増えてしまいますね。
着替えや食べこぼしの拭き掃除など、かがんだり腰を曲げたりといった動作がどうしても多くなってしまいます。
赤ちゃんとの生活でもおむつ変えや授乳で床に座っての作業が多いです。
子育て中にやりがちなあぐらや正座、横座りなど座り方も様々ありますが、どれも背もたれや支えがないため姿勢が悪くなり腰痛を招いてしまうのです。
赤ちゃんの沐浴でも腰を曲げての作業になってしまいがちです。
沐浴をする場所にもよりますが、私の知り合いは洗面台でやっていたため腰に負担がかかることが多くかったそうです。
そのため、早々に沐浴は卒業して一緒にお風呂に入るようにしたと話していました。
妊娠中からの身体の変化
妊娠中は子宮が大きくなり身体の重心が前に移動するため上半身はバランスを取ろうとして反り腰になりやすくなるので、腰への負担が大きくなってしまうのです。
他にも大きくなるお腹に合わせて腹筋が引き伸ばされてしまうのですが、これを「腹直筋離開」といいます。
腹直筋が左右に離れてしまう状態の事で左右に離れてしまうことで、姿勢を維持することができなくなり腰痛になってしまいます。
とは言え、妊娠中は姿勢を気をつけるのも大変ですよね。
他にもホルモンが関係していて出産中は身体が骨盤を広げようとリラキシンというホルモンが多く分泌されます。
このリラキシンは靭帯が緩く作用があると言われていますが靭帯の緩みが骨盤の歪みを引き起こして腰痛になってしまうのです。
これらは出産したらすぐに戻ることはなく、個人差はありますが妊娠前に身体が戻ったと実感できるまでに3ヶ月から1年と言われています。
この身体が戻りきらないうちに腰に負担のかかる姿勢を続けるのですからなかなか治らないですよね。
産後、体重がなかなか戻らないという人も腰痛になりやすく、体重と腰痛は若干ですが関係があります。
妊娠中は運動不足にもなりやすく筋力が落ちるため、代謝も下がってしまうので産後それを元に戻すのも大変です。
意識して身体を動かし、食生活を見直すことも大切ですね。
育児によるストレス
ストレスによっても腰痛が引き起こされることもあります。
ストレスにより腰回りの筋肉の血流が悪くなり腰痛を引き起こすと考えられています。
育児中はどうしても子供中心の生活になり、なかなか自分の時間が取れなくなってしまいますよね。
睡眠不足や休む時間が取れずストレスが溜まってしまい腰痛になってしまうのです。
コルセット以外にも腰痛を改善する方法
腰痛を改善するためにコルセット以外で自宅でも取り組めることをいくつかご紹介しますね。
- 抱っこの仕方を工夫する
- 普段から腰に負担がかからない動きをする
- 規則正しい食生活を心がける
- 筋トレ・ストレッチをする
といった方法が挙げられます。
1つずつ詳しく確認していきましょう。
抱っこの仕方を工夫する
抱っこする位置を高めにしてみたり座ったりと同じ姿勢を続けないよう意識することが大切ですね。
子供によっては抱っこして座るとぐずる子も多いと思います。
そんな時は膝を伸ばした状態ではなく少し曲げてクッションを作ってあげると腰にあまり負担がかからずに抱っこすることができますよ。
普段から腰に負担がかからない動きをする
日常生活でも腰に負担がかかってしまうと更に腰痛が悪化してしまうかもしれません。
掃除機がけや台所仕事、洗濯物でも少し意識してみましょう。
掃除機がけでは背中が丸くなりやすいので腹筋と背筋を意識しつつ、膝と股関節を軽く曲げて少し状態を前に倒しながらやると腰への負担が軽減されます。
台所でも膝を曲げてシンクの下に膝をくっつけてあげるだけでも負担が減ります。
椅子を置いておいてちょっと座れるようにしてもいいですね。
洗濯物も竿の位置が高いと反り腰になってしまうので、高さを低くして、畳むときは椅子に座って畳むようにすると腰への負担が減ります。
また子供との生活でも子供の視線に合わせてしゃがんだり、床に座ったりが増えてしまいますが椅子に座れる場面があれば椅子を活用していきましょう。
規則正しい食生活を心がける
腰痛と食べ物はあまり関係がなさそうですが筋肉や骨を強くするには食生活も大切です。
子供がいるとどうしても子供の残り物も食べてしまったり、育児の合間の休憩でお菓子を食べてしまって、食べ過ぎてしまうことがあるかもしれません。1日3食バランスよくたくさんの栄養を摂れるように心がけてみましょう。
例えば、体の組織の材料となるタンパク質、卵や鶏肉、チーズですね。チーズにはカルシウムも含まれています。バナナはカリウムとマグネシウムが多く含まれていて、筋肉をやわらかくする効果もあります。さばやいわしなど魚類にはDHAやEPAが豊富含まれていて血流を改善する効果があります。
根菜類も体を温めて血行を良くしてくれる効果があるのでおすすめです。
間食でどうしてもお菓子を食べてしまう場合は、ナッツ類やドライフルーツに置き換えてみましょう。ただし、食べ過ぎは良くないのでどちらも1日1にぎり分を目安にするといいですね。
腰痛に限らず、健康な身体を作るためにはバランスのとれた食生活を意識してみましょう。
筋トレ・ストレッチをする
運動することによって心も身体もスッキリすることもできます!腰痛になる人は背筋が少ないと言われています。
他にも、背筋だけでなく腹筋やお尻を鍛えることも大切になってきます。
▼こちらはお手軽に出来る筋トレ、ストレッチの動画です。
毎日3分なら私も頑張れそうです!
ただ無理だけはせずに自分のできる範囲以内で頑張りましょう。
まとめ
なかなか治らない腰痛、自分のためにも子供たちのためにも早くなんとかしたいですよね。
それでは、今回の記事の要点をまとめます。
- コルセットには3つの効果「可動域を制限する効果」「疼痛を和らげる効果」「安心感を得られる効果」がある
- コルセットには病院でフルオーダーで作ってもらう硬性コルセットと市販で手に入る軟性コルセットの2種類がある
- 軟性コルセットにも種類があるので自分に合ったコルセットをつけることがおすすめ
- コルセットは腰痛を治すためのものではなく痛みを軽減させてくれるもの
- 腰痛の原因は姿勢だけでなく、産前産後の体調の変化、ストレスも関わっている
- 腰痛を改善するためには普段からの姿勢を気をつけることも大切だが規則正しい食事を摂ることも大切
腰痛になって思うように家事育児ができないのは本当に辛いことです。腰痛にならないために予防しつつコルセットやサポーターも上手に活用していきましょう。
ただコルセットやストレッチ、筋トレをしても腰痛がなかなか改善られない場合は無理をせずに病院へ行くのが大事ですよ。