育児と肉体面
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PMSが辛くて育児ノイローゼになるのは間違い!?実は足りていないものがあった!!

やなかゆう
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「PMSの症状が重くて動けないほど辛い、何をするのもおっくう

「怒りの感情が抑えられずに、子供に手を上げてしまいそうで自分が怖い」

あなたは、このような症状が出ていますか?

それはPMSがさらに重症化した、PMDDになっている可能性もあります

PMDDはうつの一種なので、普段から育児ノイローゼ気味なのであれば、

生理前特有の症状によって、さらに辛い心理状態になってしまうのは当然かもしれません。

「PMS・PMDDはホルモンバランスが崩れるせいでなる」とはよく言われています。

しかし、本当の原因は別のところにある可能性があるのです。

根本的な原因から見直し改善していくことで、毎月の生理で辛くなり

育児に対してもネガティブになってしまうことを防げるかもしれません。

あなたの症状が少しでも軽くなり、育児が楽にできるように、私が詳しく調べてみました!

PMSとは

月経前症候群といいます。

生理が始まる3~10日ほど前から身体的・精神的な症状が出て、生理が始まると落ち着いていくのが特徴です。

PMSやPMDDを診断する時に、

  • どのタイミングで症状が出ているのか
  • 過去3か月~1年の生理期間でどの症状が出たか

というように、記録しておくことが重要になります。

PMSやPMDDで病院を受診しても、症状の出るタイミングや期間が生理前でなければ

PMSやPMDDではなく別の病気という診断になります。

PMSについては、別の記事でも詳しく説明をしています。

おすすめの記録アプリの紹介と、PMSのチェックリストもあるので、確認をしてみてください。

 原因はPMSなの!?育児で無性にイライラする本当の原因は?

PMDDとは

月経前不快気分障害といい、うつ病などと同じ分類になります。

PMS同様に生理前に症状が出ますが、7日~14日ほど前から精神的な症状が出ることもあり

PMSより発症するタイミングが早く、期間が長い傾向にあるようです。

生理が始まると症状が治まり、遅くても生理が終わるころには軽くなります。

些細なことでイライラする、怒りっぽくなるのはPMSと同じなのですが

感情のコントロールができなくらい激しい怒りの感情が出るのが特徴です

中には子供に手をあげてしまうほど衝動的・攻撃的になってしまうことも。

そんな自分に対し自己嫌悪や絶望的になり、だんだん気力が失われていってしまうように

日常生活・社会的に深刻な問題が出てきます。

女性なら生理前のイライラや不快感は当然の症状ではあります。

誰でも起こりうるので「生理が終われば落ち着くんだから、このくらいで病院に行くのは大げさかな」と思っていませんか?

「辛い」と感じている時点で、十分な受診理由になります

遠慮することなく病院で見てもらうことをおすすめします。

そのままにしてしまうと、生理が止まったり、本格的なうつ病や他の病気を併発する可能性が高くなり、何もいい事はありません。

中には、PMSやPMDDの知識がないことで、いきなり母親・妻が攻撃的に暴言を吐いてくることに

家族が戸惑いや不信感を抱いてしまいます。

その結果、家族の関係がぎくしゃくしてしまったり、離婚に至るケースもあるのだそう。

正しい診断を受けて、家族や周りの方への理解を促すことで事態が悪化していくのを防ぐことができます。

PMSとPMDDの違い

PMDDの症状もベースはPMSの症状とほぼ同じなのですが、精神的な症状がより強く出ているということがポイントとなってきます。

その症状とは

  • 怒りっぽくなる
  • イライラ
  • 気分が落ち込む
  • 不安

の4つの症状が中心となります。

この4つの症状があることで、日常生活・育児に対して、社会的に支障が出るほどであれば、PMDDと診断することができます。

PMDDチェック

チェックする時のポイントは

  • 過去1年間の生理のうち、以下の項目で5つ以上当てはまる
  • 生理開始前に5つ以上当てはまり、生理開始とともに落ち着いていく
  • 当てはまった症状が出ている時に、普段通りの生活を送るのが難しく感じるか
  • 薬や他の病気、アルコールによるものではないこと

いくつ当てはまるのかチェックをしてみましょう。

  • 些細な事でイライラしたり、怒りっぽくなる
  • 拒絶や批判に対して過敏に反応してしまう(子供が言うことを聞いてくれなかったり反抗的だったときなどに、激しい怒りを感じるか)
  • 強い自己嫌悪や自己否定感がある
  • 急に悲しくなったり、涙が出る
  • うつっぽい気分の落ち込みや不安感がある
  • 趣味や日常生活に興味が薄れる
  • 物事に対する集中力が薄れる
  • 普段より疲れやすく、気力がない
  • 過食や特定の物を食べたくなる。
  • 睡眠過多あるいは睡眠不足
  • 限界感や制御不能といった喪失感がある

上記で当てまった症状が生理の有無にかかわらず、常時続いている場合は

うつ病やパニック障害など、他の病気が考えられるので病院を受診するようにしてください。

PMS・PMDDになりやすい人に足りていないもの

 原因はPMSなの!?育児で無性にイライラする本当の原因は?の記事では

ホルモンバランスが崩れてしまうメカニズムや足りない栄養素があることを解説していますが

他にも足りていないものがあるということがわかりました。

それは、鉄分不足によるかくれ貧血と呼ばれる「潜在性鉄欠乏性貧血」(せんざいせいてつけつぼうせいひんけつ)になっている可能性があるということ。

PMSに効果的とされるサプリメントや、漢方、ピル、抗うつ剤を試してもなかなか改善されない方は一定数いるようです。

そのような患者さんに対し、ヘム鉄という栄養素を中心とした栄養療法を試したところ、

3か月ほどで症状が改善されたというデータがあるそうです。

また国立生育医療センターでは「貧血があると産後うつは6倍に増加する」という調査結果があります。

普段からノイローゼ気味・病院で診察・処方してもらっても症状が改善されないのであれば

鉄分を補うような食事を心がけると改善されるかもしれません。

かくれ貧血「潜在性鉄欠乏性貧血」とは

血液検査で貧血だと判断するほど鉄が不足しているわけではないが、

鉄が足りなくなる恐れがある・不足気味という状態がかくれ貧血と言えるようです。

PMS・PMDD特有の症状であるイライラや気分の落ち込み、不眠はかくれ貧血の症状でもあるのだそう。

貧血だと診断されなくても、不足気味というだけで症状が出るほど、鉄は重要な栄養素だということがわかりますね。

かくれ貧血チェック

  • 疲れが取れない
  • 頭痛になりやすい
  • 動悸や息切れ
  • 集中できない
  • イライラ
  • 髪の毛が抜けやすい
  • 便秘や下痢をしやすい
  • 体にあざができやすい
  • 爪が割れやすい
  • 体が冷えやすい
  • のどの不快感(つまったような、つかえる感じ)

上記の項目で3つ以上当てはまるなら、かくれ貧血の可能性があります。

通常の血液検査では、ヘモグロビンの数値で貧血の有無を判断します。

かくれ貧血の場合は「フェリチン」の数値を見ます。

フェリチンは鉄を体内に蓄える働きをするたんぱく質になります。

フェリチンが12mg/ml以下になると、かくれ貧血と言われるようです。

PMS・PMDDの症状を和らげるサプリメントや漢方などを試しても、良くならないのであれば、

一度検査をしてみることをおすすめします。

しかし、フェリチンを検査してくれる医療機関は少ないのだそう。

まずはかかりつけの病院や近くの医療機関で行っているところがないか、探してみたり

健康診断を受けるときに、オプションで検査できるか確認してみてくださいね。

なぜ鉄が不足気味でも症状が出てしまうのか

鉄が不足すると、体が酸欠状態になることが原因になっている可能性があります。

鉄は赤血球の中にあるヘモグロビン(たんぱく質)を作るために必要な栄養素です。

鉄から作られたヘモグロビンに酸素がくっついて、全身に運ばれていくという仕組みになっています。

なので、鉄がないとヘモグロビンを作ることができない。

ヘモグロビンが少ないと全身に酸素を運ぶことができずに、体が酸欠状態になってしまうのですね。

酸欠状態になってしまうと、体は動悸を起こして心拍数を上げ、血液の循環を良くしようとします。

筋肉に酸素が行き渡らないと代謝が悪くなり、だるさや疲れが取れない、肩こりなどといった症状も出てきてしまいます。

代謝が悪くなるということは、冷え性になったり、生理痛などのPMSの症状も併発してしまうということになりますね。

よく女性は「生理で鉄分が失われるから、貧血になりやすい」

「積極的に鉄分を摂取しましょう」とはよく聞く話だと思います。

しかし、そう言われてもできないのが正直なところですよね。

また、貧血の症状としてよく言われる、顔色が悪くなったり、ふらつきの症状がなければ、

貧血ではないし、そこまで鉄分を意識する必要はないと感じてしまいます。

生理で失われるから補いましょうという理由だけでなく

生理の時以外でも日頃から体が酸欠状態になっている。

疲れが取れない・だるさといった症状鉄分不足から来ているとわかれば

摂取することを少しは意識できそうですよね。

かくれ貧血を改善するには

手っ取り早いのはサプリメントかもしれませんが、ずっと飲み続けても根本的な解決にはなりません。

また、鉄だけを中心に摂取しても、体はうまく吸収することができないのです。

他のさまざまな栄養素と協力し合い体に取り込まれていくので

食事から見直すようにしていきましょう。

鉄はお肉や魚、野菜などにも含まれていますが、含有量が少なく体に吸収されにくい栄養素です。

効率よく摂取するには、鉄の吸収率を高めてくれる食品と一緒に取ることがポイントになります。

鉄の吸収率を高めるために、必然的に他の食品も意識するようになるので、

食事のバランスを自然に整えることができそうですね。

鉄分を多く含む食品

鉄には主に「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。

ヘム鉄はたんぱく質と結合しているので、動物性食品に含まれています。

  • 赤みのお肉(レバーなど)
  • 魚(マグロやカツオなどの赤身の魚・イワシなどの青魚)

非ヘム鉄植物性食品に含まれますが、吸収されにくいようです。

  • 小松菜・パセリ・切干大根
  • 大豆
  • 海苔などの海藻類

吸収されにくいですが、ヘム鉄が含まれる動物性食品と一緒に摂ると、吸収率が上がるそう。

また「非ヘム鉄は吸収されにくいなら摂る意味がないのでは?」と感じてしまうかもしれません。

植物性食品には、ビタミンやミネラル、食物繊維といった、動物性食品にはない栄養素が含まれます。

動物性食品ばかりだと、脂質も多くなるためカロリーが過剰に。

相乗効果で鉄の吸収を高められますし、何事もバランスが大事なので意味がないなんて言わないでくださいね。

さらに鉄の吸収を助ける工夫

ビタミンC

鉄はビタミンCと一緒に摂ることで、吸収されやすくなります。

簡単にビタミンCをとるならデザートに果物を食べるのがおすすめです。

野菜にもビタミンCは含まれますが熱に弱く、サラダで食べる時もゆでたり水に浸すことで、ほとんどが流れ出てしまいます。

果物以外でビタミンCを摂るなら、ジャガイモなどのイモ類がおすすめです。

イモ類に含まれるビタミンCは、でんぷんに守られていることで熱に強くなっています。

肉じゃがやお好みのお肉とジャガイモのガーリック炒めなら、子供もパパも喜びそうですね。

よくポテトサラダにパセリが添えられていますが、ほとんどパセリは残されてしまいますよね。

しかし、パセリの非ヘム鉄とジャガイモのビタミンCで、吸収率を上げられるので

理にかなった組み合わせだということに気が付きました。

パセリはそのままだと食べづらいので、みじん切りにしてポテトサラダに混ぜてしまえば、食べやすいかもしれませんね。

胃酸の分泌を増やす

胃酸も鉄の吸収を助けてくれます。

胃酸の分泌をよくするには、柑橘類や酢などの酸味のあるものを食べることで

胃酸の分泌が活発になります。

リラックスしてよく噛んで食べるだけでも、胃酸は出やすくなるそうですよ。

鉄の吸収を阻害する食品

せっかく鉄を補う食事をしても、鉄の吸収を妨げてしまう食品を多く食べてしまっては、意味がなくなってしまいますね。

その食品とは

  • 緑茶・紅茶・コーヒー(含まれているタンニンという成分が鉄の吸収を阻害する)
  • スナック菓子・清涼飲料・ハムソーセージなどの加工品(添加物の一種のリン酸塩が鉄の吸収を阻害する)

鉄の吸収を妨げるだけでなく、カフェインや過剰な糖分は生理前に摂ると

PMSの症状を強めてしまうことがあるので、控えた方がいいですね。

お茶でも麦茶やほうじ茶はタンニンが少ないので、食事と一緒に飲んでも大丈夫です。

妊婦さんや子供の鉄分不足も深刻

鉄分不足だと酸欠状態になってしまうことから

妊婦さんが鉄分不足だと、胎児も鉄分不足となり早産や低出生体重児の原因となります。

ヘモグロビンを運ぶための赤血球を作るためには、ビタミンや葉酸も必要になります。

妊婦さんには葉酸!と言われるのはこのためのようですね。

また、鉄分不足になることで

  • 不妊
  • 流産の確率が上がる
  • 胎児の先天異常
  • 赤ちゃんのアトピー性皮膚炎や喘息(ぜんそく)などのアレルギー疾患
  • 産後の抜け毛

全て鉄分不足が原因とはいえないですが、原因の一つと考えられているようです。

出産後の産後うつの原因はホルモンバランスが崩れるからと言われますが

これもPMS・PMDDと同じように、かくれ貧血が関係しているかもしれませんね。

また赤ちゃんだと、離乳食をあまり食べてくれなかったり、

離乳食が終わって2~3歳と大きくなっても、あなたが貧血になっているということは

子供も貧血になってしまう食事になっているかもしれません。

子供は自覚症状がないですし、鉄分不足になっていると気付けないことがほとんどなので、食事に気を付ける必要があります。

離乳食時期であれば、レバーや赤みの肉・魚を使ったものを中心に。

食べてくれないときは市販の離乳食だと食べてくれることもあります。

貧血予防にはレバー!と言われるように、少量で1日の摂取量を満たすことができるのですが、臭みが強く苦手な方が多いですよね。

私もレバーは苦手だったのですが、牛や豚のレバーより鶏のレバーだと食べやすいと感じます。

おすすめのレシピは

「鶏レバーの甘辛煮」

鶏のレバーはハツ(心臓)と一緒になってスーパーで売られていることが多いのですが

ハツも鉄分やミネラルが豊富に含まれています。

ハツだとレバー特有の臭みやのどに貼り付くようなねっとり感がなく

歯ごたえがあり食べやすいので、レバーが苦手でもハツなら食べられるかもしれませんね。

私の友人にもおすすめしたのですが「カレーもスパゲッティも嫌い!」というほど好き嫌いの激しい友人の子が、パクパク食べたそうです。

ショウガやニンニクと一緒に煮ると、すっきりして食べやすいですよ。

ただ、レバーやハツは脂肪分やコレステロールが高いこと。

ビタミンAも豊富に含まれていて、妊婦さんは摂りすぎると胎児に影響が出ることがあります。

妊婦さんじゃなくても、鉄を過剰に摂取してしまうことで、胃腸や肝臓に負担がかかってしまうので

食べ過ぎには注意しましょう。

まとめ

普段から育児ノイローゼで辛いのにPMSの症状が拍車をかけて、衝動的な怒りの感情が出てしまったり、

動けないほどの脱力感があると、自分はどうなってしまうのだろうと怖くなってきますよね。

ホルモンバランスが崩れることが原因と言われても、自分の意志ではコントロールできないので

仕方がない・我慢するしかないという考えになってしまいます。

しかし、ホルモンバランスが崩れるのは栄養不足やストレスからくる自律神経が乱れた結果でしかありません。

食事やストレスをためないような生活を心がけるのは、難しいということはわかります。

ホルモンバランスは自分の意志でコントロールできなくても、食事やストレスを和らげる工夫はできますね。

ノイローゼ状態で辛いのであれば、あなたが楽になれるように

少しずつ・1つずつでいいので見直していきましょう。

鉄分を意識するだけで、他の栄養素も必然的に意識できるようになります。

あなたの食事が変われば、家族の食事も必然的に変わるので

家族みんなで健康的で穏やかに過ごせるようになるかもしれません。

体の調子が整えば、体力や気力が戻り、気持ちに余裕が出てくるので

育児も楽しんでできるようになりますよ。

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