育児に腰痛はつきもの!?つらい痛みをストレッチと筋トレで改善する!
育児をしていると、子供を抱っこしたり、子供の目線に合わせてかがんだりすることが多く、腰に負担がかかりますよね。
腰痛を抱えている人も多いのではないでしょうか。
でも、整体に通う時間はない…。
そんなママへ、腰痛解消のためにストレッチと筋トレをおすすめします。
なぜ腰痛になる?
子供を抱っこしたり、前かがみになったり、育児中は腰に負担のかかる動作が多く、腰痛になりがちです。
腰が痛いと、何をするにもつらいですよね。
日本の成人の90%が経験をしたことがあるという腰痛。
腰痛の原因は、85%が不明だと言われています。
というのも、様々な要因が複雑に関係していると考えられるからです。
その要因は、身体的要因と心理的要因に分けられます。
身体的要因
身体的要因とは、同じ動作や悪い姿勢が続くなどして腰に負担がかかるものです。
同じ姿勢を続けていると、筋肉が凝り固まり、血流が悪くなることで痛みにつながります。
育児中は、おむつを替えたり子供と視線を合わせるためにかがんだりして、前かがみの姿勢になることが多いですよね。
知らず知らずのうちにいつも同じ姿勢をとっており、腰痛になってしまいます。
子供を抱っこしたり、子供と一緒に横向きで寝たりすることも、腰の負担になります。
寝る姿勢が腰痛に関係しているなんて驚きですが、
横向きで寝ると腰の支えがないため、背骨が正常な位置を保ちにくく、腰に負担がかかるのです。
心理的要因
心理的要因とは、ストレスなどが腰痛として症状に出るものです。
ストレスを感じると、自律神経が乱れます。
自律神経は、血液循環や代謝などの体内環境を維持する働きをしています。
なので、自律神経が乱れると血流が悪くなり、腰痛を引き起こしてしまうのです!
育児中は自分の時間がなかったり、子供が言うことを聞かなかったりして、ストレスがたまりがちですよね。
ストレッチで腰痛は改善する?
腰痛の解消方法として、いくつかの方法があります。
整体やマッサージに行く、病院に行く、ストレッチをする、湿布を貼る…。
中でも、自宅で行えるストレッチはお金もかからず、ちょっとした隙間時間にできる手軽な方法です。
でも、本当にストレッチで腰痛は解消されるのでしょうか。
実は、筋肉の凝りが原因の腰痛は、整体やマッサージで揉みほぐしてもよくなりません。
姿勢の悪さなどのせいで、同じ姿勢を長時間続けることで筋肉が凝っているため、
腰を揉むだけでは表面上の問題しか解決できていないからです。
腰痛を解消するには、筋肉をほぐすストレッチと正しい姿勢を保つための筋トレを、同時に行う必要があります。
ストレッチは固まった筋肉をほぐしてくれますし、腰回りの筋肉を鍛えることで、筋肉が腰回りをサポートしてくれます。
適度な運動は気分をリフレッシュすることにも繋がり、ストレスから起こる腰痛にも有効ですよ。
腰痛改善のためのストレッチと筋トレ
腰痛を軽くするためのストレッチと筋トレを2つずつ紹介します。
どれも隙間時間でできるものですが、毎日全部をするのが難しければ、少しずつでも続けてみましょう。
腰を前後に動かすストレッチ
背骨を動かす運動です。
四つん這いになり、息を吐きながら手と膝で床を押し、ゆっくり背中を丸めます。
息を吸いながら、ゆっくりと力を抜いていき、元の姿勢に戻ります。
これを5回繰り返します。
元の姿勢もできたら、お尻をプリっとさせて、お尻から背中までカーブが作れるとより効果的です。
腰だけ反らせてしまうと、むしろ腰を痛めてしまう原因になるので注意してください。
息を止めると余計な力が入ってしまうので、大きく息をしながら行いましょう!
腰をひねるストレッチ
上の写真のようなイメージです。
仰向けになり、左足を右足の上に交差させます。
左手を肩の高さに伸ばして、顔を左側に向けます。
そのまま30秒キープ。
反対側も同様に行います。
布団の上でできるストレッチなので、子供の寝かしつけのついでや、寝る前の少しの時間でできますね。
お尻を鍛える筋トレ
上の写真のようなイメージです。
あお向けになって膝を曲げ、両手は体の横に伸ばします。
(写真では足首を掴んでますが、それはしなくて大丈夫です。)
首から膝までまっすぐになるまで、お尻を持ち上げます。
ブリッジで腕を使わない形です。
そのまま20 秒キープ。
ゆっくり体を戻してください。
人間は体を支えるために、体の後ろの筋肉を使いますが、お尻が弱いと腰に頼りきりになってしまいます。
なので、お尻を鍛えておくと腰痛改善に効果的なのです。
ただ、写真のように腰を反らそうとすると、腰に力が入ってさらに痛めてしまうこともあるので、あくまで「お尻」を持ち上げることは忘れないでください。
腹筋を鍛える筋トレ
次に、腹筋を鍛える筋トレです。
あお向けになって膝を立て、おへそをのぞくようにしながらゆっくり胸から丸めていきます。
無理に起こそうとせず、いけるところまでで構いません。
そのまま5秒キープ。
ゆっくり体を戻してください。
腰の筋肉と腹筋は引っ張り合う関係にあるので、腹筋を鍛えてバランスがとれるようになると、痛みの軽減につながります。
ストレッチや筋トレでやってはいけないこと!
自分でストレッチや筋トレをするときに、気を付けてほしいことがあります。
それは、痛みが出ない範囲で行うことです。
痛くなるまでしてしまうと、腰の痛みを庇って、他のところが悪くなる可能性があります。
それと、いくら早く痛みを取りたいからといって、やりすぎは禁物です。
やりすぎると痛みが強くなることもあります。
適度なストレッチを心掛けましょう。
腰痛を予防するには?
毎日の育児の中で、腰痛を予防する方法はあるのでしょうか?
前かがみはよくないと分かってはいても、育児には避けて取れない動作です。
ストレッチや筋トレがこまめにできるとも限りません。
ちょっとしたことで腰に負担をかけないようにできるので、毎日の育児の中で試してみてください。
抱っこをするときは下半身を使う
腕の力だけで重い子供を持ち上げようとすると、力が伝わりづらく、腰を反らして持ち上げてしまいがちです。
子供と近づき、上体は立てたままで、足の曲げ伸ばしを利用して子供を持ち上げましょう。
子供とねじれた状態にならない
力を入れながら腰をひねると、腰の負担になります。
ごはんを食べさせたりするときには体をねじるようなことはせず、正面から子供に向き合いましょう。
体を温める
筋肉の凝りは血流を悪くし、痛みを発生させます。
腰はもちろんのこと、体を温めて血流改善をすることで、腰痛が和らぐこともあります。
半身浴ができればベストですが、育児中はなかなかそんな時間もないので、体を冷やさないことを心掛けてください。
温かい食べ物や飲み物を意識して摂るだけでも違いますし、首・手首・足首を温めることも効果的です。
こんな痛みのときは病院へ
腰痛の原因は様々ですが、ただの腰痛だと思っていると、思わぬ病気が潜んでいるときもあります。
脊椎や内臓の病気、がんなどが腰痛を引き起こすことがあるのです!
基本的に、体を動かしたときにだけ痛む場合は、筋肉の凝りが原因と考えて大丈夫です。
じっとしていても痛む場合や徐々に痛みが増していく場合は、病気の可能性があります。
このような腰痛の場合は病院へかかりましょう。
子供だけでなく、ママの健康にも気を付けてくださいね!
まとめ
育児をしていると、腰に負担のかかる動作が多く、腰痛になりがちです。
つらい痛みをなんとかしようと整体やマッサージに行っても、一時的にしかよくなりません。
ストレッチで固まった筋肉をほぐし、筋トレで腰回りをサポートする筋肉をつけましょう。
今回は4つ紹介しましたが、何か1つずつでも毎日続けてできればいいですね。
抱っこの仕方を変えるだけで、腰痛の予防にもなります。
腰痛はストレスからくるものもあり、適度な運動をして気分を変えるのも予防のひとつです。
つらい腰痛が少しでも解消できればいいですね!