0〜1歳までにあるお祝い行事総まとめ!子どもが産まれるまでに予習しよう
あなたは、0歳から1歳までにあるお祝い行事をいくつ言えますか?
「お七夜はどうするの?」「もうすぐお宮参りだね。」と言われても「何のことだろう?」と頭に疑問符が浮かぶこともあるのではないでしょうか。
初めての出産だと、知識も経験もなく、その存在すらも知らないことがあります。
「命名書?」「祝い着?」「何それ、間に合わない!」
そして、気づいたころには時間切れ、準備が間に合わなかった……ということになりかねません。
この記事では、生まれてから1歳までの間に、どのような行事があるのかをまとめました。
あらかじめ知っておくことで、余裕を持って準備が出来ます!是非最後までご覧ください。
0歳から1歳までの育児行事一覧
こちらが、0歳から1歳までのお子さんのお祝い行事です。
1年のうちに6つものお祝い行事があり、初めての育児と並行して準備をしなくてはいけないので大変です。
生後7日目 | お七夜(おしちや) |
生後1か月頃 | お宮参り(おみやまいり) |
生後100日目 | お食い初め(おくいぞめ) |
生後初めての節句 | 初節句(はつぜっく) |
生後6か月 | ハーフバースデー |
1歳 | バースデー |
【生後7日目】お七夜
【用意するもの、費用】
命名書 |
|
祝い膳 | 尾頭付きの鯛や赤飯などの縁起が良い料理 |
費用(相場) | 命名書
祝い膳…(6人前仕出し)¥20,000~ |
お七夜(おしちや)は、子供が生まれて7日目の夜に、子供に名前を付けて、家族の一員として迎え入れ、周囲にお披露目をします。
平安時代から続く習わしで、昔は生まれた赤ちゃんが生後すぐに命を落とすことが多かったために、7日目をひとつの節目としてお祝いされるようになったそうです。
現在では、「命名式」と「祝い膳」を行うのが一般的です。
命名式では、「命名書」に子供の名前を書き、約1か月、神棚や、神棚が無ければ床の間やベビーベッドの近くに飾ります。
命名書は、「正式」と「略式」がありますが、
正式なものは、三つ折りにした奉書紙に名付け親が名前などを書いて畳み、上包みをかけます。
略式のものは、毛筆で名前と生年月日を書くもので、子供用品店やネットなどで所定の様式を買うことが出来ます。
祝い膳は、尾頭付きの鯛や赤飯などの縁起が良い料理で、家族や親戚とお祝いをします。
しかし、生後7日目は、まだ入院中か、退院日というママがほとんどです。
母子の体を優先して、命名書を飾るだけ、など簡略化する家庭が多くなっています。
私も略式ですが、命名書をベビーベッドの横に飾りました。
それを見ると、「ああ、無事に生まれてきてくれたんだな」と感激したのを覚えています。
【生後1か月頃】お宮参り
【用意するもの、費用】
祝い着 |
|
初穂料 | 神社に事前に金額の確認をする |
費用(相場) | 祝い着
初穂料…¥5,000~¥10,000(神社による) |
お宮参り(おみやまいり)は、赤ちゃんが無事に誕生した事の感謝と報告、今後の成長をお願いするために、神社へお参りに行きます。
基本的には自宅の近くの神社でその土地の神様にお参りをします。
一般的には、男の子が生後30日か31日のどちらか、
女の子が生後32日か33日のどちらかに参ると言われていますが、
東北や、北海道の豪雪地帯では、「百日参り(ももかまいり)」と言って、生後100日頃に行う地域もあります。
必ず決まった日に行かなければならないという決まりはありませんので、
ママと赤ちゃんの体調と相談して、家族の揃う、天候のいい日に行く家庭が多いようです。
日取りを決めたら、神社へ申し込みの連絡を入れるのを忘れないで下さい。
この時、初穂料(はつほりょう)をいくら納めればよいか確認するとよいでしょう。
初穂料とは、神様にお供えするお金のことで、お宮参りの際に持参しなければなりません。
神社によって、金額が様々で、祈願料や玉串料など使い分けているところもあります。
お宮参りに赤ちゃんが着る衣装は、「祝い着(いわいぎ)」と呼び、赤ちゃんが初めて袖を通す伝統的な着物ですが、
最近では略式で「ベビードレス」などでお参りをしている家庭も多いです。
私の時も、袴がデザインされたカバーオールを着せました。
安価でネットで簡単に買えますし、普段の服装と同じなので着させるのが楽ですよ。
また、季節によっては祝い着は暑くて赤ちゃんには負担になるので、その点も頭に入れておいて下さい。
お宮参りに際して記念写真を写真スタジオで撮る場合は、祝い着やドレスをレンタルすることが出来るところもあります。
もし、記念写真を撮る予定があるのなら、写真スタジオに確認してみてはいかがでしょうか。
【生後100日目】お食い初め
【用意するもの、費用】
祝い膳 | 一汁三菜…尾頭付きの鯛、赤飯、煮物、お吸い物、香の物
食い初め椀、祝い箸 |
歯固めの石 | 宮参りの際に神社から授かる
自分たちで用意してもよい |
費用(相場) | 祝い膳
外注する場合、
会食をする場合、
|
お食い初めは「おくいぞめ」と呼び、他にも「百日祝い(ひゃくにちいわい)」と別の呼び方もあります。
お食い初めは、赤ちゃんが一生食べることに困らないようにと願う行事で、「祝い膳」を用意し、赤ちゃんに食べさせます。
しかし、実際には、赤ちゃんはまだ食事を食べることはできませんから、「養い親(やしないおや)」に箸を使って赤ちゃんに食事を食べさせる真似をしてもらいましょう。
この場合、「養い親」は赤ちゃんが長寿にあやかれるように赤ちゃんと同性の最年長者にお願いするのが一般的です。
お食い初めのお祝い膳には、一汁三菜の料理を盛るのが基本であり、一汁三菜とは、一般的に尾頭付きの鯛、赤飯、煮物、お吸い物、香の物です。
さらに「歯固め石(はがためいし)」を用意し、石のように丈夫な歯が生え、長寿で健康に生きますように、と願いを込めます。
「歯固め石」はお宮参りの際に祝い箸と一緒に神社から授かるのが一般的ですが、ない場合は自分たちで用意してもかまいません。
生後100日頃のママは、少し育児に慣れてきたころかもしれませんが、お祝い膳を作るほどの余裕のあるママは少ないですよね。
両親に頼むか、お祝い膳のデリバリー等もありますから、ぜひ活用して下さいね。
【生後初めての節句】初節句
【用意するもの、費用】
女の子 | ひな人形
ちらし寿司や甘酒、ハマグリ、ひなあられなど |
男の子 | 鯉のぼり
五月人形や兜 柏餅やちまき、鰤や鰹など縁起物のお魚など |
費用(相場) | ひな人形…¥25,000~
五月人形…¥25,000~ 鯉のぼり…室内¥1,500~、屋外¥15,000~ |
女の子は3月3日「桃の節句(もものせっく)」、男の子は5月5日「端午の節句(たんごのせっく)」に子供の健やかな成長を祈願します。
そして、赤ちゃんが生まれて初めてこの節句を迎える日を「初節句(はつぜっく)」と言い、家族で「お祝い膳」を囲みます。
女の子は「ひな人形」、男の子なら「五月人形や、こいのぼり」を飾ります。
ひな人形や五月人形は、娘がお嫁に行くまで、息子が自立するまで毎年飾りますので、用意をしておいた方がいいでしょう。
初節句は赤ちゃんが生まれた時期によって、生後何か月で迎えるかが違いますので、誕生からすぐに初節句がきてしまう場合もあります。
誕生日当日、翌日、ということもありえます。
このような場合、ママと赤ちゃんの優先に、家族で話し合って翌年に改めて「初節句」を迎えるのもいいですね。
【生後6か月】ハーフバースデー
ハーフバースデーは日本の伝統行事ではありません。
赤ちゃんの生後6か月をお祝いするイベントです。
生後6か月の赤ちゃんは、歯が生えてきたり、よく笑うようになったり、寝返りがうてるようになる時期です。そんな赤ちゃんの成長を祝い、記録するために作られたイベントだと考えられています。
親世代にはないイベントなので、自分たちのやりたいように、やりたい方法でお祝いすることが出来ます。
お部屋をかわいく飾ったり、お昼寝アートをしたり、離乳食ケーキを作ったり、自由です。
私の友達は、ハーフバースデーに旦那がケーキを買ってきて来てくれて一緒に食べたという人がいました。
その時に、親も、親になって半年の誕生日なんだな、とその旦那さんの優しさを感じました。
出生後はいつも赤ちゃんの事を優先に考える癖がついてしまっていますが、自分たちも赤ちゃんのためにいっぱい出来ることが増えたと自分たちをお祝いするのも素敵ですね。
【1歳】バースデー
【用意するもの、費用】
用意するもの | 一升餅、選び取り |
費用(相場) | 一升餅…¥3,000~
選び取り…¥800~ |
子供の満1歳のお誕生日のお祝いです。
伝統的なお祝いの方法に、「一升餅(いっしょうもち)」や「選び取り(えらびとり)」があります。
「一升餅」は、一升の丸餅を風呂敷に包み子供に背負わせるのが一般的ですが、
現在は、丸餅は食べきれず持て余すので、小分けにしたり、餅ではなく、米や、パンにするなど色々な形態で楽しまれています。
また、一升餅を背負わず、子供に踏ませるなど地域によっても文化が違います。
「選び取り」は、子供の将来の職業を占う伝統的な遊びです。
カードを子供から少し離れたところに並べ、子供に1枚選ばせ、子供が選んだカードが将来就く職業や、能力を示します。
- 本:勉学の道に進む、学者やライティング関係
- 鏡:おしゃれ、モデルやファッション関係
このように、選んだカードが職業や能力に結びつきます。
一升餅も選び取りも通販やネットで気軽に購入できますので、どのようなものが良いかご検討下さいね。
ここまでご覧いただくと「やっぱり、お祝い行事は全てやらなきゃダメなのかな?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。『赤ちゃんの健やかな成長をお祈りするための伝統行事』と言われると、必ずやらなきゃいけない気持ちになりますよね。
それでも、都合により難しい場合もあると思います。
「あえて育児行事をやらない場合」についても後述しています。
赤ちゃんの月齢の数え方は2通り
育児行事を詳しく見る前に、「うちの子、今、生後何日目?」とならないように、月齢の数え方を見ていきましょう。
一般的な数え方は、「生まれた日=生後0日」です。
母子手帳などもこのように記載されているはずです。
もう1つが日本古来の数え方で、「生まれた日=生後1日」と数え、
赤ちゃんの伝統的な行事は、日本古来の数え方で数えます。
ですから、後述する行事を行おうと考えるなら、生まれたその日から、「1日目、2日目…」と数えて下さい。
やらないという選択肢はある?
前述の通り、1歳までは、育児行事がたくさんある事を知ってもらいましたが、日本の伝統的な文化として残っているものなので、必ずやらなければいけないか、というとそうではありません。
やるかやらないか決めるのは、それぞれのご家庭によります。
次のような場合には、無理をしてやらなくてもいいかもしれません。
やらなかったからと言って、赤ちゃんへの愛情が薄いという事では絶対にありません。
双方の両親と、もしくは双方の両親同士の意見が合わない場合
赤ちゃんの行事は、自分たちだけでなく、両親を招いて行う事も多いです。
同じ行事でも、両親の住んでいる家や地方によってやり方が異なるかもしれません。
両親がやる気がない、双方の両親がもめる、などあなたたち夫婦にストレスがたまるような状況があるなら、やらないという選択肢もあります。
お祝い事のために、軋轢がうまれてしまっては、お祝いを楽しんだり、喜んだりすることが出来なくなってしまいます。
私のママ友でも、両親同士が上手くいっていなくて、両方の親を同時に招くことが出来ず、
かといって、片方の親だけを招くことも出来ず、行事を中止した、という家族がいました。
その夫婦にとっては、つまらない事でもめるより、お金もかからないし良かったそうです。
体調がすぐれない場合
赤ちゃんの誕生後は、不慣れな育児や、睡眠不足、生後の骨盤の歪みからくる不調、ホルモンバランスの変化など数えきれないほどの肉体的な試練が待っています。
肉体的に疲れが抜けなかったり、精神的に育児行事の事を前向きにとらえられないこともあるかもしれません。
ママが負担に感じるなら、やめてもいいと思います。
親族や両親が、育児行事を楽しみにしている場合もありますので、
角が立たないように出来れば旦那さんにお願いして、自分の状態を正しく伝えてもらいましょう。
行事を行う事よりも、ママが笑っている事の方が赤ちゃんにとって嬉しいはずです。
経済的に余裕がない場合
育児行事は思いのほかお金がかかります。
この記事のように、0歳児の育児費用は行事費以外にもたくさんの出費があります。
育児費用はこんなにかかる!?0歳にかかる年間内訳と抑えるポイント
行事自体をやらないのもよし、簡略化するのもよし、形式や伝統にこだわらず、自分たちの経済力に合ったやり方で楽しめればいいですね。
必要性を感じない場合
そもそも必要性を感じない、というママもいます。
確かに、やったからと言って何が起きる、やらないからと言って何か不幸が起きる、といったものではありません。
日々、子供を愛し、たくさん抱きしめ、たくさん笑って、健康でいればそれでいいと考えているママがいてもいいですよね。
伝統的なお祝いをしてもしなくても、子供に愛情を伝える方法はたくさんあります。
まとめ
0歳から1歳までの「育児行事」について見てきました。
- 【生後7日目】お七夜
- 【生後1か月頃】お宮参り
- 【生後100日目】お食い初め
- 【生後初めての節句】初節句
- 【生後6か月】ハーフバースデー
- 【1歳】バースデー
あらかじめ知っていれば、調べて準備する時間的な余裕ができます。
また、決められた形式よりも気持ちを優先し、やらないという選択肢もあると気楽に考えて下さい。
なんせ相手は赤ちゃんです。
すべてが思い通り、とはいかないはずです。
ハプニングも思い切り笑えるように、家族全員が楽しめる行事になるといいですね。