育児中のストレスで怒鳴って自己嫌悪|感情の整理方法と子どもへのフォロー
育児中は、子どもについ怒鳴ってしまい、後から後悔することがあるかと思います。
子どもが小さいうちはどうしても育児の負担が大きいうえに、家事や仕事もとなると自分の時間を作ることが難しいですよね。
そのせいで自分に余裕がなくなってくると、ちょっとしたことでイライラしまい、気が付くと怒鳴っている自分がいる…。落ち着いて考えてみると「怒鳴るほどのことではなかったなぁ」と自己嫌悪に陥ることもありますよね。
では、子どもを怒鳴らないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
怒鳴ってしまう原因や感情の整理方法、子どもへのフォローの仕方も一緒にご紹介しますね。
怒鳴ってしまうのはストレスのせいかも
そもそも、些細なことでイライラしてしまい、子どもに怒鳴ってしまう原因はなんなのでしょうか。
その原因の1つとしてストレスが挙げられます。
ストレスが溜まってしまうと、気持ちに余裕がなくなってつい怒鳴ってしまいがちです。
「なんであんな暴言を子どもに言ってしまったのか」と自己嫌悪になり、お母さんも子どもも辛くなってしまいますよね。
では、ストレスの原因はなんでしょうか?
- 子育てに対する悩み
- 夫婦関係
- 義父母等の親族関係
- 仕事関係
- 疲労
ストレスの原因として多くあげられるのがこの5つです。
細かく解説していきますね。
子育てに対する悩み
育児をしていると子育ての悩みはつきませんよね。自分の育児はこれで合ってるのか、子どもはちゃんと成長しているのか不安になることもあります。
赤ちゃんを育てているときは外との交流が減って疎外感を感じてしまい心身共に参ってしまうことも。
他にも、幼稚園や保育園に行っていたらママ友の付き合いがなかなかうまくいかないということもありますよね。
夫婦関係
育児をしているとよく耳にするのが「夫が育児に協力的でない」や「家事をしてくれない」といったことです。
私の友達もよく「旦那は好きな時に好きなことをしているのに私にはその時間がない」と嘆いているのを聞きます。
旦那さんもお仕事をして帰ってきて疲れているのでしょうがお母さんも家でずっと家族のために家事育児をやっていますよね。
最近では働きながら家事育児をこなしているお母さんの方が多いと思われます。
そんな中、積極的に家事育児をしてくれない旦那さんにはイライラしてしまいストレスが溜まってしまいますよね。
義父母等の親族関係
こちらも育児中のお母さんでは悩んでいる方も多いように思います。育児に対して口出しをしてくる義母にどう対応したらいいのか悩みますよね。
同居している人はどうしても気を遣ってしまい、家事育児に加えて気遣いで自分を休めることがなかなか出来なくなってしまう。
旦那さんに間に入ってほしくてもなかなか取り持ってくれなくストレスが溜まってしまいますね。
仕事関係
お仕事をしていると家事育児だけでなく仕事の悩みも出てきますね。
子どもを幼稚園や保育園に預けていてもし熱を出してしまったらお迎えに行かなくてはいけません。
そうすると、職場の人に対しての申し訳ない気持ちや仕事の進み具合にも影響が出てストレスになってしまいますね。
疲労
子どもは可愛いですが、やはり24時間体制だと疲れてしまいますよね。子どもは可愛いし大好きだけれど、育児中は身体的にも精神的にも疲れが溜まってしまいがちです。
育児で1番辛いのは身体的疲労もそうですが「自分の時間がない」というのが大きいのでないでしょうか?
未就学児のお母さんが自分のために使える時間は1日に1時間未満という調査結果もあります。
24時間体制の育児だけでなく、家事や仕事も重なると体力的にも休む時間が取れず、精神的にもゆっくりする時間がなくなってしまいます。
自分のための時間が作れないことで育児に対しての疲れが慢性化しやすくなってしまうのかもしれませんね。
ストレスで怒鳴らないようにするためには
ストレスが溜まってしまうと、自分に余裕がなくなってしまい、つい子どもに怒鳴ってしまうことがある人もいるかと思います。
では、そうならないようにするためにはどうしたらいいでしょうか?
なるべくストレスを減らして楽しく育児をしていきたいですよね。
子育てに対する悩みを減らす
子育てには正解がないので悩んでしまいますよね。そんな時は一人で悩まずに相談できる人や場所を作るといいですよ。
子どもが赤ちゃんの時、私の友達は健診や予防接種のたびに助産師さんにたくさん相談に乗ってもらっていたそうです。
相談でなくてもただ話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になる場合もありますね。
お住まいの地域の保健福祉センターにも担当の保健師さんがいると思うので、そこで相談してみてもいいかもしれません。
もしかしたら地域のサポートを使って解決できることが見つかるかもしれませんね。
地域のサポートに関する事はこちらの記事を読んでみてください。
育児に関する悩みはここへ!保健センターなどの相談窓口を紹介!
旦那さんに協力してもらう
なかなか家事育児をしてくれないという旦那さんはどうしたらいいでしょう?旦那さんはもしかしたらあなたが大変なことに気づいてない場合もあります。
まずは何が大変なのか、何をやってほしいのか伝えてみましょう。
家事育児をリスト化して旦那さんと共有し分担を決めてしまうのもいいですね。
リスト化することでどれだけの仕事量があるのか可視化されるので、旦那さんも大変さを理解してくれるかもしれません。
そして、旦那さんにやってもらうのは簡単に出来る事や旦那さんが好きな事をやってもらうのがおすすめです。
いきなりハードルが高いことを任せてしまうとお母さんも不安だし旦那さんも続かなくなってしまいます。
旦那さんの生活時間帯の中で、無理なく続けられるようにし、任せてることは任せてしまいましょう!
旦那さんへのストレスの発散方法はこちらの記事がおすすめですよ。
育児の大変さを理解できない?旦那へのストレスをうまく発散しよう!
育児への口出しを聞きすぎない
なかなか難しいかもしれませんが、義父母からの育児に対する口出しは聞き流すようにしてもいいかもしれません。
これは本当に悩んでいる人が多いようですね。いくら旦那さんの両親とはいえ、他人は他人です。
義父母も良かれと思って言っていることもあるので、今と昔とでは育児の仕方も変わっていることを伝えて最新の育児本や雑誌を渡してみるのも良いですね。
義父母との良い関係を続けるためにもこちら記事も参考にしてみてください。
義母が育児に口出ししてウンザリ!良好な関係を築くための3つのポイント
時間と心に余裕を持たせる
育休から復帰してガッツリフルタイムで働いて、家に帰ってから家事育児をやってとなると一日中時間に追われて終わってしまいますね。
もちろん自分の時間なんてありません。
フルタイムにこだわらずに子育てと仕事の両立ができるといいですね。
会社によってはお母さんが働きやすいように正社員でも短時間勤務もあるので、初めは短時間でいて慣れてきたらフルタイムにするなどしてもいいかもしれません。
あとは思い切って両立しやすい会社に転職という手もありますね。メンタル面でのストレスは「何事も完璧に!」という考えを改めてみましょう。
全てを完璧にするのは誰でも大変です。「今日はこれが出来たらOK」というように、曜日等でやることを決めると、メンタル的にも楽になります。
働きながら育児をしていくのが不安な方はこちらの記事がおすすめです。
「育児でイッパイなのに仕事もできる?」不安を乗り越え両立させるコツ
疲れを溜めない
「疲れを溜めないようにと言われても無理!」と思うかもしれませんが、簡単なことでいいんです。
- 美味しいものを食べる
- 運動をする
- 思いっきり泣く
- 子どもと寝る
- 音楽を聴く
お気に入りのお菓子を常備しておいて、一息つきたいときに食べてもいいし子どもと公園へ行ったときに一緒に鬼ごっこをしてみるのもいいですね。
「泣くの!?」と思う人もいるかもしれませんが『涙活』という言葉もあります。
意識的に泣くことでストレスを発散させることができるので泣ける映画やドラマを見るのもいいですね。
子どもがお昼寝をしている時であれば、思い切って一緒に寝てしまいましょう。寝てるうちにいろいろ片付けたいという気持ちもわかりますが、ここは一緒に寝てゆっくりするのも大切です。
私の友達はよく好きな曲を片耳イヤホンで聴きながら家事をしてると言っていました。そうすれば子どもも気にしながら家事もできますよね。
自分に合ったストレス発散方法を1つか2つ見つけておくといいですね。
育児ストレス解消をしたい!ストレス解消法のランキング1位はこれ!
それでもイライラしてしまう時は
いくらストレスの原因がわかり、ストレスを溜めないようにするための方法もわかっても、イライラしてしまう時はありますよね。
そんな時は自分がどんな時にイライラしやすいのか客観的にみてみることが大切です。
自分でイライラしてしまうタイミングがわかったら、子どもに対する接し方を工夫してみたり別の方法に変えてみたりすることができると思います。
すぐに変わることは難しいので少しずつ心がけていくことで子どもへの対応も変わっていくでしょう。自分のイライラしてしまうタイミングがわかればその分、ストレスも軽減されますね。
▼こちらは子育てのイライラ解消法についての動画になります。
イライラが自分でも解消できたら子どもも自分も過ごしやすくなりますよね。
日常生活でもイライラを解消しやすくなる方法なので、ぜひ参考にされてみてはいかがでしょうか。
子どもを怒鳴ってしまった時の対処法
それでもつい、イライラしてしまい抑えることが出来ず子どもに怒鳴ってしまった…。
そんな時はどうしたらいいでしょうか?子どもへのフォローも大切ですが、お母さん自身の気持ちの整理もとても大切になります。
お互いが辛くなってしまわないように対応方法を知っておくと安心です。
お母さんの気持ちの整理の仕方
子どもにイライラしてしまいつい怒鳴ってしまうという親は意外にも多いそうで、その理由としていくつか挙げられます。
- 子どもが言うことを聞いてくれない
- 何度注意してもやめない
- 目を離すことができない
と、いうことが挙げられます。
子どもなのだから言うことを聞いてくれないのは当たり前だし注意も聞けないのも当然です。
何度言っても注意してもダメで結果目が離せなくなってしまいストレスが溜まってしまい、怒鳴ってしまう。
頭ではわかっていても気持ちが追いつかない。
辛いですよね。
そんな時は一旦その場から離れてみましょう。
子どもに一言「少し離れるね。」と声をかけて、自分の気持ちを落ち着かせる時間を作るのです。
子どもがまだ小さくそんなの心配という場合は、ゲージやベビーベッドに入れてから離れたり、
周りに危ないものがないか確認してから離れるといいですね。
私の友達はイライラしてつい怒鳴ってしまいそうになった時は、トイレに篭ると言っていました。
トイレだったら子どもの声も聞こえるし、個室という狭い空間で落ち着くことができたそうです。
一度、一人になって深呼吸や目を閉じるなど個人で落ち着く方法で落ち着いてみましょう。
自分の心を落ち着かせて頭を整理させてから子どもとしっかり向き合うようにすると、お互いに嫌な気持ちにならずにすみますね。
子どもへのフォローの仕方
もし、怒鳴ってしまった場合の子どもへのフォローの仕方です。
感情に任せて怒鳴ってしまった時に、子どもに伝わるのは恐怖心とお母さんに嫌われてしまったのではないかという不安です。
この恐怖感は成長する時に他の人への不信感にも繋がり、お母さんに嫌われてしまったのではないかという気持ちは自己肯定感を下げてしまいます。
子どもへのフォローをする上で大事にしたいのがいくつかあります。
- 怒鳴ってしまった理由は最後に伝える
- 怒鳴ってしまったことを謝る
- 怒鳴ってしまった理由は最後に伝える
子どもが「親に嫌われる」という気持ちを1番に取り除いてあげましょう。
まずは「大好きだよ」という気持ちを伝えてあげてください。これだけで子どもは安心してその後の話にも耳を傾けることができます。
感情的に怒鳴ってしまうことはどんな理由でも良くはありません。「大きな声を出してしまってごめんね」と素直に謝りましょう。
怒鳴ってしまった理由は長々と話すのではなく、簡潔に子どもに伝わりやすいようにしてあげるのがポイントです。「今日はちょっと疲れていたんだ」や「何度も言ったのにわかってもらえなくて悲しかった」などですね。
1番伝えたいことをシンプルに伝えてあげるのがベストです。
まとめ
ストレスが溜まってしまうと、全く怒鳴らないでいるというのは難しいかもしれません。しかし、子どももお母さんも楽しく過ごすためにも、少しでも改善していきたいですね。
それでは、記事の要点をまとめます。
- 怒鳴ってしまうのは自分の時間がなかなか取れずストレスが溜まってしまう事も原因の1つ
- ストレスの原因は子育ての悩みや夫婦関係、疲れなど様々
- ストレスを溜めない為には周りに頼って時間と心に余裕を持たせる
- 疲れを貯めないためにもストレス発散は大切
- 自分を客観的にみてイライラするタイミングを把握すれば子どもへの接し方も変えていける
- 怒鳴ってしまったらまずは落ち着くために子どもから少し離れてみる
- 怒鳴ってしまった後の子どもへのフォローは大切
育児中、自分の時間を取ることはなかなか難しいものです。子どもが小さいと、尚更そう感じるでしょう。そのような中で、少しずつでも工夫して過ごしていけるといいですね。