育児に関する悩みはここへ!保健センターなどの相談窓口を紹介!
育児をしていると、次から次へと悩みが出てきますよね。
その悩みを相談できる両親や友達が身近にいないと、ひとりで抱え込んでしまいがちです。
そんな子育てに悩んでいる人に向けて、自治体などには相談窓口があります。
今回は、子育てに関する悩みを相談できる窓口をご紹介します。
育児に悩みはつきもの
厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」によると、未就学児の親の約8割に悩みがあるというデータが出ています。
悩みの種類を一部抜粋してみます。
- 自分の自由な時間が持てない
- 気持ちに余裕をもって子どもに接することができない
- 子どもが言うことを聞かない
- 子どもの成長の度合いが気になる
- しつけのしかたがわからない
自分にも当てはまる悩みがあるのではないでしょうか。
このように、同じような悩みを抱えたママはたくさんいるのです。
成長するにつれて、勉強や進学の悩みも加わってきます。
子供の性格や癖に関して悩む方も大勢いるようです。
いつも明るいママ友も、言えないだけで、実は悩みを抱えているのかもしれませんね。
悩みを相談できるところはある?
悩みがあるときは、誰かに相談したいですよね。
誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちが楽になることがあります。
知り合いには言いにくいことも、他人になら話せることもあります。
育児中の悩みを相談できる、地域の窓口を紹介します。
ひとりでは見つからなかった解決策が、見つかるかもしれませんよ。
保健センター
保健センターは、乳幼児健診でなじみがあるかと思います。
しかし、逆に言うと、健診でしか行かないという人も多く、どういうところかよく分からない人もいるのではないでしょうか。
保健センターは、地域保健法で市町村保健センターと呼ばれ、以下のように定められています。
市町村保健センターは、住民に対し、健康相談、保健指導及び健康診査その他地域保健に関し必要な事業を行うことを目的とする施設とする。
出典:e-Gov法令検索
つまり、住民に対して、総合的な保健サービスを提供する施設です。
市町村ごとに設置されており、東京では市町村以外にも、23区にも保健センターがあります。
似たような施設に保健所がありますが、保健センターが地域の健康づくりを中心とした施設であるのに対し、
保健所は公衆衛生を中心とした施設で、以下のような違いがあります。
保健センター | 保健所 | |
役割 | 地域の健康づくりが中心的役割 | 公衆衛生が中心的役割 |
設置場所 | 市区町村ごと | 都道府県、政令指定都市、中核都市など決められた場所のみ |
働く人たち | 保健師が中心となり、看護師や栄養士などが一緒に働く | 医師が所長となり、保健師、獣医師、薬剤師など、幅広い分野の専門家が働く |
出典:大樹生命 健康コラム
保健所よりも保健センターの方が、身近な施設に感じますね。
表のように、保健センターには保健師や看護師、栄養士、歯科衛生士、臨床心理士、保育士などが所属しているところが多く、
育児に関する相談が安心してできます。
地域によっては、離乳食教室や育児サークルなどのイベントを開いているところもあります。
育児関係のイベントは、特に初めての育児に臨むママにはとても助かりますね!
参加費用が発生するものもあるので、確認してみましょう。
子育て相談は基本的に無料で受けられますが、事前に予約が必要なこともあります。
保健センターの場所や相談できる時間帯などは、自治体にお問い合わせください。
子育て支援センター
子育て支援センターとは、育児中のママと子供を地域でサポートするための施設です。
子育て家庭の交流を図り、子育て家庭の孤立を防ぐことを目的としています。
児童館などに行ったことがある人もいるかと思いますが、児童館も子育て支援センターの施設のひとつです。
児童館と聞くと、子育て支援センターが身近に感じられるのではないでしょうか。
保健センターよりも、交流の場という役割が強いようです。
保健師や保育士の資格を持った相談員がいるところもあるようで、育児相談をすることもできます。
相談員への相談もできますが、ママ同士で仲良くなると、育児の悩みを言い合うことができるのも心強いですね。
初めて利用する施設の場合、利用登録が必要な場合もあるようです。
相談は予約制だったり、曜日や時間が決まっていることがあるので、まずは自治体に問い合わせをしてみるといいですね。
子育て支援センターの場所や相談できる時間帯などは、自治体にお問い合わせください。
子育て・女性健康支援センター
子育て・女性健康支援センターは、自治体ではなく、日本助産師会が設置しています。
妊娠、出産、育児などの悩みを、助産師に相談できます。
助産師と聞くと、妊娠中や出産でお世話になるイメージがあるかもしれません。
しかし、助産師は女性の性に関わる専門家で、保健指導と同時に、心と体の健康を守るための活動も行っています。
女性の健康を語る上で欠かせない、育児の相談にも乗ってくれます。
家庭に訪問してもらえることもあるので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
以下のリンクから、近くの子育て・女性健康支援センターが探せます。
どのようなことが相談できる?
相談窓口で、どのような相談をしていいのか気になりますが、育児に関するどんな相談でも大丈夫です。
ささいなことから深刻な悩みまで、相談員が受け止めてくれます。
ネガティブな感情も相談員に吐き出してみてください。
具体的な内容を挙げてみますが、これはほんの一部なので、ひとりで悩んでしまったら、まずは相談してみるといいかもしれませんね。
- 発育相談
- 発達相談
- 健康に関する相談
- 離乳食の進め方の相談
- 躾の仕方の相談
相談方法は対面や電話があります。
顔を合わせると言いにくいことも、電話だと話せる、ということもあるかもしれませんね。
私の友人も電話相談をしたことがあるそうです。
初めての育児で、赤ちゃんの発達のことが分からず電話をしてみたそうですが、解決になったと聞きましたよ。
口コミサイトを見てみても、気になることはまず保健センターなどに相談した、という人は多いようです。
対面での相談は予約が必要なところもあるので、詳しくはお住まいの地域の相談窓口にお問い合わせください。
相談時の注意点
相談窓口では、保健師などの相談員が子育てに悩むママの悩みを聞き、アドバイスをしてくれます。
しかし、相談員もひとりの人間です。
相談員とは、相性が合わないかもしれないことを忘れないようにしましょう。
言ってほしかった言葉とは違う返答をもらったり、不快な気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
そうなると、逆にストレスが溜まってしまい、解決どころではありません。
相談しても悩みが解決されないときは、相談員を変えてもらうか、他の場所に相談することをおすすめします。
一人で抱え込むとますますつらくなり、精神的に追い込まれてしまいます。
悩みを受け止めてくれる場所にはどこかにあるはずなので、落ち込まずに次を探しましょう。
まとめ
子供を育てていると、悩みは尽きませんよね。
ひとりで悩んでいても、解決をするどころか、どんどん辛くなってしまいます。
そのようなときは、地域の相談窓口が利用できます。
育児の悩みは、保健センターや子育て支援センター、子育て・女性健康支援センターなどに相談できます。
どんな内容でも、相談員が受け止めてくれます。
相談員との相性が合わないときは、我慢をせずに違う相談員や相談窓口で相談してみましょう。
悩みをひとりで抱え込まず、少しでも楽に育児をする方法が見つかるといいですね。