新生児のお世話に疲れて育児ノイローゼになりそう?その影響と解決方法とは
お腹の中で大切に育んできた赤ちゃん。愛しい我が子との出会いと新生児のお世話を心待ちにしていたママは多いのではないでしょうか。
出産後、ママの中には「我が子が可愛くてたまらない!」という気持ちの方もいれば、
「なぜ泣くのか…」
「なぜ寝てくれないのか…」
「なぜ母乳やミルクを飲んでくれないのか?」
――など、思っていた育児とはほど遠い現実に、一日中悩んでしまうママもいるのでは?しかしあまり悩みすぎてしまうと、ママの心の健康に影響を及ぼしてしまうかもしれません。
そのような状態が続くことで、「育児ノイローゼ」になってしまう可能性もあります。
一体どんな影響を及ぼすのか、またママや赤ちゃんが心身共に健康に過ごせるようにするには、どうしたらよいのか、この記事ではお話していきます。
一緒に不安を取り除いていきましょう!
【新生児のお世話】育児ノイローゼとは
育児ノイローゼとは一体どんな状態のことを言うのでしょうか。
・育児不安(いくじふあん)は、親が(多くの場合母親が)自分の子供を育てるにあたって感じる、過度の不安や困惑ないし自信のなさからくる漠然とした精神的状態の総称である。
・育児不安は、親が子の育児に際して感じる不安(ストレス)などの総称であるが、子供への否定的な感情といった心理的な情緒・感情の変化から、衝動的な攻撃を伴うものまで、かなりの幅がある。これらは「育児ストレス」や「育児ノイローゼ」(「ノイローゼ」)とも表現されるが、そのような病的な状態に至らずとも、もっと漠然とした不安や困惑なども育児不安の語で表される。
引用元:Wikipedia|育児不安
別名「育児不安」・「育児ストレス」とも呼ばれ、病名ではなく、ママの精神状態の表現として使われます。
呼び方はどうであれ、ママの心に良い影響を与えているとは言えませんね。
どんな症状があるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
子供をかわいいと思えない
毎日数時間ごとの授乳に、おむつ替え、自由にならない時間…
出産後の体力低下も伴って、疲労は溜まっていく一方ですよね。
頭では分かっていても、お世話をする気力が湧かず、子供をかわいいと思えなくなってしまいます。
イライラが収まらない
ほんの些細なことで、感情をどこにぶつけたらいいのか分からなくなるくらいにイライラします。
出産前や妊娠前なら、なんでもなかったことが、異様に気になりイライラに繋がります。
食欲がない
お世話に時間を取られ、疲れきってしまい、次第に食欲も失くなり、食べる気力がなくなってしまいます。
悲観的になる
我が子のお世話もできない、溜まっている家事もできない。
「なんでこんなにダメなんだろう」など、自分を責めてしまうことがありませんか?
本来の自分ならできることもできなくなり、自分をダメだと思い込んでしまうというようなことがあります。
やる気がおきない
やらなくちゃいけないことは山ほどあるのに、何にもやる気にならない。これは気が抜けているということではありません。
無気力になってしまい、気づけば夕方で何ひとつ終わっていないといったことがあるようです。
これらは症状の一部で、全てではありませんが、こういった症状があるとママの心が沈んでしまったり、我が子の成長を楽しむことができなくなってしまったりと、悪影響を及ぼしてしまいます。
ひとつずつ不安を取り除いていこう!
新生児を持つママの悩みや心配事は尽きることがありませんよね。
どんな悩みがあるのかと、対処法を紹介していこうと思います。
眠ってくれない、眠りが浅い
深夜眠たい目をこすりながら授乳して、やっと寝たと思ったら数十分後にはお目目ぱっちり…なんてこともあると思います。
それだけならまだかわいいものかもしれませんが、泣き始めてしまったら、どうしたらいいの?と、一人パニックになってしまいますよね。
昼夜の区別がはっきりしていない
新生児~生後3カ月頃の低月齢の赤ちゃんは、昼夜逆転の生活です。
ママのお腹にいる頃は、20分ほどのサイクルで寝る・起きるを繰り返しているそうです。
妊娠中、夜ママが寝ようとすると、お腹の中で動き始めてなかなか眠れない…といった経験、ありませんか?
生まれたからと言って、すぐに生活リズムが整うことはないのも、うなずけますね。
ですが、昼夜の区別をつけてあげることで徐々に昼は起き、夜は寝るというリズムができあがります。
朝や日中はカーテンを自然光を取り入れましょう。
赤ちゃんは五感を刺激する事で、昼夜の区別をつける訓練ができます。
お天気が良ければ窓も開けて、外の空気も一緒に入れましょう。
季節ごとに外の匂いは違います。
春ならば、新緑の匂い。夏ならば、雨上がりの匂い。秋は金木犀。冬は…
など、季節で違う外気を取り入れることで、ママもリフレッシュできるはず!
おくるみを使用した寝かしつけ
おくるみに赤ちゃんを包み込み、寝かせる方法です。
「おひなまき」とも呼ばれており、この方法で包み込んであげるとよく眠ってくれますよ。
また、赤ちゃんのモロー反射(外部からの音や光といった刺激に驚いたときに見せる反応)を防ぐだけでなく、
お腹にいた時の体勢に近い状態で包むので、安心するようです。
- 長方形の布を横に広げ、赤ちゃんの頭が布の上から出るように、真ん中より少し上に赤ちゃんを寝かせます。
- 左右どちらでもいいので、上の布の角を持ちます。
- 持った方と反対側の赤ちゃんの足の付け根当たりをめがけて包み、お尻と背中の後ろに布を挟みこみます。
- 反対側も同様に包みます。
- 足の裏同士をくっつけるような形に整えて下さい。
- 布の左右どちらかの下の角を反対側の首元に持ち上げます。
- 反対側も同じように、下から斜め上に布を持ち上げて首の後ろで固定します。
赤ちゃんを包むときの注意点としては、きつく包みすぎないことです。
きつくしてしまうと、赤ちゃんが苦しくなってしまったり、ストレスになってしまいます。
うまく調整しながら行ってくださいね。
また、「スワドルアップ」というオーストラリアで開発されたおくるみもあります。
ミルクや母乳を飲んでくれない・足りているか
育児書や子育てサイトを見ると、〇時間ごとの感覚でミルクをあげると書いてあるけれど、飲んでくれない。
など不安に思うことありますよね。
一般的には、新生児の母乳やミルクの授乳感覚は1日に8回~10回と言われています。
ですが、大人の食欲や食べられる量が違うように、赤ちゃんにも個人差はありますので、
欲しがる感覚が短いことも長いこともあると思います。
赤ちゃんの様子を観察し、適切に授乳をしてあげましょう。
また、授乳量が足りているかなどの目安はこちらです。
体重が増えない
順調な新生児は、1日に20gから30gの体重増加があれば大丈夫と言われています。
体重が順調に増えているかチェックしてみてくださいね。
おしっこやうんちの回数が少なくなる
おしっこが1日に6回以上、うんちは1日に5回から7回ほど出ている。
6回以上出ていないときやおしっこの色が濃くなっているときは足りていないかもしれません。
赤ちゃんのうんちは水分が多いので、授乳量が少ないと便秘になっているかもしれません。
個人差はありますが、目安として参考にしてみてくださいね。
また、ママ自身の母乳の出が少ないのでは?と感じる場合は、マッサージや、
十分な水分補給を心がけてみてください。
ママが摂取したものが母乳となり、赤ちゃんの栄養となります。
泣き止まない
いくら我が子でも、子供の泣き声というのは、時にストレスになりますよね。
私も、ずっと泣き止んでくれない我が子にいら立ちを覚えたことがあります。
ですが、赤ちゃんが泣く大部分には理由があります。
おむつのチェックや、抱っこなどをしても、泣き止まないようであれば下記を参考にしてみてくださいね。
温度と湿度を確認しよう
赤ちゃんは体温調節が上手くできないので、少しのことで不快感を表します。
季節に適した温度と湿度がありますので、参考にしてみてくださいね。
季節 | 目安温度 | 目安湿度 |
春~夏 | 温度 26度~28度 | 50%~60% |
秋~冬 | 温度 20度~25度 | 50%~60% |
エアコンだけではなく、サーキュレーター(扇風機のような電化製品)も併用すると、
赤ちゃんだけではなく、ママやパパも快適に過ごすことができますね。
また、部屋に温度計や湿度計を置いておくと確認しやすいです。
おむつかぶれでも泣くことがある
赤ちゃんの肌はとても敏感です。
少しの刺激でかぶれてしまったりしますので、おむつ替えの時に、
かぶれたりしたりしていないかこまめに確認するとよいですね。
泣き止ませようとムキにならない
赤ちゃんが泣き止むまであやしていると、ママの体力や心も限界になってしまいます。
時には少しその場を離れて深呼吸をしてみたり、一口チョコや自分の好きなおかしなどを
ポイッと口に入れてちょこっと気分転換を。
それだけでも気分が変わるはずですよ。
※離れる場合は、赤ちゃんの安全を確認してから離れてくださいね。
出産することで起こる変化がたくさんある
妊娠中も体や環境の変化にびっくりしたことがあるのではないでしょうか?
出産後も、体のみならず変化はたくさん起こります。
赤ちゃんだけでなく、ママにも変化があるのは当然のことです。
ホルモンバランスが乱れる
出産直後のママの体は、ホルモンバランスが整っていません。
そのため、イライラや睡眠不足、肌荒れ、髪質の変化などが現れます。
次第にホルモンバランスは整ってくるのですが、どのくらいで元に戻るのかは
母乳育児かそうでないかで変わってくるようです。
- 母乳育児の場合
母乳を止めてから、1~3ヶ月ほどが目安です - 母乳育児ではない場合
夜泣きなどのストレスで個人差はありますが、概ね3ヶ月ほどで整うようです。
じゃあ、母乳育児だと止めるまでイライラが収まらないの?なんて思わずに。
日々、赤ちゃんは成長していますので、ママも楽になってくるはずです。
生活環境の変化
旦那さんの職場の近くに引っ越したり、今まで勤めていた会社を辞めたり、産休を取ったり…
ママ自身もこれまでの生活とは環境が変わります。ママも一人の人間ですから、楽しみの反面、変化による不安もあるでしょう。一人で全て背負わずに、周りにいる人に頼ることも必要ですよ。
旦那さんや、自分の母親、知人。
頼れる人が近くにいない…そんな方は、ベビーシッターや、家事代行サービスもあります。
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初めて利用する人は初回お試しプランでお得に体験できますよ。
ママにも休息は必要です。時には、こういったサービスを利用して息抜きをしてくださいね。
まとめ
初めての出産や育児で、悩みが尽きないかもしれません。出産を経験したママは、誰でもママ歴1年生ですし、育児に「正解」はないのです。
時に心が沈み、泣きたくなることもあると思います。そんな時は泣いてもいいんですよ。「ママだからしっかりしないと」なんて思いつめなくて大丈夫。
仕事だって、始めからきちんとできる人はいません。ひとつずつ、悩みを解決していけばきっと大丈夫です!ママ自身が健やかに過ごせることが、赤ちゃんにとっても、ママにとってもよいことだと思います。
ゆっくり焦らずにママになっていけるよう、情報発信を通してサポートしていきます。