義務感で育児は母親失格!?子供がかわいく思えない場合の対処法
元々子供が好きな訳ではなく、自分の子供もかわいいと思えない。
べたべたするスキンシップも苦手…。
そういう状況で、子供を育てていかなければという義務感だけで育児をしていると、育児が楽しくないですよね。
今回は、育児を義務感で行っていることへの対処法を見てみましょう。
子供を産んだら母性が芽生える?
子供がかわいく感じられないと、落ち込んだり自分を責めたりしてしまいがちですよね。
元々子供が好きではなくても、産んだら自然に母性が芽生えてくると思っていたかもしれません。
母親は子供を包み込む無限の愛情を持っていると、一般的なイメージもありますからね。
しかし、母性が本能的なものかどうかの本当のところは難しいようです。
母性は,本能的に女性に備わっているものではなく,一つの文化的・社会的特性である。したがって母性は,その女性の人間形成過程,とりわけ3~4歳ころの母親とのかかわりによって個人差がある。今日では,母性を「生物学的に見て体の中に,受精,妊娠,生産,授乳することのできる生殖機能を備えている性」と限定して使われており,女性が母性機能を持つことへの必要な配慮と保護を加えつつ,社会的参加を含む女性の個性や自己表現の機会均等を実現していくことが求められている。
引用:コトバンク
母性とは、本能的に備わっていると断言できるものではないのですね。
テレビで見たのですが、動物だって育児放棄する場合があります。
子供を産んだからといって、誰もが最初から持っているものでもなく、個人差があって当然なのです!
義務感でする育児はおかしい?
そうはいっても、子供を産んだからには育てていかなければいけませんよね。
毎食のご飯を食べさせたり、体を清潔に保ったり、命の危険がないように保護したり…。
そのようなことを義務感で行っていたとしても、いけないこととは言い切れません。
テレビをつけると、子供虐待のニュースが流れていることもありますよね。
子供に食事を与えなかったり暴力をふるったりして、親としての役割をきちんと果たせない人も世の中にはいるのです。
義務感だけでも子供を守り育てていることは、親としての役目を果たしていると言えるのではないでしょうか。
義務感でも育児をきちんとできているあなたは、責任感の強い人ですよ!
子供がかわいく思えなくてもやったほうがいいこと
義務感で行っている育児として、子供の身の周りの世話が大半を占めると思います。
将来人に迷惑をかけないように、躾をすることも必要ですね。
そのほかにも、子供の性格形成のために、愛情をかけてあげることがとても大切です。
子供が愛されていないと感じていると、自己肯定感が低い子や自信のない子になってしまう可能性があります。
かわいいと思わない子に愛情をかけるのは難しいかもしれませんが、愛情表現としてできることはあります。
そんなにハードルが高いものではないので、参考にしてみてください。
スキンシップ
スキンシップは、親の愛情を伝えるひとつの手段としてとても大切です。
とはいうものの、苦手なものをべたべたしたスキンシップをしろと言われても、苦痛ですよね。
そういうときは、軽く頭に手を乗せるなどでも大丈夫です。
少しでも子供に触れることで、愛情があると伝わります。
子供から求めてくるものをなかなか拒絶できないのは辛いですが、こちらから触れる機会を作るようにしましょう。
手を繋ぐのもいいですね。
子供と外出するときには、危険から守るために手を繋ぎますよね。
その感覚で、軽いスキンシップを取りましょう。
褒める
子供は、褒められることで自信が出てきて、積極的に行動できるようになります。
大人でも同じですよね。
褒められたら嬉しくなって、またやってみようという気になるのではないでしょうか。
子供は純粋なので、褒めることで殊更効果を発揮します。
褒めることは、子供とべたべたする必要がないため、コミュニケーションよりも取り組みやすいのではないでしょうか。
ポジティブな言葉をかけるだけでも、「きちんと子供のことを見ている」ということは伝わり、愛情表現になりますよ。
コミュニケーション
褒めることもコミュニケーションの一環ではありますが、褒めるだけではコミュニケーションとして不十分です。
子供が話しかけても返事が返ってこないと、子供は寂しい思いをします。
寂しい状況が続くと、他人に過度に甘えるようになり、適切な人間関係を築けなくなってしまうことがあります。
苦手であれば過度に話しかける必要はありませんが、最低限のコミュニケーションは維持していきたいですね。
可能なら、たまには演技でも「好きだよ」と言ってあげればいいのではないでしょうか。
やってはいけないこと
子供がかわいく感じられないからといって、絶対にやってはいけないことがあります。
お分かりかとは思いますが、虐待です。
虐待とは、繰り返し暴力をふるったり、冷たく接したりすることです。
肉体的なものや言葉によるものがあります。
無視をしたり、食事や衣服の世話をせず放置したりすることは、育児放棄やネグレクトとも呼ばれます。
虐待は、子供の心身の成長に大きく影響します。
子供を放置して食事を与えないと、十分な栄養が摂れず、体は大きくなりません。
最悪の場合、栄養失調で死に至ります。
精神的な影響としては、親から冷たい言葉を言われ続け、自己肯定感が低くなってしまう可能性もあります。
愛情に飢えているので、他人にも甘えたがり、人との距離感がつかめなくなる子もいます。
そうなると、人間関係を築くのが難しくなってしまいます。
親が暴力的だと、暴力でしか問題を解決できないことも起こりえます。
義務感でも育児を続けているあなたなら大丈夫かと思いますが、今後も虐待には発展しないように注意していきましょう。
義務感での育児の対処方法とは?
「きちんと子供を育てなければ」という義務感の気持ちでばかりいると、疲れてしまいますよね。
かわいいと思えない子供の育児なら、尚更です。
もっと楽な気持ちで育児ができるような対応を考えてみましょう。
仕事に打ち込む
仕事をして、子供と離れる時間を作りましょう。
仕事をすれば、家計も潤って一石二鳥です。
仕事をする時間が長ければ長いほど、子供は保育園で長い時間を過ごします。
保育園でいろいろな活動をすれば、疲れて夜は早く寝てくれます。
仕事中も家でも、子供と離れる時間が作れるのです。
家でできないいろいろなことを保育園で経験できるので、子供のためにもいいかもしれませんね。
子供に習い事をさせる
子供と離れる時間を作るには、習い事をさせるのもいいかもしれません。
子供は、保育園や学校を超えて友達ができ、知らなかった世界を知ることができます。
趣味や特技と呼べるものができると、自信もつくかもしれません。
ママとしても、子供の新たな一面を発見するいい機会にもなるかもしれませんよ。
いつか子供をかわいいと思えるようになる?
長丁場な育児期間、ずっとかわいくないと思いながら子供と過ごすのは苦痛ですよね。
いつか、子供がかわいいと思えるときがくるのでしょうか?
世間のママの声を参考にしてみましょう。
可愛いな、一緒にいて楽しいなと思えるようになったのは
つい最近なんです。(現在小5)
今は意思の疎通もきちんと取れ、自分のことは自分で
やるようになったし、できる事とできない事が親の私にも
子ども自身にも分かるようになってきました。
次に起こるであろう実際の行動と、
頭の中で想像できる未来が一致するようになったきた事で、
自分自身、気持ちの整理が出来てきたのだと思っています。
出典:発言小町
小学校に入ってから、かわいいなと思うことが増えてきました。
小4くらいからは特に。
男の子特有のさっぱりした部分に助けられていると感じられるようになったからではないかなと思います。
思春期に差し掛かっている現在も、とってもかわいいです。
学校に入り、色々な活動の中で自分の子の知らない面を知ることで、
客観的にこどもを見ることができるようになったというのも大きいと思います。
出典:発言小町
子供が小さいときにはかわいいと思わなかったママでも、大きくなるとかわいいと思えることもあるようです。
コミュニケーションがスムーズになったり、子供の知らない一面を見たりすることで、感じ方が変わるのですね。
また、このようなおばあちゃんからの意見もありました。
子供なんて生んだら無条件に愛情が沸くものだと思っていました。
でも生まれて手をかけても可愛いと思えない。
先日、初孫が生まれ遅まきながらその意味が理解できた気がします。
ああ、可愛いと思う暇、時間がないほど自分は懸命だったんだなって。
何としても育てあげ、社会に出さねばと毎日思ってました。
出典:WEZZY
もしかすると、子供を育てなければという責任から、子供をかわいく思えなくなっている可能性もありますね。
要するに、時間が解決してくれることもあるということです。
今は大変かもしれませんが、子供とスムーズに意思疎通が取れるようになる時期まで、頑張って乗り越えましょう。
まとめ
自分が産んだ子供でさえかわいいと思えず、義務感だけで育児をしていると、自分はおかしいのでは?と不安になりますよね。
しかし、子供を産んだからといって自然に母性が生まれる訳ではなく、子供を思う気持ちに個人差があって当然なのです。
義務感だけで育児をしていても、子供の世話をきちんとできているだけで、あなたは親としての役割を果たせているので安心してください。
軽いスキンシップを取ったり、褒めたり、きちんとコミュニケーションを取ったりして、子供に愛情を伝えてあげてください。
大丈夫かとは思いますが、虐待はやめてくださいね!
仕事に打ち込んだり、子供に習い事をさせたりして、子供と適度に離れる時間を作り、乗り越えていきましょう。
子供が成長するとかわいいと思える場合もあるので、無理をしすぎず子供と接していけるといいですね。