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育児中の貯金は毎月いくら?必要な教育費と長く続けられる貯め方とは?

やなかゆう
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赤ちゃんが生まれた喜びと共に、「この子に何をしてあげられるだろうか」と考えていると思います。

育児には一体いくらくらいお金がかかるのか?

貯金いくらあれば大丈夫なんだろう。

今分かっている状況から未来へのさまざまな可能性と貯金の方法を考えることで、あなたの不安を減らすことができるかもしれません。

今回は人生の三大資金の一つに数えられる「教育費」を中心に、どのくらい貯金をしたら良いのかお伝えしていきます。

教育費の中でも特に気になる「公立」と「私立」の金額の違いもご紹介していますので、参考にしてもらえたら幸いです。

気になる子育て費用!みんないくら貯金してるの?

子育て世代はどのくらいの貯蓄をしているのでしょうか?

これから貯金をしていく目安を知るために、まず子育ての先輩方の貯蓄事情を見てみましょう。

子育て世代の貯蓄額は?

出典元:厚生労働省平成28年国民年金基礎調査を基に作成

このデータを見ると、一番多いのは「貯蓄がない」でした!

普段お金の話を人から聞く機会はないので気付きませんでしたが、「貯蓄がない」という人は思ったより多いようです。

子育て世代の厳しいお金事情が伺えますね。

しかし、貯蓄があると答えた中で一番多かったのが「500~700万」10.9%

二番目が「100~200万」で10.3%、三番目が「1000~1,500万」で7.7%でした。

貯蓄がない人が多い一方、貯蓄がある人は500~700万円が一番多いという結果に。

金額の開きの大きさに驚きますね。

全子育て世代の平均貯蓄額は679万円でした。

貯蓄のある人の中でも100万から1,500万までと幅が広すぎて、どう判断したらいいのか難しいところです。

次は年齢別の子育て費用をみていきましょう。

子育て費用はいくらかかる?年齢別費用

このデータは衣類服飾費、生活費、医療費、教育費など子育てにかかる全ての費用が含まれている年齢別子育て費用の平均額です。

出典元:moony

子育て費用が最もかかるのは中学生で、その額は0~6歳までの1.5倍となっていました。

こちらの調査は中学生までしかデータがありませんが、中学生になると教育費の占める割合がぐっと増えているのが分かりますね!

さらに高校、大学と教育費が増大していくことが想像できます。

最もお金がかかると言われている大学まで入れると一体どのくらいの金額になってしますのでしょうか。

ちょっと知るのが恐ろしい気もしますが、ここはしっかり確認していきましょう!

教育資金への不安

教育費への不安は大きいですよね。

できるだけ子どもには選択肢を持ってもらいたいと思いつつ、どうしてもお金のかかる教育費です。

場合によっては望んだ学校に行かせてあげられないことも出てくるかもしれません。

出典元:ソニー生命 子どもの教育資金に関する調査2021

こちらの調査では、7割以上のお父さんお母さんが教育資金に不安を抱いていることが分かります。

同じようにこんなにもお金に対する不安を持っている人がいるのですね。

そして、不安の原因の5割以上に当たるものが「どのくらい教育資金を貯めればいいか分からない」というものです。

今や5割以上の子が大学へ進学する時代となり、親の側にもそれなりの用意と環境作りが求められている気がしますね。

金額がある程度イメージできると不安は具体的な目標へと変わるかもしれません!

おすすめ!貯金目標は教育費をためること

子育てで一番お金がかかる教育費。

生活費はある程度節約することが可能ですが、教育費は決まっている費用ですから減らすことが難しいですよね。

子育て中は教育費を貯金しておくことがとても重要となってきます。

そして公立か私立か、など人生の選択次第で教育費には金額の差が大きいです。

教育費の目安を知ることは貯金金額を決める重要な要素なので詳しくチェックしてみましょう!

幼稚園から大学まで!教育費の目安は?

下の表が教育費の目安となります。

この金額は学校教育費(授業料や教科書代など)と学校給食費、学校外活動費(習い事など)

教育に関係するものは全て入ったものになります。

驚くべきは幼稚園から大学まで、私立と公立でほとんどが倍以上の金額の差があることです。

このデータから見る全て国公立コース、全て私立コースの差額はなんと1,418万円です。

あらためて公立と私立の学費負担の違いが分かりますね。

しかし、すべて私立や公立コースといったパターンは少なく、公私混ざるケースが多いようです。

さまざまパターンを見ていきましょう。

4つのパターンで検証!いくら貯金したらいい?

私立か公立かで大きく異なる教育費を4つのパターンで検証。

今回は先ほどご紹介した幼稚園~大学までの金額を基に算出していきたいと思います。

ここでの数字はあくまで目安で、実際の費用では、大学に関しては文系、理系によって金額にけっこうな差があったりすることには注意してくださいね。

全て国公立コース

幼稚園から大学まで全て国公立のパターンです。

  • 公立幼稚園 45万円(3年間)
  • 公立小学校 193万円(6年間分)
  • 公立中学校 146万円(3年間分)
  • 公立高等学校 137万円(3年間)
  • 国立大学 242万円(4年間)

幼稚園から大学までの合計額は763万円です!

子どもが大学に行くまでの18年間を月々貯金していくとすると毎月3.5万円となります。

一番お金が少なく済むコースです。

お金の面だけで見ると理想的な金額ですね。

ただ、高校・大学はほとんどの場合受験があるので必ずしもすべて公立・国立に行けるとは限りません。

貯金の目安にはもう少し多めに見ておく方が安心かもしれませんね。

幼稚園・大学は私立!小・中・高は公立コース

  • 私立幼稚園 95万円(3年間分)
  • 公立小学校 193万円(6年間分)
  • 公立中学校 146万円(3年間分)
  • 公立高等学校 137万円(3年間)
  • 私立大学 415万円(4年間分)

幼稚園から大学までの合計額は986万円です!

18年間、月々貯金していくとすると毎月4.6万円となります。

公立幼稚園より私立幼稚園の方が数が多いこともあり、自宅の近くにある私立幼稚園に行くケースも多いと思います。

大学は受験人数が約60万人の中で国立大学の定員は約10万人です。

どうしても私立大学に行く人が多くなりますよね。

国立大学と比べると金額は上がってしまいますが、大学は私立を目安に貯金していくことをおすすめします。

幼稚園・高校・大学は私立!小・中公立コース

  • 私立幼稚園 95万円(3年間分)
  • 公立小学校 193万円(6年間分)
  • 公立中学校 146万円(3年間分)
  • 私立高校 290万円(3年間分)
  • 私立大学 415万円(4年間分)

幼稚園から大学までの合計額は1,139万円です!

18年間、月々貯金していくとすると毎月5.3万円となります。

ついに1,000万の大台を突破しました…!

小学校・中学校は公立に行く割合が多いですが、高校・大学は学校自体に専門性が出てきて、幅も広がってきます。

高校でいうと進学校や工業高校、農業高校、大学にはさまざまな学部があり、将来への希望次第で私立を選択することも多いと思います。

1,000万というと、とてつもない金額に感じますよね。

しかし、18年間コツコツと貯めることで、まとまった金額が必要な大学入学時には大きな金額になっていると思います。

全て私立コース

  • 私立幼稚園 95万円(3年間分)
  • 私立小学校 959万円(6年間分)
  • 私立中学校 422万円(3年間分)
  • 私立高校 290万円(3年間分)
  • 私立大学 415万円(4年間分)

幼稚園から大学までの合計額は2,181万円です!

18年間、月々貯金していくとすると毎月約10万円となります。

全て私立コースだと2,000万にもなるのですね。

月々でも10万円、住宅ローンに匹敵する金額です。

私立小学校には中学校や高校までエスカレーター式で進学できるところもあります。

特に教育に力を注ぎたいと思ったときには良いかもしれませんね。

次は貯金の方法について考えていきましょう。

長く続けられる貯金方法とは?

まとまった金額が必要となる教育費を貯めるには、月々の貯金は欠かさずに続けていくことが大切となってきます。

どんな方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

まずは子ども用の通帳を作ろう

児童手当、入園や入学お祝い金、おじいちゃんおばあちゃんからのお年玉など子ども宛てにもらえるお金がありますよね。

それらを生活費と一緒にしてしまうと区別がつかなくなったり、間違えて使ってしまったりすることもあるかもしれません。

子ども用の通帳を作って、そこにお金を入れていくことで確実に貯金をしていくことができますよ。

児童手当を貯金すると?

必ずもらえる児童手当を例に考えてみましょう。

  • 児童手当15,000円(0~3歳)×36ヶ月=540,000円
  • 児童手当10,000円(3~中学校修了まで)×144ヶ月=1,440,000円

児童手当を全て貯金すると1,980,000円200万円近く貯めることができますね。

その他にも子ども宛てにもらえるお金は全部一つの通帳に入れて管理してみてはどうでしょうか?

通帳は0歳からでも作ることができますよ。

作る際には両方の本人確認ができるものと、子どもと親が同じ住所だと分かる確認書類が必要となります。

ぜひ、用意して子ども専用通帳を作りに行ってみてはいかがでしょうか。

おすすめは学資保険

「月々このくらい貯金したい」と思っていても、つい忙しかったり物入りなことが多い月にはおろそかになることもありますよね。

そんなときのために毎月の積立てには学資保険がおすすめです。

毎月口座から引き落とされるので、払い忘れもありません。

学資保険にはいろいろな商品がありますが、大きく2つに分けることができます。

貯蓄重視型

返戻率(払い込み率に対するどれだけ多くもらえるかを表した割合)を高くしたいなら、貯蓄重視型がいいと思います。

貯蓄重視型は基本的なもの以外、保障がつかないので保障重視型より返戻率が高くなります。

  • 貯蓄重視型プラン例
受取学資総額200万円
払込期間18年
返戻率102.6%
月々の払込金額9,020円
払込保険料1,948,320円

引用:ソニー生命 学資金準備スクエア

このプランだと、払込金額より受取金額の方が51,680円多くなります。

その他にもこのプランより期間が短く、月々の払込金額が上がると返戻率がもっと高くなる保険もあるようです。

また満期金額の半額を小・中・高と入学するときにお祝い金として受け取ることができる商品もあります。

保障重視型

保障型は返戻率は貯蓄重視型より少なくなりますが、万が一のときの保障が充実しています。

  • 育英年金特約→契約者(親)が万が一に死亡した場合など、育英費用として満期まで年金が支給されます。
  • 医療保障・死亡保障→子どもの病気や怪我、万が一のときに備える

もし自分に何かあったら、と考えるとこういった保障も付けたくなりますよね。

しかし、保障型の返戻率は元本割れ(受取総額が払込金額を下回る)することが多く、貯金重視で考えるなら貯蓄重視型のシンプルなプランの方がおすすめです。

給料天引き計画

お父さん・お母さんどちらでも、お勤め先に社内預金制度はありませんか?

もしあればこれを利用しない手はありません。

あらかじめ決めておいた金額を給料から差し引いてもらえる制度です。

給料は残った分を貯金に回そうと思いがちですが、結局使ってしまい今月は貯金できなかった!なんてこともありますよね。

強制的に差し引かれると後は貯蓄内でやりくりするしかない、という意識になり自然と貯金が貯まっていきますよ。

貯金が苦手な人でもこれなら貯めやすいですね!

例えば、毎月3万円を18年間続けると648万円になります。

コツコツ貯め続けることによって、18年後には驚く金額となっていますね。

貯金方法3つ合わせるといくらになる?

これらの方法を3つ合わせると、

  • 児童手当 約200万円
  • 学資保険 満期額200万円
  • 社内預金 3万×18年=648万

合計 1,048万円

出費額は社内預金3万円と学資保険約1万円を合わせて4万円です。(保険プランによって変動あり)

毎月4万円をこの方法で貯金していけば18年後には1,000万円を超える貯金額になりますね!

まとめ

今回は育児の中でも最もお金がかかる「教育費のための貯金」についてお伝えしました。

  • 育児費用で最もお金がかかるのは教育費
  • 教育費は公立と私立で倍以上の違いがある
  • 国公立か私立の選択で教育費は一番少なく場合は763万円、多い場合は2,181万円になる
  • 貯金方法として、子どもの通帳を作って児童手当などを貯金していく
  • 学資保険に入る(おすすめは貯蓄重視型)
  • 給料の天引き制度を利用する

可愛い子どものためならと頑張りすぎてしまいそうですが、

コツコツ貯金を続けることで無理のない範囲で教育費を貯めることができるかもしれません。

お金の不安が少しでも解消されて、明るい未来を想像しながら育児を楽しめるといいですね。

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