育児ノイローゼのママにかける言葉とは?どんなことに気を付ければいい?
最近、育児に疲れて元気のないママ友。何とか元気付けてあげたいけれど、どんな言葉をかけたらいいのか迷いますよね。
逆に落ち込んでしまうかも、なんて考えるとキリがありません。また、元気のないママ友の症状は、もしかしたら育児ノイローゼかもしれません。
今回は、育児ノイローゼのママへの接し方やかける言葉と、言ってはいけないNG発言をお伝えします。
あなたのちょっとした気遣いで、ママ友が元気になると嬉しいですね。
育児ノイローゼって?
育児ノイローゼとは、育児によるノイローゼ(神経症)のことを言います。
育児によるストレスが原因で、精神的に不安定になっている状態です。
育児ノイローゼになると、以下のような症状が心身に表れることがありますよ。
ママ友にこのような症状がある場合は、かける言葉に気を付けるよう心がけてくださいね。
育児ノイローゼの精神的な症状
- ちょっとしたことでイライラしやすい
- 何もやる気が出ず、ボーッとしてしまう
- 感情の起伏が激しい
- 思考力が低下し、頭が回らない
- 涙もろくなる
- 外出や、人に会うことが億劫になる
ストレスで自律神経が乱れると、神経が敏感になります。
そのため、今までは気にしていなかったような些細なことが気になったり、少しのことでもイライラしやすくなりますよ。
また、心がエネルギー不足になるため、生活への意欲がなくなり、無気力になるんです。
可愛いはずの我が子を可愛いと思えなくなり、最悪の場合、虐待につながることもありますよ。
育児ノイローゼの身体的な症状
- 眠れない
- 食欲がない
- 肩こり、腰痛、頭痛
- 生理不順
- 抜け毛
ストレスがかかると、体にもさまざまな影響が出てきますね。
睡眠不足で眠いのに全然寝付けない、何も食べる気が起きない、髪の毛が抜ける、などの症状が起こりやすいです。
緊張感が続くことで、身体のあちこちに痛みを感じる場合もありますよ。
育児ノイローゼのママへの接し方のポイント
育児ノイローゼのママへの接し方は、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。
ポイントをまとめました。
共感する
育児ノイローゼになると、精神的に追い詰められ、自分を責める気持ちが強くなります。
ママ友の話に耳を傾け、話を聞くことを意識してみてください。
相槌を打ちながら、相手の気持ちに寄り添い共感しましょう。
「そのままの私で大丈夫」と感じ、安心することができますよ。
否定しない
もし、ママ友の話が自分の意見と異なると感じても、否定をしないようにしましょう。
育児ノイローゼのときは、正しく判断をすることが難しいものです。
「なるほどね」「そういう考え方もあるね」と返してあげるといいですね。
悩みに対して、具体的な提案は避ける
ママ友からの相談に対して、親しい間柄であれば「何とかしてあげたい」と思うことでしょう。
でも、よかれと思って「〇〇したほうがいいよ」と提案をすると、相手は自分を否定されたと感じるかもしれません。
育児ノイローゼになると、冷静に物事を考えることが難しくなります。
まずは、気持ちに寄り添うことに努め、心の回復を見守りましょう。
育児ノイローゼのママにかける言葉とは?
育児ノイローゼになると精神的に不安定になり、ちょっとした言葉に傷ついたり落ち込むことがあります。
一方で、かける言葉で心が軽くなり、気持ちが前向きになることもあるので、少しの気遣いを意識できるといいですね。
育児ノイローゼのママにどんな言葉をかけたらよいのかまとめました。
頑張っているね・上手に育てているね
育児ノイローゼのママは精神的に落ち込んでおり、「自分はダメな母親だ」と思い込んでいる場合が多いです。
育児中はどんなに頑張っても、ほめてもらったり、認めてもらえることが少ないですよね。
頑張っていること、できていることに目を向けて、頑張りを認めてあげてください。
少しずつ自己肯定感が高まり、明るく前向きになれるかもしれません。
赤ちゃん、可愛いね・いい子だね
育児中のママは、子どもの幸せを一番に考えてしまいますよね。
そのため、子どものことをほめられると、自分の育児を認められていると感じ、育児に自信を持つことができます。
ただ、育児ノイローゼになると、子どもを可愛いと思えなくなることがあるので、
子どものことばかりほめると、自分の大変さをわかってくれないと感じるかもしれません。
「育児って大変だよね」と共感することも、心がけてみてくださいね。
大変だね・辛いよね
育児中のママは、寝ること、食べることなど、一人では当たり前にできることができない場合があります。
身体はヘトヘトに疲れているのに、
「ママなんだから、頑張って当然」と、無意識のうちに我慢している場合もあるでしょう。
ママの大変さを共感してもらえるだけで、「私だけじゃない」「わかってもらえた」と安心することができますよ。
無理しないでね・たまにはゆっくりしてね
育児をしていると、子どものことが一番になり、自分のことは後回しになることが多いです。
自分が大切にされていると感じるような、優しいいたわりの言葉をかけてあげてください。
ママ自身が自分のことを大切にしてあげることができるようになると、子どもに対しても優しくなれると思います。
こんな声かけはやめて!育児ノイローゼのママへのNG発言
一方で、悪気がなく言った言葉が深くママを傷つけることがあります。
特に神経が敏感になっている育児ノイローゼのママには気を付けるようにしましょうね。
頑張ってね
育児ノイローゼになる人は、真面目で頑張り屋さんの場合が多いです。
頑張りすぎてしまった結果、ノイローゼになってしまうこともあります。
応援のつもりでかけた言葉でも、「これ以上どう頑張ったらいいの」とママを追い詰めてしまうかもしれません。
毎日、何をしてるの?
育児中は、子どもの授乳や睡眠などに付き合うだけで、あっという間に毎日が過ぎてしまいます。
毎日大したことができなくても、ママの1日は本当に忙しく、ヘトヘトに疲れてしまう場合が多いです。
この言葉は、「毎日ヒマなんでしょう?ずっと家にいてラクだね」と聞こえてしまうかもしれません。
ママとして頑張る毎日を否定されたと感じるので、言わないようにしましょうね。
大きい(小さい)赤ちゃんだね・まだ〇〇できないの?
ママは、子どもの発達についてはとかく敏感です。
無意識のうちに、周りの子どもと我が子を比べてしまうこともあります。
周りから、発達について気になることを言われると、ママとしては不安になってしまいます。
子どもの発達には個人差があり、その子どものペースで成長していれば問題はありません。
周りの人たちは、おおらかな気持ちでママと子どもを見守ってあげる気持ちを持てるといいですね。
もっとこうしたらいいんじゃない?
ママは我が子のために、色々な情報を調べて育児に奮闘しています。
育児に対して不安になり、迷うこともあると思いますが、
周りから上から目線で言われると、自分を否定されたような気持ちになります。
もし、間違っていると感じた場合も、「こんな考えもあるみたいだよ」と、寄り添って話ができるといいですね。
対応に悩むときは?
ママ友のあなたができることは、育児ノイローゼのママ友の気持ちを受け止めて、共感してあげることです。
そうは言っても、「このままで大丈夫かな」と心配になってしまうこともあるかもしれませんね。
そんなときは、育児の相談機関への相談を提案してみましょう。
「相談してみたほうがいいよ」と上から目線で話すのではなく、
「相談してみたらどうかな」と、そっと提案するようにしてください。
専門家が対応することで、育児ノイローゼが少しずつ改善するといいですね。
ただし、
- もう死にたい
- 子どもを叩いてしまう
- 子どもが憎くて、殺してしまいそう
などと訴え、自殺願望や子どもへの虐待が疑われる場合は、積極的に相談を勧めてください。
自殺に関する窓口は「いのちの電話」、児童虐待の相談窓口は「児童相談所」になります。
ママ友が相談にためらいがあり、状況が改善しない場合は、あなたが相談することも検討してくださいね。
特に児童虐待については、法律により「児童虐待が疑われる場合の通報義務」を定めてますよ。
虐待の確信がなくても、「もしかしたら虐待かな・・・」と疑いがある場合は、通報をしなくてはならないんです。
相談は匿名でできますし、子どもの保護だけではなく、ママの支援もしてくれるので安心してくださいね。
他にも色々な相談機関があるので、ママ友へ相談を提案したり、対応に悩んだ場合などに活用してください。
こちらの記事に、相談機関についてまとめています。
育児でうつかもしれないと思ったら?症状チェックと相談先もご紹介
まとめ
育児は慣れないこと、思い通りにいかないことの連続で、ときに身体と心のバランスが崩れてしまうことがあります。
そんなママに気を遣うのは少し大変と感じるかもしれませんね。
でも、友達のあなただからこそ、できることがあります。
あなたがかけたその言葉が、ママ友を救ってあげられるかもしれません。
少しでもママ友が元気になり、明るく笑顔で育児ができるようになると嬉しいですね。
今回紹介したポイントなどを意識して、ママ友との交流を楽しむことができますように。