育児方法について
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大変な2歳児からの育児が可能性を左右する!?「魔」を「磨」に変える遊び

やなかゆう
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イヤイヤ期が始まる2歳は親にとっては「魔の期間」と言われ、育児疲れも最高潮に達する頃。

ですが2歳という時期は、そんなママにこそ知ってほしい「もう2つの”ま”の期間」でもあるんです。

今回は2歳児育児を前向きに捉えるための考え方を、2歳児の発達に最適な遊びと一緒にご紹介します。

辛い時期だと頭を抱えてばかりの毎日からはもう卒業して、2歳児育児を明るく乗り越えましょう!

2歳児育児は本当に「魔の期間」?

あちこち走り回ってはイタズラばかり。主張もハッキリするようになってきて、親は苦労が絶えません。

ですが、0、1歳児の頃と比べて手足もかなり器用に使えるし、会話も通じるようになってきたのではないでしょうか?

そういう意味では、育児が一気に楽しくなる時期でもあります。

あちこち走り回るということは、裏を返せば一緒に出来る遊びが爆発的に増える時期でもありますし、

自己主張ができるということは、より意思の通ったコミュニケーションが楽しめるようになるということ。

もちろん全てではありませんが、前向きに捉えれば楽しむことが出来る要素も多いはずです。

2歳児は「間の期間」~心身の成熟に向けて大切な土台を作る時期~

2歳児育児を前向きにしていくために、まずは心身の発達にとって今がとても重要な時期であることを知っておきましょう。

そうすれば、わが子がとても貴重な時間を過ごしていることがわかります。

そして何より、そんな貴重な時間を、親としてどう過ごすか?ということを考えざるを得ないでしょう。

人生最高の学習能力「無意識的記憶」

引用元:オリックス生命教育コラム 子どもの「活きる力」を育てる

子供は3歳頃を境に成長の仕方が大きく変わると言われています。

その理由は、子供には「無意識的記憶」という神様からのギフトともいえる素晴らしい能力があるから。

無意識的記憶とは、「覚えようと意識しなくても何でも覚えられる力」のこと。

いわゆる「子供って本当スポンジみたいよね~」とよく言われるあの状態です。

大人がものを覚えているのは反対に「意識的記憶」といい、私たちはもはやスポンジ状態とはいえません。

そして、3歳頃を境にその割合は反転します。

大人と同じように、「覚えようと努力しなければ覚えられない」頭になっていくのです。

子供はこの最強のスポンジ状態の間に、最大限の経験をして脳や体の土台を準備しています。

そして2歳児頃が、この「スポンジ状態」と「自由に動かせる手足」、そして「コミュニケーション能力」の3種の神器全てによって武装された、まさに無敵期間なのです!

色々なイタズラをしてみたり、どこへでも突っ込んでいったり、大人から見れば「無茶な行動」をとりがちなこの時期。

しかし、私たちがそれを「無茶な行動」だと無意識に理解しているのはなぜでしょうか?

私たちもわが子と同じ頃には、見守る大人を困らせながら色々な無茶を経験したからなんですよ。

子供にとっては全てが大切な人生経験なんです。

脳は3歳までにほぼ完成する⁉

引用元:幼児教育比較ナビ

また、「人間の脳は3歳頃には8割方完成する」といわれ、2歳児は心身ともにものすごい速さで成熟に向けて発達しています。

0、1歳児の頃にできなかったことを驚異的なスピードで体得し、手足や言葉を駆使して膨大な領域を学習するのです。

考えてみれば、私たち大人も「歩く、話す、手を使う、考える」ということに一日のほとんどの時間を費やしています。

まさに2歳児は、これらが出来るようになっていく時期なんです。

ついこの間まで、言葉も身体もまだ上手に使えない赤ん坊だったわが子。

2歳児は、赤ちゃんから子供に向かうための大切な「間(ま)の期間」でもあるんですね。

2歳児は「磨の期間」~この頃に発達する頭と身体の機能~

2歳児の様々な行動に親は頭を抱えがちですが、実はこの時期だからこそぐんぐん発達する頭や体の機能と密接に関係しています。

それを知っておけば、困った行動にも「よしよし、どんどんやりなさい」という気持ちにもなれるのです。

私はこう考えることでものすごく救われましたし、結果的に子供の教育にとっても良かったなと思っています!

最も多くの領域を発達させる時期

好奇心全開で走り回り、イタズラすることに余念がない2歳児。

しかし、これを「困ったイタズラ」だと思うのは大人の勝手な都合かも知れません。

子供にとっては心身の発達に必要な動作であることが多く、どちらかというと「お仕事」であると考えた方がいいでしょう。

例えば、この頃にやりがちなことにこういったものが挙げられます。

  • ボトルや化粧品などのフタを全部開けていく
  • 気が付いたら物をバラバラに分解している
  • わざわざ危ない所に登ったり飛び降りようとしたりする

2歳児前後は、子供の発達の様々な分野のうち「運動」「言語」「視聴覚」「感覚」「秩序」など最も多くの領域が集中している時期でもあります。

普段やっている何気ない動作が、実はこの分野の発達と深く結びついているのです。

イタズラが最高の実技訓練

先ほど挙げた「イタズラ」は実はそのどれもが、

  • ひねったり引っ張ったり試行錯誤して達成するプロセスを学ぶ
  • 指先を細かく使うことで脳の神経回路を刺激する
  • 運動能力や危機回避能力を発達させる

というように、本人の自覚の有無に関わらず大切な役割をもっています。

子供は「なんでも自分でできるようになりたい」という欲求を持っていて、それに従い様々なことに挑戦していくのです。

子供がなんでも「イヤイヤ」と泣くようになったら、親は「イヤイヤ期かなぁ…」とため息をつくもの。

しかし、思い返すと子供がしつこく泣きわめく原因の多くが、「やりたかったことを途中でやめさせられたから」ではありませんか?

2歳児は多くの分野で感覚や感性、身体能力を磨いていく「磨(ま)の期間」。

大人がイタズラだと思っていることが、実は自分を研ぎ澄ましていくための訓練なんですね。

親がむやみに中断させたり、何もできない状況にしてしまうことは子供の発育にとって悪影響になることも。

どっしりと構えて見守る覚悟が必要ですよ!

2歳児の発達に最適な遊び3選

さて、そんな2歳児の頭や体、また心をよりピカピカに磨き上げるには、大人の協力が必要です。

子供の一生に影響する大切な2歳児を、ストレスばかりの沈んだ日々にするのはもったいないですよね。

親子一緒に楽しみながらできる、心身の発達に最適な遊びをこれからご紹介していきます!

脳を育てる指先遊び「紐通し」

この頃におすすめなのが「紐通し」。その名の通り、穴に紐を通す遊びです。

ハサミで2~3cm程に切ったストローや穴をあけた段ボール、その他小さな穴が開いたものなら何でもいいでしょう。

紐は毛先がバサッと広がりにくいよう、接着剤などで固めておくことがポイントです。

集中力と正確な動きが求められる紐通しに、子供は真剣に取り組むでしょう。

その姿や、上手に出来たときの達成感に満ちた表情は、見ていてこれほど楽しいものはありません。

そして、まさにその瞬間に子供の脳内では神経回路が増幅され、「頭の良い子」に育っているのです。

末梢神経が密集する指先は「突き出した脳」ともいわれ、指先を使うことは脳の発達に大きな影響を与えます。

2歳頃になったら、親が思う以上に器用な動きが出来るようになるもの。

「まだ器用なことできないから…」と思っているのは親だけで、やらせてみると案外習得したりするものです。

最初は簡単なものから、根気よくステップアップしていきましょう。

そうした目に見える成長は、親にとって一番嬉しく、充実した瞬間のひとつですよね!

自律を育む「白線歩き」

公園やグラウンドにある白線や低めの縁石、またお家の床にテープなどを敷いて作っても構いません。

とにかく線の上をはみ出さないよう慎重に歩きましょう。

ただそれだけの遊びですが、どうしてこれが知育になるのでしょうか?

やっと手足を自由に扱えるようになった2歳児。自由奔放に走り回るのは大得意ですよね。

しかし逆に、自分の行動や衝動を制限することは実はまだ難しいのです。

「自由」を手に入れたこの時期の子供は、次第に「自律」という次のステップへと向かいます。

この大切な期間にこうした遊びを通して、子供は自分の行動をコントロールする自制心を身に付けるんですね。

白線歩きはそのための絶好の遊びなのです。

まずはママがやって見せてあげましょう。ポイントは、「ゆっくり、とにかく真剣に」やるということ。

ときには「おっとっと!」などと言いながら落ちそうになる素振りを見せつつ、そーっと、真剣にです。

何でもママを真似したい2歳児は、次第にものすごい集中力で取り組むようになります。

普段のお散歩などの最中に適当な場所を見つけて一緒にやってみると、お外遊びがぐっと楽しくなりますよ!

本格的な知育遊び

目で見たものをしっかりと認識して、声に出せるようになってくるのが2歳頃。

意思の通ったコミュニケーションは、それまでにない高度で充実した遊びを実現します。

子供の動作を一方的に補助する遊びから、「一緒にプレーする」ということが出来るようになるのが面白いところ。

プリスクールの幼児教育に取り入れられているような本格的な知育遊びも、ぐっとやりやすくなってきます!

フラッシュカード

幼児教育を行うほとんどの機関で取り入れられているといわれるフラッシュカード。

これは単純に表に絵が、裏に名前が描かれた紙芝居のようなカードなのですが、

名前を読み上げながらカードを高速で次々に見せていくことで、右脳の潜在能力を引き出そうという目的があります。

次々に切り替わるカードの内容は、論理的理解を扱う左脳では処理しきれません。

そのため、視覚理解を得意とする右脳を使って記憶していくことになるのです。

スポンジのように全てを吸収するこの時期に良質な情報をたくさん与えることで、右脳は一気に開花すると考えられています。

ドッツカード

こちらは数字や複数個の点(ドット)が描かれたカードで、数的な認識能力や計算能力、数を扱うセンスを育みます。

例えば46個のドットが不規則に描かれたカードを見せられて、あなたはその数を瞬間的に答えられるでしょうか?

大人がこれを出来るのはせいぜい10数個までなのですが、

ドッツカードで訓練した子供は100に近い数を瞬間的に認識できるようになる場合もあるそうです。

またドットの他にも数字のカードもあり、3と2を合わせれば5になったり、15の次は16であったりという「数字の法則性」に気付くようになるんだそう。

数学や論理的な思考、洞察力が鍛えられるのです。

知育遊びの注意点

こうした知育遊びは子供の成長を実感でき、親としてもついつい熱中してしまいがちです。

しかし、実はあまりのめり込むのは良しとされていません。

「無理強いしないこと」、そして「短時間で済ませること」が非常に重要なのです。

子供の能力は遊びの中で発達することが前提。やればやるだけ効果があるというのは大間違いです。

子供自身がわくわくして取り組める時間内で終わらせてしまうことが大切で、同じことを長時間続けたり無理強いするのは逆効果。

子供が「あー楽しかった、またやろうね」という気持ちで終わることが大切なのです。

フラッシュカードやドッツカードには特に注意が必要です。

カード遊びの中から子供の潜在能力を引き出す、まさに英才教育とも言えるのがこれらの遊び。

しかし親がのめり込んでこればかりをやり過ぎると、子供は社会性を失ったり、異常な反復行動などを示すこともあるそうです。

今回ご紹介したような知育遊びだけでなく、外でお友達と自由に走り回って遊ぶことや、カード遊びから覚えたことを実際に体験させてみることも同じくらい大切。

例えばカードで野菜や果物を覚えたら実際に触らせてみたり、動物の名前をたくさん覚えたら、動物園に連れて行ってみましょう。

それらは概念ではなく現実にあって、こんな匂いや感触、味があるんだということを認識してこそ生きた知識になります。

そしてどれも、親子ともに楽しく取り組む、というのが大前提ですよ!

まとめ

2歳児育児といえば大変なことが多いイメージが先行してしまい、どうしても身構えてしまいがちですよね。

しかし2歳児は育児がぐっと楽しくなり、子供にとっても大きく躍進する時期です。

親子ともに今しかないこの時間を大切にして、最大限楽しむことが2歳児育児を乗り切る最大の秘訣と言えるでしょう。

そのためにも、子供の行動の源泉にある気持ちや理由を理解してあげることが大切です。

そしてそれに寄り添い、親子ともに楽しみながら、子供の能力を引き出していく。

それが出来たらあなたは、2歳児育児に頭を抱えてばかりのママとはちょっと違う、ワンランク上のママになっていることでしょう!

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