育児の時短勤務っていつまでできる?フルタイムに備えての対策も!
育児休業期間が終わっての時短勤務。
いつまで取れるの?
残業はどうなるの?
フルタイム復帰にむけて準備しておくことは?
時短勤務に関すること、まとめて答えちゃいます!
心配事を解消して、フルタイムに備えましょう!
時短勤務とは
まず、時短勤務について確認しておきます。
正式な言い方は「短時間勤務制度」といい、「育児・介護休業法」に制定されています。
内容は、3歳未満の子どもを養育する従業員が、通常の8時間の勤務を6時間に短縮できる勤務制度のことです。
法律で制定されているので、申し出があった場合は事業主は応じなければなりません。
ただ、下記を労使協定で定めている場合は適用対象外となります。
- 勤続1年未満
- 週の所定労働時日数が2日以下
- 業務の性質、または実施体制を照らして、短時間勤務の実施が難しいと判断される場合(対象外となる業務の範囲を具体的に決めることが必要)
なお、③の短時間勤務の適用が難しい場合は他の措置を講じなければなりません。
短時間勤務が難しい勤務とは、長距離バスの運転や、飛行機の乗務員などが挙げられますね。
どんな措置があるのかも見ておきましょう。
時短勤務が難しい場合の措置
業務の特性上、時短勤務が難しい場合は下記の措置をとることとされています。
- フレックスタイム制
- 始業・就業時間の繰り上げ、繰り下げ
- 事業所内保育施設の設置運営など
フレックスタイム制とは総労働時間の範囲内で、労働者が始業時間と終業時間を自由に決められる制度のことです。
一般的にはフレキシブルタイムとコアタイムがあります。
フレキシブルタイムとはその時間帯の中であればいつでも出社、退社しても良い時間。
コアタイムとは、必ず勤務していなければならない時間のことです。
例えば、8時間が所定労働時間の人の場合。
コアタイムが10時~15時で、休憩が間に1時間あるとすると、勤務時間は
6時~15時
9時~18時
10時~19時
など、自分で自由に決められるのです。(始業時間は何時以降と決まっている場合もあります)
もし、短時間勤務が難しい業務の場合は、あきらめずに社内の規定を確認してみてくださいね。
時短勤務はいつまでできる?
法律では、子どもの3歳の誕生日の前日までです。
しかし、子どもが小学校入学まで短時間勤務ができるように社内制度を整備しなければならない、という努力義務があります。
企業によっては、この努力義務の範囲も超えて、子どもが小学校卒業まで可能、としているところもあるようです。
お勤めの会社でいつまで短時間勤務が可能かどうかは、社内制度を確認してみましょう。
短時間勤務中の残業について
所定労働時間数が8時間の人が、6時間勤務になった場合を考えてみます。
どうしても業務が終わらず、少し残業することになった場合、残業代は支払われるのでしょうか?
答えは、1日の勤務時間が6時間以上8時間未満に収まるなら残業代ではなく、元の賃金として割り増しなしで支払う、です。
そもそも短時間勤務で働いているので、そんなに長い残業はないはずです。
毎日残業をしなければならないようであれば、早急に解決すべきですので、上司に相談してみましょう。
短時間勤務中の給与について
短時間勤務中の給与はどうなるのでしょうか?
実際に例を挙げて計算してみます。
基本給が24万円、所定労働時間8時間の人が、6時間勤務になるとしましょう。
1カ月の給与は24万円×6/8時間=18万円
ここから社会保険料、所得税、住民税などが控除されます。
なお、短時間勤務に入る前に育児休業を取得していた場合は、住民税の額が少なくなるか0円です。
住民税は前年度の所得から計算されるためです。
次年度に住民税額が増えてびっくりしないでくださいね。
社会保険料は給与が下がると随時改定されるので、控除される額は下がります。
ここで気になるのは将来の年金額ですね。
短時間勤務の給与が下がり、社会保険料が下がると将来の年金額も減るのでしょうか?
将来もらえる年金額は下がる?
結論から言うと、年金額は変わりません!
所定の手続きをすると、フルタイム勤務のまま積み立てたとする特例措置が取られるのです。
しかも実際に控除される社会保険料の金額は、短時間勤務で下がった給与の金額で計算されます。
忘れずに担当者に手続きしてもらいましょう。
フルタイムへの切り替えの前に準備しておきたいこと
フルタイム勤務への切り替えは、子どもが3歳までしか短時間勤務できないときは、そのタイミング。
もっと長く取れるときは、子どもの成長や状況を見ながら決定することになります。
保育所の預かり時間のチェックはもちろんのこと、子どもの急な発熱の時に対応してくれるところを確保しておくと、安心ですね。
ここでは、フルタイム勤務に移るまでに準備しておきたいものを挙げていきます。
業務の整理とマニュアル化
短時間勤務からフルタイム勤務へと移行しても、残業ができなかったり、子どもの発熱で急に遅刻や早退をしたりすることもあるでしょう。
そんな時に、フォローをしてくれるのは、同じ職場の人たちです。
負担をかけてしまうと申し訳なく思ってしまいますね。
でも、育児と仕事を両立させるためには職場の雰囲気を変えるために、あなたから働きかけることも必要かもしれません。
仕事をフォローしてもらいやすいように、業務の効率化を図ったり、マニュアルを整備したり、普段からコミュニケーションをとることを心がけたりしましょう。
今後、他の人が短時間勤務、育児休暇などを取得するときに、あなたもフォローすることになるかもしれません。
そんな時に育児と仕事が両立しやすい職場の雰囲気になっているといいですね。
また、短時間勤務中でなくても、フレックスタイム制を導入している会社も多くなってきました。
フルタイムに移行するときにフレックスタイム制が利用可能かどうか、一度勤務先に確認してみるとよいでしょう。
子どものお世話
働いていて一番心配なのは、子どものことですよね。
子どもの急な発熱、でも会社を休めない!
そんな時に、便利な病児保育をしてくれるサービスがあります。
料理
夕方はやることが多くあり、ばたばたする時間。
仕事が終わると、子どもを迎えに行って、帰宅してすぐにご飯の支度、お風呂に入れて、歯磨きをして、寝かしつけ、子どもの明日の準備をして、と目が回る忙しさです。
知人のRさんもそんな忙しい働くママの一人。
毎日の食事をどうしているか聞いてみると、4つの方法を教えてくれました。
食事の作り置き?
平日は時間がなくて忙しいので、週末に作り置き!
をしたいところですが、週末にそのために時間を多くとるのもストレスになってしまいます。
Rさんも最初は週末に作り置きをしていたようですが、せっかくの休みを料理に多く費やすのが大変だったり、出かけると時間が取れなかったりして長続きしなかったそう。
そこで参考になったのが
節約レシピは自分流に使いわける!作り置きおかず〜下味冷凍ver〜
作り置きではなく、下味処理をした食材を冷凍しておくそうです。
時短にもなるし、作り立てを食べられるし、簡単で、節約にもなるという一石四鳥ですね!
時短家電の活用
忙しいママに時短家電は強い味方。
Rさんも食洗機はもちろん、電子レンジ、電気圧力鍋などを使用しています。
電気圧力鍋は、タイマー機能もあり、朝に材料を入れてスイッチを押しておくと、夕方出来立てを食べられるという優れもの。
炊飯器の準備とともにしておくと、良いですね。
ただし、スイッチの押し忘れにご注意を!
電子レンジも食べ物を温めるだけでなく、お料理も作れるそうです。
節約×時短!電子レンジで楽チン!ワーキングマザー応援レシピ③
家事代行サービス
毎日頑張っているママでも、時には休みたいですよね。
どうしても家事が回らないときだけでなく、休憩したいときにもRさんが利用しているのが家事代行サービスです。
家事代行サービスの中でも、料理を作り置きしてくれるサービスがとても助かるそうですよ。
料理を作る時間を子どもと過ごす時間や、自分がホッと一息つける時間に回せたら、また明日からも頑張ろうという気持ちになりますよね。
宅配サービスの利用
買い物に行くのも週末しか時間が取れないし、1週間分を買おうとすると大荷物になって大変ですよね。
そんな忙しいママにおすすめの宅配サービス。
すでに使われているかもしれませんね。
ネットスーパーや、Oisixなどの食材を宅配してくれるもの、出来上がった料理を宅配してくれるサービスなどもあります。
Rさんは定期的に生協を利用し、どうしても作れない日は宅配食サービスを利用するなど、組み合わせて使っているそうです。
食材だけでなく、カットした野菜も売っているので、目的に合わせて活用したいですね。
掃除
両親が共に働いていると、子どもも保育所等で長時間過ごすので、平日はあまり散らからないことも多いかと思います。
それなら自動掃除機が便利ですね。
留守中に掃除が終わっているなんて、ラクチンです。
ちょっと高い買い物になりますが、余裕があるなら考えてもいいかと思います。
また、週末に散らかってしまった、片づける気力がないまま、日が過ぎてしまった場合は、家事代行サービスを利用するのも一つの選択肢として持っておいても良いですね。
洗濯
「朝晴れていたから大急ぎで洗濯物を干してきたけど、雨が降ってきてしまった。
あー、今頃洗濯物が濡れてるわ」と悲しく思いながら仕事をする。
働いているママなら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
せっかく干した洗濯物が濡れてしまうと、また洗いなおすのも手間です。
しかも新たな洗濯物もあるので、量も増えて労力は2倍。
「雨に濡れた洗濯物はそのまま太陽が乾かしてくれるまで干しっぱなし」、
という強者もいますが、本音ではきっと洗いなおしてきれいにしたいはず。
Rさんも何回も干した洗濯物が濡れたことがあるので、考えた結果が「洗濯物は室内で完結させる」こと。
- 可能なら乾燥までやってくれる洗濯機に買い替える。
- 室内で干せるようにワイヤーを設置する。
- 浴室についている乾燥機を利用する。
室内で洗濯物を干すようになってから、天気を気にするストレスが減ったと言います。
まとめ
育児のための時短勤務やフルタイムへ移行する際の準備についてみてきました。
働きながら、育児や家事も行うのは本当に大変です。
働くママはとっても頑張っています。
外注できるものは外注し、利用できる家電などは利用しましょう。
そして毎日の忙しさに埋もれるのではなく、子どもの笑顔とともにあなたも笑顔になれることを祈っています。