はじめての育児ができるか不安なプレママへ!心の準備お手伝いします
どんどん大きくなるお腹とともに、プレママであるあなたの希望と不安も大きくなっているのではないでしょうか。
赤ちゃんが生まれてくるのは楽しみだけれど、
「自分は育児がうまくできないのではないか」
「育児にはどのくらいお金がかかるのか分からない」
と不安な気持ちでマタニティライフを楽しめない。
そんな複雑な思いを抱えていませんか?
妊娠・出産その後の育児は心と体に大きな変化を求められることであり、あなたの不安は当然です。
ただ、当然だといってもやはり不安は拭えませんよね。
そこで一つ一つその不安の正体を確認していくことで、気持ちを和らげることができるかもしれません!
今回は少しでもあなたの心を軽くするために、産前の今!知っておいてほしい産後の不安についてお話いたします。
産後のメンタルへの不安
ネット上には「産後のメンタルがつらい」とネガティブな情報が溢れていて、あなたの不安はさらに増しているかもしれません。
確かに産後はつらいですが、自分の子どもの誕生という素晴らしい出来事に喜びもあふれていますよ。
しかし、そんな幸せな時間の邪魔をする不安の元があります。
それは「産後のホルモンバランスの乱れによるメンタル崩壊」という恐ろしい現象。
それでも知っているのと知らないとでは不安の大きさは変わってきますよね。
ホルモンの変化についてお伝えしますので、あなたの知識となればうれしいです。
急激なホルモンバランスの乱れ
妊娠時から産後にかけて女性ホルモンは急激に変化していきます。
引用元:NHKすくすく子育てch|産後の心と体(2)心の不調
この恐ろしく急な下降をしているところが出産直後です。
妊娠前を1とすると100倍にも増えて妊娠時を支えていた女性ホルモン。
役目を終えたことで、一気に「さようなら」といなくなってしまいます。
この急激なホルモンバランスの乱れによって、心と体に大きな影響を及ぼすのですね。
どうしようもないイライラ
ささいなことでもイライラしてしまい、常に気を張っているような状態です。
これはホルモンバランスの乱れによって自律神経が乱れ、交感神経が優位となっていることが原因のようです。
神経が過敏になって、「誰にも赤ちゃんを触らせたくない」といった状況になることも。
俗にいう「ガルガル期」と呼ばれる時期です。
涙もろくなる
ちょっとしたことでも涙が止まらなくなる。
これもホルモンの影響です。
産後には睡眠不足や授乳が軌道に乗らないなど、すぐに問題が襲い掛かってくることも多いです。
いつもなら「なんとかなる!」とやり過ごせることも、ホルモンの影響により深く思い悩み、涙が止まらなくなることもあります。
「どうして自分にはできないのか」
「母親失格じゃないのか」
真面目なママほど思いつめる傾向があるので、注意が必要ですね。
私も産後はうまくいかない授乳や睡眠不足も重なりメンタルはボロボロでした。
うまくやらなくてはいけないと思えば思うほど、涙が止まらなくなったり、一晩中ネットで育児について検索したり。
余計、体に負担をかけていたと思います。
過ぎてしまえば何であの時あんなに悩んでいたのだろう?と思うから不思議なものです。
抜け毛や肌のカサつき
ホルモンバランスの乱れは精神的なものだけでなく肉体にも影響を与えます。
驚くのは抜け毛の量です!
私の場合、髪を洗っているとごっそりと抜けることもあったりして、「これ大丈夫かな…」と不安になることもありました。
妊娠中は女性ホルモンの影響で髪が抜けにくくなっているので、産後は今まで抜けてなかった分も一気に抜けてしまうそうです。
肌もカサカサになって、普段いかにホルモンの影響を受けて暮らしているかを思い知らされました。
産後に起きる変化を知ってもらおう!
産後のあなたの変化にパパとなる旦那さんは驚くかもしれませんね。
ちょっとしたことでカッとなったり、些細なことで泣き始めたり。
これには先ほどご紹介した通り女性ホルモンの減少という、どうすることもできない理由があります。
さらに産後の体の負担についても分かっていてほしいですね。
産褥期(さんじょくき)とは出産後の体が元に戻るまでの期間のことですが、約6~8週と言われています。
この期間に無理は禁物です!
どれだけ元気そうに見えても、産後の体はダメージを受けています。
私も退院時は助産師さんに「絶対家事しないようにね!」と釘を刺されました。
私の友人の中には、「3人目だし家事育児をやらないわけにはいかないよ」
といっている人もいましたが、その後めまいで倒れてしまったと聞きました。
産褥期は侮れませんね!
この期間はとくに休むことに集中しましょう。
そして、そのことを旦那さんに理解していてもらうとつらいときに支え合えますよ。
産後のメンタル不安に知っておいてほしい2つのこと
上のような状況がやってくると思うと、さらにあなたの憂うつ感を増やしてしまったかもしれません。
ただ、どうしても知っておいてほしいことが2つあります!
あなたのせいではありません
ホルモンバランスの乱れは自分ではコントロールできません。
そして、程度に個人差はありますが誰にでも起こることです。
ついイライラしてしまうこと、涙ばかり出てしまうことはホルモンのせいなのです。
落ち込む自分を責めないであげてくださいね。
あなたは出産という偉業を成し遂げるのですから、産後は休むことが第一の仕事です。
必ず終わります
女性ホルモンが急激に減少したことで心身ともに多くの負担を強いられます。
ですが、体本来の持つ機能は素晴らしく、すぐに元に戻ろうと頑張ってくれますよ。
期間に個人差はありますが、
- イライラ、涙もろいなどの精神不安→産後1週~1ヶ月ほどで自然と落ち着いてきます。
ただし、これ以上続くと産後うつの可能性もあります。
抑うつ状態が長く続く場合は周囲にSOSを出しましょう!
- 抜け毛などの肉体的負担→半年~1年くらい、月経が再開されることにより徐々になくなっていきます。
このように必ず終わりがきますので、自分はダメな母親だと思いこまずにいてくださいね。
ホルモンの影響によって性格まで変わってしまうのは恐ろしく感じると思います。
しかし、本来の自分に戻れる日はそう遠くありません。
そのときには心から育児を楽しめるようになると思います。
産後の疲弊した体を労りながら、この時期を乗り切りましょう!
産後の赤ちゃんのお世話が不安
赤ちゃんのお世話は24時間体制。
はじめての育児は慣れないことの連続に加え、睡眠不足も重なってつらい状況に陥ることもあると思います。
いつもニコニコしながら赤ちゃんを優しくあやしているママ。
そんな理想のママのイメージを強く持っていると、大変な状況でうまく育児できない自分とのギャップに苦しんでしまうかもしれません。
産後の育児で戸惑う原因は?
産後の育児がつらいと言われる原因にはどんなことがあるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
- 授乳が頻回・泣くことも多いため、寝られない
- 赤ちゃんが寝ている間に家事を頑張ってしまう
- はじめてのお世話でどうしていいか分からないことが多い
- 産後でまだ体が回復していない
はじめての育児は分からないことが多く、育児書通りにいかないことに焦ったり、不安になったりすることもあります。
授乳はミルクの場合は他の人でも大丈夫なのですが、母乳だとママしかあげることができませんね。
したがって赤ちゃんの睡眠サイクルに自分の生活を合わせなくてはいけなくなります。
生まれたばかりの赤ちゃんは2~3時間起きには授乳の時間となり、必然的にママがまとまって眠る時間がなくなってしまいます。
赤ちゃんが寝ているときに一緒に寝られたらいいのですが、寝た!と思ったらすぐに家事に取り掛かってしまう真面目なママだと疲れがどんどんたまってしまいますね。
ここでもお伝えしたいことは2つです。
最初から立派なママはいません
最初からなんでもできて、いつもニコニコしていられるママはいないです。
失敗しながら子どもの成長と一緒にママになっていくのだと思います。
頑張れば頑張るほど、イライラや気持ちの乱れがあって当然ですよね。
しかし、子どもがはじめて笑ったとき、はじめて手を握り返してくれたとき、その感動は何物にも代えがたいです。
この気持ちは家族でなければ味わえません。
そして、他の人とあなたのペースは違うので比べないようにしましょう。
うれしいことやつらいこと、いろんなことを経験しながらゆっくりママになっていってくださいね。
周りの人を頼りましょう
とても真面目なあなたは全てを自分がなんとかしなければ、と思っていませんか?
そんなことはありません。
むしろ一人で育てることは無理だと出産前から認識しておきましょう。
たくさんの人と関わって子どもは大きくなりますよ。
パパはもちろん、祖父母や親せき、友だちや保健師さん、子育て支援センター。
身内から行政まで困ったときは何でも頼っていきましょう。
「母親だから」と背負いすぎてしまうと、心のバランスを崩してしまうので、何でも一人で頑張りすぎないでくださいね。
パートナーにパパの自覚を持ってもらう3つの方法
先ほど「周りの人を頼りましょう」とお伝えしましたが、その第一歩がパートナーの育児への理解を深めておくことだと思います。
男性は女性と違って妊娠、出産を経ずに親となるので、自覚が持ちづらいと言われています。
しかし、産後でママの苦しんでいるときに何もできないのはパパにとってもつらいはず。
育児や産後のママの知識を得ておくことでお互いの意志の疎通がスムーズになり、大変な育児を助け合うことができると思います。
では、パパの自覚を持ってもらう方法を3つご紹介しますね。
両親学級に参加
自治体や産院で母親教室など行われていると思いますが、両親学級もあるので旦那さんに参加してもらいたいですね。
両親学級では、基本的な妊娠・出産に関する知識の他に沐浴の練習など本格的に教えてもらえますよ。
赤ちゃんのお人形さんさんを実際のお風呂に入れて、保健師さんのリアルな指導もありますから勉強になります。
その他にも7キロの重りを体につけた妊婦さん疑似体験ができるところもあります。
パパが妊娠時の気持ちが分かるようにプログラムが組まれていますよ。
あの重さでの動きを体験してもらえたら、あなたへの労りがもっと増えるかもしれませんね。
※プログラムは自治体によって異なります。
育児本や育児漫画を読んでもらう
妊娠・出産時にかかる負担はいくらつらいと口に出しても伝わりづらいかもしれません。
育児の本だったら、医学的な見地からもしっかりと書かれていて説得力もあり、旦那さんも理解しやすいかもしれません。
育児本には赤ちゃんの成長する過程なども細かく載っているので、出産までに読んでおくと育児もしやすくなりますよ。
ただ、現実には育児本の理想通りにはいかないことも多々あるので、あまりこだわりすぎず柔軟に対応していきましょう。
育児漫画もおすすめですよ!
ママのリアルな気持ちが赤裸々につづられたものが多く、ママの気持ちに寄り添う手がかりになるはずです。
パパ向けの育児漫画もあるので、ぜひチェックしてみてほしいですね。
↓関連記事があるので参考にしてみてください。
パパにもこの苦労と感動を!育児に消極的な夫を促すオススメ漫画4選
育児より夫に不安あり!?パパ向けの育児本でパパになる自覚をうながそう!
役割分担を決めておく
赤ちゃんが生まれる前に役割分担も決めておくといいかもしれません。
産褥期の家事はパパがメインで、ママは赤ちゃんのお世話と休むことに専念、など。
その通りにはいかないこともあると思いますが、決めておくと旦那さんの自覚にもつながると思います。
出産後の生活は今までとは違うものになるという覚悟をお互いが持つことで、つらいときを支え合うことができるのではないかと思います。
育児のお金に対する不安
育児への心配事の中でも最もシビアで気になることはやはり「お金」のことですよね。
テレビなどで盛んに「子どもを育てるには一人につき2,000万円かかる!」と言われているのを聞くと不安もどんどん高まってきます。
子どもの養育費・教育費はどんな暮らしをするか、学校は私立なのか公立なのかなどによって大きく変わってくるので、一概には言えません。
ただ、現在支援も手厚くなってきているので、もらえるお金や支援制度も増えてきていますよ。
出産時~育児中に誰でももらえるお金や負担軽減制度
出産から育児中に誰でも受けられるお金の支援についてまとめました。
出産育児一時金
一律42万円支給。
出産金額は病院やお産の方法によって変わりますが、平均すると50万前後となっています。
普通のお産であれば、大部分はカバーできそうですね。
帝王切開の場合でも保険適用されるので、負担はそれほど大きくないと思います。
児童手当
月15,000円支給。
0歳から中学校修了までもらえますが、3歳以降は10,000円となります。
対象 | 子ども一人当たりの金額 |
0~3歳 | 一律15,000円 |
3歳~小学校修了まで | 10,000円(第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
児童手当は年3回2・6・10月にまとめて4ヶ月分支給されます。
子どもの通帳を作り、将来のためにそのまま貯金としていく人も多いようですよ。
学資保険に入る場合はその費用に回すのもいいかもしれませんね。
幼児教育・保育の無償化
2019年10月からスタートした新制度。
幼稚園・認可保育園・認定こども園などは満3~5歳までのクラスの保育料が無料になりました。
ただし、幼稚園は上限が2万5,700円に設けられています。
幼児期には習い事を始めたり、お金がかかってくることも多いのでこの時期の無償化はうれしいですね。
貯蓄は子どもが小さいころの方がチャンスかもしれません。
高等学校等就学支援金制度(高校無償化)
公立小学校・中学校は元々無料でしたが、2010年から高校にも支援金制度ができました。
- 公立高校→世帯収入910万円まで11万8,800円支給。
これは公立高校の年間授業料と同額になるので、実質無償化です。
- 私立高校→世帯年収590万円まで39万6,000円支給。
年収590万円以上であれば公立高校と同額になります。
教材代など諸費用はかかりますが、授業料が無料なことは家計の大きな助けになりますね。
その他にも育休制度を利用する場合はもらえるお金などがあります。
詳しくは関連記事をご覧ください。
育児休暇中にもらえるお金、一緒に計算しませんか?超具体的に解説します! パパも取れる育児休業制度!給付金もでます!
まとめと最後にお伝えしたいこと
今回はプレママのあなたに知っておいてほしい産後の不安についてお話しました。
産後のメンタル不安
- イライラしたり、涙が止まらなくなったり、感情がコントロールできない
- 原因は女性ホルモンの急激な減少のため
- 誰にでもなりうることで時間が経てば落ち着きます
- ママのせいではないので、自分を責めないようにしてください
産後の赤ちゃんのお世話への不安
- 産後のお世話は睡眠不足や慣れない育児で疲れがたまり、不安になりやすい
- 最初から立派なママはいないので、子どもの成長と共にママになっていきましょう
- 一人で背負いすぎずに困ったときは周囲の人を頼ること
- パートナーに育児への理解とパパの自覚を持ってもらい、一緒に産後を支え合ってください
育児のお金に対する不安
- 行政の支援制度を活用
- 出産育児一時金
- 児童手当
- 幼保・高校無償化
育児への不安はさまざまなものがあると思います。
その中でも最も大きな不安は「人を一人育てる」という事実ではないでしょうか。
一人の人生が自分にかかっている。
誰かがお世話をしなければ何もできない赤ちゃん。
もしイライラして嫌になってしまったら?
つらいことが続いて投げ出したくなったら?
普段の生活であれば嫌なことは避ければいい、つらいことはやめてしまおう、と決断できますが、育児となればそうはいきません。
その重大な事実があなたの心に重くのしかかっていたのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。
不安になるということは、それだけ子どものことを考えているからです。
もうあなたはママへの道を歩み出しているのだと思います。
自分の体を大事にしながら、子どもと一緒にゆっくり成長してママになっていってくださいね。