育児で腱鞘炎!?指、手首の違和感が痛みに変わる前に予防・対策しよう
まさか、育児で腱鞘炎!?と思うかもしれませんが、多くのママが経験しているようです。
友人のMさんは産後1か月の時、手首の腱鞘炎になりました。
すぐ治るだろうと痛みを我慢していたそうですが、症状は徐々に悪化していき、
抱っこも、授乳も、すべての行為が激痛で大変だったそうです。
痛みが続くと、肉体的・精神的にも負担がかかります。
腱鞘炎の知識を得て、痛みに悩まされない育児を目指しましょう。
腱鞘炎とは?
腱鞘炎は、腱の周囲を覆う腱鞘の炎症。症状として、患部の痛みと腫れがあり、患部の動かしづらさがみられる。ひどい場合は痺れて動かなくなったり局部が出っ張ったりしてしまう。
出典:wikipedia
腱鞘炎は、指や手首などを酷使することで、指や手首の関節に痛みが生じる疾患です。
腱鞘炎には主に次の2種類があります。
ドケルバン病
親指と手首をつないでいる腱と、それらを包んでいる腱鞘との間に炎症を起こして生じる腱鞘炎です。
症状は、親指側の手首の腫れ、親指を曲げる動作で手首が痛みます。
ばね指
指の曲げ伸ばしをする腱が炎症を起こして生じる腱鞘炎です。
症状としては、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。
どうして育児で、腱鞘炎になるの?
まずは、育児中のママがどうして腱鞘炎になりやすいのか、原因を見ていきましょう。
抱っこ、授乳
産後のママは慣れない抱っこ、初めての授乳で、
自分も気がつかないうちに、手や指に無理な力が加わっています。
首の座らない赤ちゃんのお世話は、手も指もなるべく広げて支えます。
だんだん体が大きくなり、体重が増えるにつれ、その負担も増していくのです。
女性ホルモンの変化
出産による、女性ホルモンの変化の一つとして、
炎症による腫れなどを改善するエストロゲンというホルモンの分泌が減少します。
逆に、腱鞘を収縮させるプロゲステロンというホルモンが多く分泌されます。
そのため、産後においては腱鞘炎になりやすく、治りにくい体質になってしまうのです。
予防法
産後のママは誰でも腱鞘炎になりやすい状態です。
一度治ったとしても、再発する可能性も。
Mさんも、左手首が治ったと思ったら、左をかばいすぎて今度は右が痛くなってしまったという経験をしたそうです。
ですので、次の事に気を付けて、腱鞘炎にならないように、予防しましょう。
- 産後は手の問題が起きやすいことを知り、無理をしない。
- 育児の合間に指、手首のストレッチをやさしく行う。
- 頻回にスマホやパソコンを使用しない。
意外とスマホやパソコンの使用も手首に負担がかかります。
痛みが出そうだと感じた時は使用を控えましょう。
どうしても使う必要がある場合は、クッションなどを使うと、負担を軽減できますよ。
【腱鞘炎の予防に効果的なストレッチの動画】をご紹介します。
2分ほどの動画なので、すぐにやり方を覚えて、子供のお昼寝の間にさっと出来ます。
無理しない程度にセルフケアを行ってみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=MxGlwocVeUc
解消法
指や手首をできるだけ使わない
そうは言っても、育児中はなかなか難しいですよね。
Mさんが実践した手首をなるべく使わない工夫を紹介しますね。
- 昼の授乳は授乳枕に変え、夜は添い乳にして手を解放する。
- 抱っこの際に、なるべく手ではなく、腕全体で支えるようする。
- 授乳以外のお世話をなるべく、家族にやってもらう。
あなたも、普段のお世話の中で、自分の楽なポジションを探してみてください。
家族の協力が得られるなら、患部を休ませてあげてください。
手首をなるべく使わなくて済む便利グッズの活用もおすすめです。
- 授乳枕
- 抱っこ紐
- バウンサー
腱鞘炎でなくても、今や赤ちゃんのお世話に欠かせないものですよね。
サポーターを巻く
痛いところが固定されて、痛みや疲労感が軽減されます。
Mさんもサポーターを使っていたそうです。
ただ、彼女が使用していたのは、布製のサポーターだったので、
沐浴や、料理など、水を使う際につけたり、外したりという手間があったそうです。
ネット等で購入する場合には、機能性の他にも、以下の事を考慮したほうがよさそうです。
- 水仕事が出来る
- 外出先でも目立たない
- 左右兼用(左右に痛みがある場合)
- 赤ちゃんに優しい素材である
湿布を貼る
消炎鎮痛の効果があるので、痛みが和らぎます。
ただし、授乳中に使用してはいけない湿布もあるので、
必ず、使用前に添付文章を確認するか、購入前に薬剤師に相談してください。
医療機関を受診する
- 痛み止めの内服
- 局所麻酔
- ステロイド注射
など、あなたにあった治療法があります。
ただし、授乳中の旨は必ず伝えてください。
Mさんも、医師に相談して、「腱鞘炎」という診断がおりたことで、サポーターなどの対策をとることができました。
痛みを我慢したり、不安な状態でいるようなら、早めに病院を受診して安心できる方がいいですよね。
まとめ
ただでさえ、産後は初めての育児のストレスや重圧で大変なのに、腱鞘炎の痛みがあると苦痛ですよね。
少しでも痛いと感じたら我慢しないで、重症化しないよう予防を心掛けましょう。
それでも痛みがひどい場合は、次の方法を試してみてください。
- 指や手首をできるだけ使わない工夫する
- サポーターを巻く
- 湿布を貼る
- 医療機関を受診する
腱鞘炎の悩みから解放されて、育児が思いっきり楽しめるようになるといいですね。