育児と肉体面
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育児中の腱鞘炎の原因と治し方|酷くなると子どもを抱っこできなくなる!?

やなかゆう
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毎日少しずつ重たくなっていく赤ちゃんの成長に伴い、手が悲鳴をあげていませんか?

手首や親指の付け根に痛みを感じたら黄色信号です。

腱鞘炎になっているかもしれません。

放置していると「赤ちゃんを抱っこしたいのにできない」状態になってしまいますよ。

しっかりと対策をして、酷くなる前に治しましょう。

育児中の腱鞘炎|原因は?

産後のママは、腱鞘炎になりやすい条件が揃ってしまっています。

まずは、原因を知っておきましょう。

手の使い過ぎ

腱鞘炎は、骨と筋肉のつなぎ目の「腱」とその腱を包んでいる「腱鞘」が、繰り返し擦れあうと炎症を起こし痛みます。

育児中は抱っこや授乳など重たい赤ちゃんを支えながらの作業が多いですよね。

赤ちゃんを支えることで、より負荷がかかり腱鞘炎になりやすくなっています。

寝かしつけ時に赤ちゃんを「トントン」する動作も腱鞘炎の原因の一つです。

腱鞘炎の1つ、ばね指についてはこちらで紹介しているので見てみてくださいね。

育児中のママはばね指になりやすい?その原因と今すぐできる対策を紹介

首・肩のこり

人体は全身の神経や筋肉が密接に関係しており、手は首や肩から繋がっています。

首や肩にコリがあると、腕の血流も悪くなり腱鞘炎に影響する可能性があります。

産後のホルモンバランス

産後は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌量が低下します。

このホルモンの分泌量が低下すると、関節の炎症が起こりやすくなったり、神経を圧迫してしびれが起こりやすくなったりします。

痛いときは冷やす?温める?

腱鞘炎は「冷やす」と「温める」のどちらが正しいかご存じですか?

ネットで検索するとどちらの意見も出てきて、混乱してしまいますよね。

実はどちらも正解であり、不正解でもあります

炎症の度合いで違うので、覚えておきましょうね。

炎症初期は冷やす

痛みが出始めてから数日間や、熱感を持っている時は炎症度が高いため冷やしてください。

この時期に温めると炎症が増し、ますます痛くなります。

保冷剤をタオルで包んでから患部に充てると、凍傷が予防できますよ。

慢性化したら温める

痛みが出てから日数が経ち、熱感がなくなったら炎症度は低くなっているので温めましょう

いつもはシャワーで済ませていても、腱鞘炎の期間はきちんと浴槽に浸かりましょう。

また、血流を良くするストレッチやマッサージもおすすめです。

どちらか迷う時の判断方法

冷やすか温めるかは、浴槽に浸かると判断できます。

患部が温まったタイミングで、痛みがやわらぐように感じたら温める時期です。

逆に「ズキズキ」と痛みが増すようなら冷やす時期なので、すぐに上がって冷やしてくださいね。

腱鞘炎を落ち着かせる方法

腱鞘炎は、何をするにも痛みを伴いつらいですよね。

赤ちゃんのお世話を苦痛に感じてしまう前に、しっかりと対策しましょう。

安静にする

患部に負担をかけないためにも、安静が第一です。

赤ちゃんのお世話は続けつつも、患部の負担を減らす方法をご紹介します。

赤ちゃんのお世話

赤ちゃんと寝転がりながら授乳する「添い乳」なら、手の負担がないのでおすすめです。

そのまま赤ちゃんが寝てくれれば、寝かしつけ抱っこも必要ないのでより負担が少なくなります。

うっかりママが眠ってしまうと、赤ちゃんに窒息の危険があるので気を付けてくださいね。

また、授乳クッションを使うのもおすすめです。

抱っこに注目した対策は、こちらで詳しくお伝えしているので見てみてくださいね。

手首が痛くて動かない!?手術が必要!?育児で起こりやすい腱鞘炎の予防法

サポーター

サポーターそのものに腱鞘炎を治す効果はありませんが、患部を固定することで動きに制限をかけられます。

患部の動きが制限されると、手にかかる負担を減らせますよ。

おすすめのサポーターは、こちらにまとめてあります。

育児は腱鞘炎になりやすい!?チェック方法とおすすめサポーター

周りに頼る

パパや実母などに赤ちゃんのお世話をたのめる時は、お願いしてみましょう。

「使い過ぎたのが原因」「安静が1番の治療」だと、きちんと説明するといいですよ。

腱鞘炎は普段の育児を頑張っている証拠なので、遠慮せずに頼りましょう。

ストレッチする

隙間時間のストレッチで、凝り固まった筋肉をほぐして血流を良くしましょう。

まだ炎症が強く、動かすだけでつらい時は無理してやらないでくださいね

この動画は、3分半ほどなのでおすすめです。

病院へ行く

腱鞘炎は、早めに治療するのがおすすめです。

すぐに受診するのが理想ですが、赤ちゃん連れだと病院へ行くのも大変ですよね。

セルフケアで治したいところですが、下記に一つでも当てはまったら、早目に受診しましょう。

  • 一刻も早く治したい
  • 痛みが2週間以上前からある
  • 安静にしたり、ストレッチをしたりなどの対策を一週間行っても痛みが変わらない
  • 腕を突くなど、痛くなるきっかけがあった(骨折などの外傷の可能性があるため)
  • 痛みが酷くなる

ママの健康も大切にしてくださいね。

湿布が処方されることも

病院を受診すると、湿布が処方されることがあります。

授乳中だと、湿布を使うのは少し不安ですよね。

授乳中の湿布の使用については、以下のように言われています。

湿布薬や痛み止めの軟膏の一般的な使用は、のみぐすりと比べてお母さん自身の血液中に吸収される量が非常に少なくなります。

母乳移行する薬の量はさらに少なく、ごくわずかですので、湿布薬の一般的な授乳中使用が赤ちゃんに影響する可能性は低いと考えられます。

引用:国立成育医療研究センター

飲み薬に比べると赤ちゃんへの影響は少ないようですが、受診時には医師や薬局の薬剤師に授乳中であることを必ず伝えてくださいね。

授乳中であることを考慮した上で、適切な湿布薬を出してくれますよ。

まとめ

腱鞘炎は、手の使いすぎ・肩や首のコリ・ホルモンの変化から起こります。

腱鞘炎初期はしっかりと冷やして、慢性化してしまったらゆっくりと温めてくださいね。

赤ちゃんのお世話をする時には、サポーターを使ったり周りに頼ったりして、なるべく安静に過ごしましょう。

ストレッチは、痛みを楽にするとともに予防にもなるので、習慣にできるといいですね。

無理しすぎず、早めに病院を受診してくださいね。

受診時には授乳中であることを伝えると、適した湿布を処方してもらえます。

腱鞘炎は治りにくく再発しやすいので、日頃の生活から気をつけていきましょう。

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