育児中のひきこもりによる影響は!?外出が億劫なママへの解決策
毎日の育児が大変で外に出るのもおっくう。でも、ひきこもると子どもに悪影響があるんじゃないかと心配にもなりますよね。
そこで、ひきこもり育児による子どもへの影響や、外出が億劫に感じる原因、少しでも外に出るための方法を提案していきます。
外出が億劫に感じるママにとって、この記事は新たな視点や気付きをもたらし、育児と自己のケアの両立をサポートすることでしょう。
ひきこもり育児がもたらす影響
いろいろな事情から、育児中は家にひきこもりがちになってしまいます。
家にいてばかりで子供にも悪影響なんじゃ…と不安に思うこともありますよね。
まずは具体的にどんな影響があるのかを知ってみましょう。
骨や歯の形成
子供の骨や歯を形成と発育を助けるビタミンDは、太陽の光(紫外線)を浴びることで作り出されます。
なので、家にいてばかりだとビタミンDが不足し、骨が曲がったり、骨折しやすくなる病気「くる病」の原因になったりするんです。
この病気になる子供が全国的にも増えています。
病気の予防や、強い骨を作るためにも日光に当たることは重要です。
肥満になる可能性
外出の機会が少ないと、必然的に子供が歩く機会を奪うことにも繋がります。
運動量が少なくなってしまうので、肥満になる可能性が高くなります。
それだけではなく、体力不足の原因にもなってしまうので心配ですよね。
五感や神経が発達しにくい
外へ出ることは体を動かすことだけでなく、五感を刺激することにもなるので、
いい香りのする花が咲いている
車や自転車が走っている様子
犬の散歩をしている様子
など、外には視覚や嗅覚、聴覚など五感を使って感じられるものがたくさんあります。
車や自転車が走っているのを見て、「あそこに近づくと危険だ!」と感じとったり、
散歩中の犬に吠えられてビックリして、むやみに近づくと危険だと知ることもできますよね。
外を歩くことで道路を歩くときのルールや、信号機の見方など、家の中とは違ったルールやマナーがあることも知ることができます。
家の中の閉鎖空間とは違って、外は境がなくどこまでも空間が広がっているので、
土地勘もつけられて、家から近い公園までくらいは1人で行けるようになる子もいますよね。
1〜2歳の子供でもアパートのような似たような外観の家が並んでいても、自分の家がどれかがわかるようにもなります。
外に出る機会がないと、怖がってしまいますし、迷ってしまう可能性もありますよね。
公園に行っても、ママと離れるのを怖がって遊べないとか、幼稚園に入る時もすんなり登園できないなんてこともあるかもしれません。
他にも公園などで砂や石に触れて指の感触を育てるなど五感を刺激すると、脳が活性化され、
免疫力が高まり、ストレスにも負けない子に育つと言われています。
手に持ったものをなんでも口に入れてしまう時期であれば、石や砂を口に入れてしまって、「これはまずい…」と知ることもできます。
外出が少ないとこういった成長の機会を減らしてしまっていることにもなるんですね。
空間認識能力が低くなる
空間認識能力とは、生きていくうえで欠かせない能力の1つで、三次元空間で人やモノはどのような状態にあるかを正しく理解する能力です。
例えば、空間認識能力が低いと自分と車とのあいだの距離がうまくはかれず事故に遭ってしまったり、
自分自身が運転している車や自転車で事故を起こしてしまうこともあります。
他にもモノの形がどうなっているか、モノが空間にどのように置かれているかを正しく理解できず、絵がうまく書けないこともあるんです。
子供が小さいうちは気にならないかもしれませんが、小学校などに上がると授業で風景や静物の写生を描くことが出てきますよね。
その時に見たものをうまく絵にすることができず苦戦したり、悔しい思いをすることになるかもしれません。
それだけでなく、スポーツにも影響があります。
モノの位置や距離感がうまく判断できないので、
- 味方の選手はどこに立っているのか・どう動いているのか
- 敵の選手はどこに立っているのか・どう動いているのか
- ゴールまでの距離はどれくらいか
のスポーツをする中で必要な情報を瞬時に判断することができません。
こういったことはスポーツ全般に影響してきてしまいます。
環境への適応能力
小さい頃から外出先でたくさんの人と接するかどうかは、子供が人見知りをするかどうかにも関係してきます。
もちろん、人見知りをしてしまうのは成長の過程で一定の期間起こることですが、
外出先でたくさんの人の接することで、だんだんとママの後ろに隠れることはなくなっていきます。
ママと2人で過ごすよりも、できるだけ多くの人と多くの場所で出会うことは環境に応じる能力を育てるのに必要なことなんですね。
その機会が少ないということは、その能力を育てる機会も少なくしてしまっていることになります。
ママへの影響も
ひきこもり育児は子供だけでなく、ママにも悪影響を与えてしまうこともあります。
最も心配なのは「育児ノイローゼ」です。
子供と2人の時間が長くなると、子供の些細な行動でも気になって叱ってしまったり、育児に不安を感じてしまいます。
そうした育児に関するストレスが影響し、精神的に不安定になってしまい、育児ノイローゼになることもあるんです。
更に悪化すると、子供に手をあげてしまったり、生きていくのも辛いと感じるほど症状は酷くなるので、怖いですよね。
育児ノイローゼは子育てにある程度慣れてきたママでもなってしまう可能性があるので、どんなママでも注意が必要です。
育児中のママが外出が億劫に感じる原因
出産前は出かけることに抵抗はなかったのに、今は出かけるのが億劫だったり、気力がないと感じてしまっているのはなぜなのか。
まずはその原因を知っていきましょう。
毎日の疲れで余裕がない
今までは自分のペースで生活ができていたのが、子供が生まれると一変して子供のペースに合わせた生活になりますよね。
疲れているから休みたいと思っても、子供のお世話や家事があって休めないことが多いです。
夜も夜間授乳や夜泣きがあると、何度も起きないといけないので細切れ睡眠になり、
睡眠不足で疲れが取れないこともありますよね。
朝起きた時からすでに疲れを感じてしまっていると、最低限の家事と子供の世話をするだけで精一杯です。
それなのに子供を連れて出かける余裕なんてない!と感じてしまいますよね。
準備が大変
大人が1人で出かけるのとは違って、子供を連れてだと準備が大変ですよね。
暑い日であれば子供に日焼け止めや虫除けを塗らないといけません。
水分補給ができるように飲み物の準備や、帰りに疲れて寝てしまった時のことを考えて抱っこ紐を持って行こうか、ベビーカーにしようかとも考えます。
寒い日は服装にも気を使います。
帰ってきてお腹が空いたとグズった時のために、すぐにお昼やおやつが食べられるように準備しておこうなど、とにかく準備することが多いです。
これに加えてママの身支度などの準備もあるので、家を出るまでにクタクタになってしまいますよね。
お出かけするのであれば前日から気合を入れておかないと、その日の思いつきではなかなか行けないと思ってしまいます。
子供と2人きりは不安
家にいるよりも、外に出ると子供にとっての危険な場面がかなり増えます。
歩けるようになってくるとベビーカーや抱っこを嫌がって、「自分で歩く!」と聞かないこともあるので、
- 道に飛び出さないか
- 転ばないか
- 道に落ちているものを拾って口に入れてしまわないか
- 1人で勝手にどこかに行ってしまわないか
ママは常に周りに気をつけながら過ごさないといけません。
危険を避けながら子供の遊び相手をしたり、用事を済ませないといけないので、ママ1人にかかる負担が大きくなります。
「子供の面倒を見ながら用事を済ませるなんて無理…」
と感じてしまい、パパと一緒でないと出かけられないということもありますよね。
子供は予測不能な動きをすることがあるので、ヒヤッとする場面を経験したことがあると、余計に不安は大きくなります。
他にも、子供の人見知りや場所見知りが酷く、電車に乗るのも泣いてしまうので周りに迷惑をかけるからと控えてしまうこともありますよね。
子育て支援センターなどを利用したくても、人見知りなどでずっと泣いてしまって遊ぼうとはしないこともあります。
そうなると、泣いてしまうのに無理に連れて行くのは可哀想だと思い、家にいた方がいいかもしれないと思ってしまいますよね。
ママ自身が人と会うのが苦手
昔からの友人なら平気だけど、新たにママ友を作ったり、親子で約束をして会うのは気が進まないといこともあるかもしれません。
無理してママ友グループに入っても、人間関係に疲れてストレスが溜まることも多いです。
子育て支援センターや子供向け教室に行くと、ママ同士の交流も必然的にしなくてはいけなくなるので、人と会うのが苦手であれば苦痛な時間になります。
まずは気軽にできる外出から挑戦!
やっぱり子供のためにも家にひきこもりがちなのを脱出したいですよね。
でもいきなり公園や子育て支援センターはハードルが高いと感じてしまいませんか?
まずは気軽にできることからはじめてみましょう。
1日10分のお散歩から
外に出れそうであれば、天気がいい日に10分程家の周りを散歩してみましょう。
散歩するだけでも太陽光に当たってビタミンDが作られますよね。
散歩しながら外の景色や、車、鳥など家の中からは見えにくい物を見て子供の五感も刺激できます。
外の空気に触れることで、短い時間でもママの気分転換にもなりますよ。
散歩もしんどい時は、玄関先で日光浴するだけでも十分効果はあるので安心してくださいね。
パパの休みはパパとお出かけ
育児はママ1人でしないといけないものではありません。
パパが休みの日には、パパに任せてお出かけしてもらうのもアリです!
パパとなら体を使った遊びや、ボール遊びなどアクティブな遊びもできるかもしれませんね。
子供も普段と違った遊びができると、喜んでくれるのではないでしょうか。
ママの体調に余裕があればママも一緒に出かけて、パパと遊ぶ様子を見守りながら外の空気に触れると、
気持ちもリフレッシュできて育児ノイローゼの予防にも繋がります。
子供を遊ばせるためと割り切る
ママ友などの人間関係がストレスで外出をためらっている場合、
「輪に入らなきゃ」「子供同士で遊ばせなきゃ」と考えず、
公園や子育て支援センターで会ったときには明るく挨拶だけして、後は子供を遊ばせることだけに集中しましょう。
特に未就園児であれば、その場のみの付き合いのことも多いので、無理に仲良くしなければと考える必要はありませんよね。
余計な人間関係を作る必要はないので、子供が楽しく遊べることだけを考えましょう。
どうしても外に出たくない時は?
外出が子供にとってはいいと分かっていても、どうしても今日は外に出たくない…と思う日もありますよね。
そんな時に最適な家での過ごし方をご紹介します。
お家で日光浴や体操をする
まずはお家の中でできることからはじめましょう。
太陽の光に当たるだけでもいいので、お家のベランダや窓の近くで日光浴をしてみるといいですね。
朝起きてカーテンを開けるついでに子供と一緒に日光浴をすると、生活リズムを整える効果もありますよ。
そして、家の中でもカラダを動かして遊びましょう。
子供向け番組の体操を一緒にするだけでも軽い運動になります。
子供用ジャングルジムをお家に置いて登ったり、滑り台をして遊べば、公園に行かずにカラダを動かして遊べますね。
子供の自由に遊ばせる
家の中に子供がやりたい放題できるスペースを作ることです。
ついつい
「遊んだおもちゃを片付けてから次のおもちゃを出しなさい」
などと注意してしまいませんか?
そんな時にはこのスペースの中ならどれだけおもちゃを広げても、散らかしてもOKなスペースを作り、
子供が思うままに自由に遊ばせてあげるようにしましょう。
とくに1〜2歳は物を持ち歩いて秘密基地のような「自分だけの空間」を作るのが楽しい遊びだと感じるので、
このスペースならどれだけ散らかっていても注意せずに自由にさせることが大切です。
子供の自由にさせることで、自分なりにどんな風にしようかなど、考えながら遊ぶことができるので考える力を養えますよ。
手を使った遊びを用意する
他にも、手を使う物もの、試行錯誤できるものだと長く遊ぶ傾向にあります。
積み木やブロック、粘土は遊び方の自由度も高いので最適です。
外で砂や石などを触って刺激を受けるのと同じように、いろんな感触の物を触ることは脳にいい刺激を与えます。
他にも手を使うことによって指が上手に使えるようになったり、新たな発見をすることができると言われています。
人間には本能的に「成長したい」という強い欲求があるので、それを満たす活動に没頭します。
例えば、赤ちゃんがティッシュペーパーを何枚も箱から出してしまうことはありませんか?
それは物をつまんで引き出す動作を練習しているんです。
子供の月齢に合わせて手や指を使った遊びをさせることは子供の成長にとって、とても重要な遊びです。
一緒に家事をして家事スキルを伝授
掃除や洗濯、洗い物など子供の年齢に合わせてできそうな家事を一緒にするのもオススメです。
子供は大人がすることに興味津々なので、お手伝いをさせることは、子供のエネルギー消費に効果的ですよ。
どんな風にすればいいのかのお手本を見せてあげると、一生懸命観察して自分でやろうとします。
自分でやり出したら余計な口出しはせずに子供に任せましょう。
観察する力、それを実行する力を育てることができます。
そのうえ家事のスキルも伝授できて、ママの戦力にもなってくれて助かりますよね。
私は、子供と一緒におやつ作りもします。
参考にした記事があるのでぜひ、見てみてください。
ママも子供も嬉しい節約おやつ!誰でもできる簡単レシピをご紹介
ママ自身のことを優先する
ひきこもってしまうのは、自分の好きなことができないから、何をするのも億劫に感じてしまうということもあります。
いくら可愛い我が子のためとはいえ、子供の好きなものに合わせていると、大人としては退屈だと感じることもありますよね。
まず、ママ自身の気持ちが満たされていなければ、活気は出てこないものです。
全てを子供に合わせた生活になっているので、少しは子供に自分のペースに合わせてもらってもいいんだと自分に許可を出してあげてください。
例えば、
いつもは子育て支援センターや公園に出かけていたのを、子連れOKのカフェに行く。
いつも汚れてもいい服装だけど、新しい服を買ってみる、アクセサリーを付けてみる。
子供向けのメニューではなく、ピリ辛料理を食べたい。
あなたが、やってみたいことはありますか?
パッと思い浮かばなくても、あなたがホッとする、癒される、楽しいと思えることをできることから挑戦してみてください。
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まとめ
子供を連れての外出は大変なことが多いので億劫になりがちですよね。
まずは外の空気に触れる、太陽の光を浴びるだけでもいいのではじめてみましょう。
自然とママの気分転換やリフレッシュにも繋がり、元気が出てくるかもしれませんね。