育児と精神面
PR

育児のイライラに効果のある薬なんてある?あなたに合った漢方薬の選び方

やなかゆう
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

疲労やストレスが蓄積して、ちょっとしたことでイライラを子供にぶつけてしまっては

後悔をする日々を送っていますか?

どんなに1人の時間をもってリフレッシュしたり、冷静に対処しようと気を付けていても

怒りは突発的に出るので、自分でコントロールするのは難しいですよね。

この疲労やストレスは、栄養が足りていないのだと思い

サプリメントをいくつか試してみたけど、効果はさっぱり感じられない。

「育児ノイローゼなどの言葉もよく聞くけど、イライラするからという理由で病院に行くなんて怒られそう」

と病院に行くのもためらってしまうのではないでしょうか。

今の精神的負担をどうにかしたいと思っても、毎日イライラするので、発散しようにもし切れないですよね。

私は、ある時ふと「漢方薬ってどうなんだろう?」と気になり、薬局で探してみましたが

難しい漢字の羅列と、自分の症状に合ったものがどれなのかを選べず、結局試せていません。

あなたも同じ様に感じていますか?

そもそも漢方薬が精神的な症状にどう作用しているのか、たくさん疑問もあると思います。

私が詳しく調べてみたので、あなたに合った漢方薬を探してみてください。

体質に合っていないと効果が発揮されない

漢方薬は基本的に症状から薬を処方するのではなく、その人の体質からその人に合った生薬(しょうやく)を組み合わせて処方します。

同じ症状の人がいても、もともとの体質が違えば、処方される漢方薬が違うのです。

症状から判断し処方することもありますが、しっかりと効果を発揮・実感できるのは

自分の体質に合った漢方薬を服用することが肝心です。

まずは、あなたの体質がどのタイプなのかを知ることが必要になります。

自覚できている症状の裏側には、体質によって現れやすい症状があったり

まだ自覚できていない不調もあります。

体質に合った漢方薬を服用することで、根本から改善・予防につながるのです。

漢方の物差し

漢方には体質を知るための「物差し」があります。

  • 陰陽(いんよう)の物差し:体の傾向を大きく2つに分ける
  • 気血水(きけつすい)の物差し:体を支えるための3つの柱をチェックする(バランスが崩れると不調を引き起こす)
  • 五行(ごぎょう)の物差し:体の傾向や弱点をチェックする
  • 四診(ししん):望診(ぼうしん)・聞診(ぶんしん)・問診・切診(せっしん)

全ての診断方法を調べていくと、とても細かく複雑になるので

ここでは

「気(き)・血(けつ)・水(すい)からなる体の3つの要素を

さらに「陰陽(いんよう)の2タイプずつに分けた、6種類を解説します。

どれか1つに当てはまるかではなく、何種類か当てはまると思います。

総合的に、どの要素が足りていないのか知ることで、今のあなたの体質を知ることができます。

気(目に見えない、元気やエネルギーのこと)

気虚(ききょ)

元気やエネルギーが不足している状態。

  • 疲れやすい・無気力
  • 風邪をひきやすい
  • 食欲がない・消化不良を起こしやすい
  • 手足や体が冷える

気滞(きたい)

ストレスが溜まって、具合が悪くなっている状態。

  • イライラ
  • うつっぽい
  • 緊張しやすい
  • のどに何かつまっているような違和感
  • 胸やみぞおちが張っていて苦しい
  • 胃やお腹が張る(ゲップやおならが多い)
  • 生理不順

血(血液と栄養やホルモンバランスのこと)

血虚(けっきょ)

栄養が不足している状態。

  • フラつき・めまい
  • 顔色が悪い
  • 目のかすみ・ドライアイ・目の疲れ
  • 髪が抜ける・爪が割れる
  • 寝つきが悪い・眠りが浅い・よく夢を見る

瘀血(おけつ)

全身に栄養が行き渡らず、血の巡りが滞っている状態。

  • 手足の冷え・冷えのぼせ(手足は冷えるのに顔がのぼせる)
  • 肩こり・頭痛
  • シミ・そばかす・シワ・くすみ
  • あざができやすい
  • ニキビ・イボなどの肌荒れ
  • 生理痛・子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)などの婦人科系トラブル

水(血液以外の唾液やリンパ液などの体液のこと)

陰虚(いんきょ)

体の潤いが足りていない状態。

  • のどが渇きやすい
  • 口や鼻の粘膜が乾燥する(唇がカサカサする・鼻血が出やすいなど)
  • のどがイガイガする・痰(たん)がなく乾いた咳がでる
  • 便が硬く、尿が少ない

水滞(すいたい)

水のめぐりが悪く、滞っている状態。

  • 体がむくむ
  • 体がだるい
  • 天気が悪いと体調不良になる
  • めまい
  • 吐き気
  • 下痢

クラシエの体質診断でも簡単にチェックできます。

イライラに効果的な漢方薬

漢方薬はたくさん種類があり紹介しきれないので

この記事では、育児中に特に気になるイライラの症状に焦点を当てて、効果的な漢方薬をご紹介します。

イライラの症状は「気」が関係しているそうです。

また「気」が不足したり滞ると「血」と「水」の循環が悪くなります。

反対に「気」が満たされていたとしても、「血」と「水」が不足していれば

結局、体の隅々に栄養を行き渡らせることができないので

全てのバランスを整えることが重要になります。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

「気・血・水」全てに効果のある生薬を含んでいます。

体を温める効果がある一方で、血液の循環を良くしてくれるので

のぼせを改善するなど、熱冷ましの効果も発揮します。

体の循環・熱のバランスを整え、全身にしっかり血液がめぐることで

ホルモンのバランスが整い、特に生理不順や生理前のイライラなどの症状の改善につながります。

血の巡りが良くなるということは代謝も上がるので、むくみなども解消されていきます。

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

ちょっとしたことで怒ってしまう、周りにあたってしまうと症状に効果があります。

「血」が不足すると「気」のめぐりが悪くなります。

感情をうまくコントロールできないほどの怒りを感じてしまうことはありますか?

この漢方薬は「血」を補い「気」のめぐりを良くするので、自律神経を整えてくれます。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

不安やイライラ・あれこれ考えて寝つきが悪いなどの不眠の症状に効果があります。

眠りには「気」のめぐりが関係していると考えられています。

育児中はイライラや不安・心配事が尽きないですよね。

ストレスで精神的に負荷がかかると、気が滞ってしまうので

心と脳の興奮をしずめる効果があるのだそう。

イライラの症状が出るタイミングは?

特定の期間に限らず症状が出ているなら、上記で紹介した漢方薬を試してみるといいでしょう。

しかし、生理が始まる1週間ほど前の期間に、よくイライラするのであれば

PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。

PMSやPMDDの症状を和らげる専用のサプリメントがあります。

小林製薬から販売されている「命の母ホワイト」は漢方由来のサプリメントです。

上記で挙げた漢方薬に含まれている生薬を使っています。

私の知人でPMDDのような、うつに近い症状に悩まされていた方がいたのですが

命の母ホワイトを飲み始めて徐々に改善していったそうですよ!

ストレスで生理が遅れたり、だるさも緩和されるので

「生理の期間に関係なく、穏やかに過ごせる日が増えたので飲んでみて良かった」

と、おっしゃっていました。

漢方薬は効果が表れるまで、長期的に飲み続けることが必要ですが

命のホワイトは、PMS・PMDDの症状なら、生理前の1~2週間だけ飲むなど、飲むタイミングや期間を調節できます。

まずは気軽に試しやすい命の母ホワイトで、様子を見てみるという方法もありますよ。

別の記事では、イライラの原因は生理前のPMSやPMDDから来ていることがあることを解説しています。

女性ホルモンの乱れの原因を探り、食事を見直していく提案もしているので

参考にしてみてください。

原因はPMSなの!?育児で無性にイライラする本当の原因は?

PMSが辛くて育児ノイローゼになるのは間違い!?実は足りていないものがあった!!

漢方薬を飲むときの注意点

飲み合わせ

改善したい症状がいくつかある場合、一緒に飲んでも大丈夫なのか気になりますよね。

漢方薬は2種類以上の生薬を、特定の比率で組み合わせて作られています。

別の漢方薬と一緒に服用すると、違う種類の漢方薬を飲んでいることになってしまいます。

比率が変わってしまうので、副作用が出やくすくなったり、正常な効果を発揮することができなくなります。

また、別の疾患などで常用している薬があれば、飲み合わせに問題がないか

かかりつけの医師や薬剤師さんに確認をすると安心ですね。

最近では、医療機関で漢方薬を処方していくところも増えました。

市販の漢方薬をご自身で選ぶより、かかりつけの医師に相談してみると

よりあなたに合った漢方薬を、処方してもらえるかもしれませんね。

アレルギー体質なら医師に相談してから

漢方薬は、植物や動物の一部を原料としているので

アレルギー体質なら医師に相談してから飲むようにしましょう。

その一方で、漢方薬は症状を根本から改善することができます。

花粉症や鼻炎、ぜん息に効果のある漢方薬もあるので

アレルギー体質を改善していく目的で、漢方薬を使うことも可能なのです。

その場合は、自己判断で漢方薬を選ぶより

医師や漢方薬の専門店で処方してもらうと、より安全で効果的に改善できますよ。

効果が出ないとき

漢方薬は体の不調を穏やかにしつつ、本来の体が持っている自然治癒力を高めていくことを目的としています。

解熱剤や痛み止めのように、すぐ効果が発揮される漢方薬もありますが

イライラなどの精神的症状には、あまり即効性が期待できないので

最低1ヵ月程は飲み続けることを推奨されています。

1ヵ月以上飲み続けても、効果を感じられない場合は、体質に合っていないことが考えられるので

別の漢方薬を試すようにしてください。

漢方薬を試すなら生活習慣も同時に見直す!

体の不調は、普段の食事や生活習慣から起きています。

漢方薬任せにして習慣を見直さなければ、漢方薬が効かない可能性もあります。

でも、わかってはいてもなかなかできないのが、正直なところですよね。

そこで「漢方薬の物差し」でわかった、今の体の状態から少しずつ見直していくといいですよ。

例えば、

  • 気虚(ききょ)で疲れやすく、手足が冷える。
  • 瘀血(おけつ)で肩こりや頭痛がある。

という体質だったとします。

この症状から、

  • 疲れやすいなら、なるべくゆっくりする時間を持つ。
  • 手足が冷えるなら、体を温める服装や飲み物を取るようにする。
  • 肩こりや頭痛は、姿勢の悪さや同じ姿勢が続くから・緊張しているから、ストレッチでほぐす。

このように症状から何をすると良さそうなのか推測をし

どれなら取り入れやすいのか、選んでみるのはいかがでしょうか?

何もやりたくない・考えたくないというほど、無気力になってしまった場合は

あなたが心地がいいと感じる時間を取るようにしましょう。

朝起きて、いきなり支度をするのではなく、窓を開けて外の空気を吸ってから、伸びをする。

ほんの数秒でも、心地がいいと感じる瞬間を増やしていけば

「気」のめぐりが良くなって元気が出てきますよ!

一気に見直そうとしても、億劫に感じて続けられないので

できそうなものを、1つずつやってみるようにしてみてください。

身近なのに意外と知らない漢方のこと

ここからは、身近にある漢方薬の豆知識をご紹介します。

私たちは普段何気なく「漢方」と言っていますよね。

「漢方といったら、植物や実を乾燥させて粉にしたやつ」という具合に。

実は「漢方」と「漢方薬」は意味が違います。

漢方は整体・鍼灸(しんきゅう)・気功(きこう)・養生(ようじょう)などの広い意味で使われるのに対し

漢方薬は、生薬と言われる植物や鉱物、時には動物の一部を原料としています。

素材に備わっている効果を引き出す方法で加工し

漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品のことです。

漢方薬は中国から伝わってきたので、中国の医学という印象があるかもしれませんが

実は日本独自の伝統医学なのです。

中国から伝わった漢方を、千年以上かけて日本の気候や風土

日本人の体質に合わせて発展してきました。

日本では、多くの種類の漢方薬が健康保険適用で使えるようになっています。

西洋医学と漢方医学の観点から患者さんを診察し、その人に合った薬を処方するという

幅広い治療方法が用いられています。

西洋薬と漢方薬を一緒に処方する医療システムは、世界的にみても非常に珍しいそうですよ!

一昔前までは単に「言い伝えられてきた伝統医学」として捉えられていましたが

最近では、科学的な根拠から有効性が認められ、海外の医師から注目を集めています。

西洋薬と漢方薬の違い

風邪などの症状で病院にかかったときに処方される薬はほとんどが西洋薬で

科学的に合成した成分でできたものです。

漢方薬は生薬を複数組み合わせたものです。

また、漢方薬と西洋薬は、「治し方」に対する考え方が違います。

西洋薬の多くは、炎症や痛みなどの身体的症状に対して、直接働きかけます。

その症状が無くなれば、治ったという診断になります。

薬の量も、風邪薬をもらいに行ったのに、3~4種類が処方されて

飲みづらくて大変だなと感じたことがあるのではないでしょうか。

西洋薬は1つの症状に対して、1つの薬を処方するようになっています。

薬で胃が荒れないように、胃薬も一緒に処方されるので量が多くなってしまうのです。

しかし、漢方薬は複数の生薬を組み合わせているので

1つの漢方薬で様々な症状に効果を発揮することができるのです。

漢方薬は、本来体が持つ自然治癒力を高めることを目的としています

「症状を抑える」というより、なぜその症状が出るのか原因を探り

根本から改善できるような処方になります。

そのため、具合が悪く病院で検査をしたが、どこも悪くないと診断をされた

精神的な症状に対応することができるのです。

サプリメントと漢方薬の違い

サプリメントは、栄養補助食品で食品に分類されます。

漢方薬は普段食べる機会のある、生姜やクズ(くず湯やわらび餅の原材料)などの食品を

使っているものが多いですが、医薬品の分類になります。

サプリメントが体に不足している栄養を補給するのに対し

漢方薬は体の働きを正常に改善していく薬になります。

サプリメントを飲んでも何も効果を感じないときは、

栄養を消化したり吸収する力や、それに必要な他の栄養素が足りていないことも考えられるので

漢方薬で体の機能を整えてから、サプリメントで栄養を補給してあげる方が効率が良く

効果を感じやすいかもしれませんね。

漢方薬は西洋薬よりは食品に近く、サプリメントより体の不調を取り除いたり

体質改善ができる力が強いものになります。

西洋薬とサプリメントの良いとこどりのような位置でしょうか。

ハーブと漢方薬の違い

ハーブは植物のみを使うのに対して、漢方薬は植物以外に動物の骨や貝殻なども使います。

ハーブは民間療法に分類されるので、個人が自由に使うことができます。

花や葉をメインに使うので、香りや味を楽しみながら

気分を落ち着かせたり、リラックスすることを目的に使います。

漢方は味や香りを楽しむのではなく、主に植物の根や木の皮などから

効能を抽出した薬として使うので、同じ植物を使っていても目的が違います。

まとめ

漢方薬の選び方は、イライラの症状があるならこの薬!と単純なものではなく

「漢方の物差しにのっとり、今の体質を知ってから選ぶ」ということがわかりました。

育児中はイライラしてしまう場面ばかりなので、辛い時は漢方薬を頼りながら

少しずつ楽になれるようにしていくのがいいかもしれませんね。

イライラの原因は「気」不足や滞っているということもわかりました。

まずは「気」の流れが良くなるように

「あなたが心地いいと感じる時間を増やす」習慣から身に付けていきましょう。

体と心を支える柱のバランスを整えれば、ちょっとのことではへこたれない

育児ができるようになりますよ!

記事URLをコピーしました