育児と精神面
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自立を促す|ママも子どもも楽になる!育児を適当に切り替えていく方法とは

やなかゆう
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「あーもう!何度言ったらわかるの?」
「こうした方がうまくいくから、教えた通りにしてね」

普段から子どもにこのような言葉をかけてしまっていませんか?でも、子どもはその通りにはしてくれないですよね。それでイライラして、必要以上に子どもを責めては、自己嫌悪に陥る。

そうしてしまうのには、

「この子が自立できるように、しっかり躾(しつけ)やマナーを教えなきゃ」
「この子が失敗ばかりなのは、私の育て方が悪いから」

という心配や不安があるからかもしれません。

育児を完璧にこなすことは不可能に近いです。思い通りにできないことを、無理をしてでも完璧に近づけようとすることは、子どもにもあなたにも、とても負担がかかります。

そんなに頑張らなくても、子どもは自らたくさんのことを感じて考え、学びながら成長していきます。たとえ聞き分けが良くて、すんなり言うことを聞いてくれる子だとしても、あなたの期待通りになるとは限りません。

もっと力を抜いても、大丈夫!適当育児で、子どもが自然と自立していけるコツをご紹介します。

適当の加減がわからない?

「適当にやっといて~」などとよく使いますよね。

この時の適当の意味は2つ。

  • 程よい加減・ちょうどいい具合にやって欲しい。
  • 雑でもいいから、片付いていれば・やってあればいい。

    頑張り過ぎてしまうのは、この加減がわからないからということが、あるのではないでしょうか。

    とは言っても、自分の接し方次第で子どもの性格や人生に少なからず影響があるので「この子が自立するまでは、多少無理をしてでも頑張らなければ!」と責任を感じますよね。

    しかし、多くのママたちはこの責任感や使命感から、自分を追い詰めて苦しくなっているのが現状だと感じています。

    自分を追い込んでしまうほど、責任感に駆られてしまうのは理由があります。

    完璧主義になってしまう原因

    「母親はこうであるべき」「育児はこうするべき」という常識や自分の固定観念にとらわれ過ぎていて、子どもやあなた自身の気持ちがないがしろになっていることがあります。

    完璧主義の人にありがちなのは、失敗や不安を避けるために自分の過去の成功体験をもとに行動する傾向があります。

    うまくいく方法をパターン化してしまえば、失敗が少なく、効率よく確実にこなすことができますよね。

    また、「常識にのっとっていれば、間違いない」「誰からも非難されることもないし、常識のある育ちのいい子になる」「育ちのいい子の母親はできる人」という評価を得られ安心することができます。

    あなたは子どもがやろうとしていることが失敗につながることが分かっているので、つい教えた通りにやってもらいたくなりませんか?

    そうすれば、あなたは失敗した後のフォローをする手間を省けますし、安心を感じられるかもしれません。

    反対に、子どもがあなたの教えを無視して自由にやろうとすると効率の悪さや不安を感じるので、イライラしたり、つい強い口調で注意をしたくなるのではないでしょうか。

    完璧主義でいることのメリットは

    • 失敗が少ないので不安を減らせる
    • 効率よく正確に、物事を進められるので安心
    • 周りからの良い評価を得られやすい

    これはあなたの今までの経験から培われた、あなたに合ったオリジナルの人生攻略方法です。あなたにとってはメリットが大きいので、このやり方が正解だと感じています。

    しかし、あなたには合っているかもしれませんが、相手にとっての正解ではないことが多いのです。

    あなたのやり方を子どもにさせようとしても、子どもは自分に合った攻略方法を模索中なので邪魔をしないで欲しいと、衝突してしまうのです。

    まさに失敗は成功の基!

    完璧主義を自分のことに対して発揮するのは、素晴らしい能力ではありますが、子どもに対しては、自立心や判断力を育む機会を奪ってしまうことになりかねないのです。

    子どもにとって、成功するか失敗するかは重要ではなく、自分のやったことがどのような結果になるのかが知りたいのです。

    例えば、あなたがゲームをしていたとしましょう。

    1. 敵も障害物もなく、ただひたすらゴールまで歩くだけのゲーム。
    2. 敵や障害物はあるけど、自分の意見は通らない、全部指定されたとおりにやるゲーム。
    3. 敵や障害物が出てきて、自分であれこれ試しながら、いろんなアイテムや技を駆使してゴールまでたどり着くゲーム。

    あなたはどのゲームなら楽しく、達成感を感じられると思いますか?

    ほとんどのゲームは③番のタイプですよね。どんどんレベルアップしていけると嬉しいですし、何度もやりたくなります。

    子どもは好奇心旺盛でチャレンジャーです。

    たくさんの失敗と成功体験を得ることで、自信を持つことができ自立していけるのです。内向的で大人しい性格だとしても、自分の意見やこだわりは持っています。周りに積極的に表現していなくても、自分の納得のいくようにできていればそれが自信につながっていきます。

    あなたが失敗と成功を繰り返して学んだのと同じように、子どもも自分で考えた方法が自分に合っているのか合っていないのか答え合わせをして、方法を選択していく経験が必要なのです。

    適当育児に切り替えるには準備が必要

    実際にどのくらい適当にすればいいのか、いまいちピンとこないですよね。

    重要なのは、子どもが失敗せずうまくできるように指示通りにコントロールをしようとするのではなく、子どもの意見を聞いてあげる・やろうとしていることを認めてあげるのがコツになってきます。

    適当育児と聞くと

    • 頑張らない
    • 家事・育児をできる限り手を抜く
    • 家族に手伝ってもらう・外注する

    これらの方法が手っ取り早いですが、うまくいかないのも正直なところではありませんか?

    完璧主義な性格であれば、最初は意識してどうにかできていても、徐々に自分でやった方が効率が良いと完璧主義に戻ってしまうのです。

    ママは子どもの行動を正そうとするように、指示をしてしまうので、力と気持ちが入りすぎている状態です。

    言うとおりにしてもらえないと、ガッカリしたりイライラしたりしますし、子どもはプレッシャーを感じて、余計にうまくできなくなります。

    力まずにお互いの価値観を尊重できるようになるということが、適当育児には必要になるので、その練習になる方法をご紹介します。

    質問をする

    子どもは予測不可能な行動をしますよね。

    事前に「気を付けてね」と注意を促したそばから、転んだりこぼしたり。

    先回りをしてどうすれば良いのかを教えても、聞いていないことが多く、聞いていたとしても結局伝わっていないこともあります。

    まずは、子どもに今から何をしたいのか・どうしたいかを聞いてあげてください。質問をされると、子どももこれから自分が何をしようとしているのか考えますよね。

    自分で考えたことをママに伝えようとするので、子どもも自分がどのように動けばうまくいくのかを意識することができます。

    ママから「気を付けてね」と注意を促されても、どう気を付ければ良いのかわかりませんし、「ダメ」と言われているように感じて意地になり、強引にやろうとしてしまいます。

    質問をして、ママと子どもの考えを確認することで、衝動的になりそうな気持を整理して落ち着かせることができます。

    子どもに質問をすることで、ママは自分の意見を聞いてくれる・わかってくれていると安心することができるので、ママの話しを聞き入れやすくなります。

    まだうまく話せない年齢でも、言われている意味はなんとなく理解できるので、「どこに行きたいの?」「どのおもちゃが良いの?」と質問をして、子どもがジェスチャーなどで教えてくれた時はママが代わりに言葉で代弁をしてあげてください。

    どのように言えば伝わるのか、自分の気持ちを相手に伝える練習にもなります。

    褒めるというより「認めてあげる」

    「褒める育児が良い」と言われているので、「すごいね」「お利口さんだね」「偉いね」という褒め方をしていませんか?

    簡単に子どものやる気を引き出すことができるので便利な言葉ですが、落し穴があります。

    この褒め方は結果しか褒めていないので、その子自身の考えや行動を褒めた・認めてもらえたとは感じにくい状態になります。むしろ「良い結果を出さないと認めてもらえない」と考えることもできます。

    褒めるときは「I(私が主語)メッセージ」で伝えると、自分の行動の何が良くて認めてもらえたのか、理解しやすくなります。

    お片付けができたシーンで言うと……

    「こんなにきれいになっちゃってママ嬉しいな~。丁寧にお片付けしてくれたから気持ちがいいね」

    「ママ助かっちゃうな~。どこに何があるのかわかるから、探さなくて済むね」

    このように、私(I)が主語になるようにママの気持ちを伝えてあげることがポイントです。

    ここで「お片付けができて偉いね」という言い方をしてしまうと、お片付けができたから褒める・評価するという状況になります。

    大人になると仕事など、結果しか評価してもらえないことがほとんどなので、あまり意識していなかったかもしれません。子どもも同じように、結果さえよければ褒めてもらえると認識することになります。

    先ほどと同じ、お片付けのシーンで説明します。

    床におもちゃが散らかっていない状態が“お片付け”だとすると、元の場所に戻す、もしくは次に遊ぶ時に使いやすいよう整理しながら戻すのか、ぐちゃぐちゃでもとりあえず棚に入っていれば良いのか、同じお片付けでも違いますよね。

    単純に「お片付けできて偉いね」という褒め方では、どんな片付け方でも床におもちゃが落ちていなければ良いということになってしまいます。

    また「ゴミはゴミ箱に捨てる」ということは、特別な事ではありませんよね。自然に、当たり前にやって欲しい事だと思います。

    しかし「すごいね」「偉いね」だけで褒め慣れてしまうと、「ゴミを捨てて、偉いねは?」「ありがとうは?」というように、褒め言葉を要求してくるようになってしまうことがあります。

    結果しか褒めていないので、子どもはどのような理由からどのような行動をとることが良かったのか、わからないままなのです。

    Iメッセージで、ママの嬉しい気持ちや喜びを伝えてあげるだけで、子どもは自分のしたことが喜ばれた・役に立てたと感じることができます。

    子ども自身も喜びを感じるので、ママから注意を促されなくても、自発的に自分にできることはないか、どうするといいのか考える力が育ちます。

    あなた自身の直感や価値観を信じる

    あなたが、こうであるべきと子どもの行動を正そうとしたくなるのは

    • 周りの育児に対する常識
    • 理想の母親像
    • 育児書

    これらの情報が正しいと思い、この常識から外れてはいけないと考えているかもしれません。しかし、これらは一般論に過ぎず、「一つの価値観である」と考えることもできます。

    自分の価値観を信じずに、社会(他人)の価値観を信じているとも言えるのではないでしょうか。

    性格や生活環境が違えば、価値観も人それぞれです。家族・親子といえども、価値観が違いますし、個人なのです。

    あなたの事を良く分かっているのは自分自身ですし、子どもが生まれたときから一番近くにいるのもあなたなので、子どもの一番の理解者はあなたです。常識や育児書は、あなたたちの様子を見て書かれているわけではないので、その通りにならなくて当然なのです。

    常識や育児書はあくまでも、目安や参考にするだけ。自分の性格と子どもの性格や環境を踏まえて、この方法が良いかもしれないという直感やひらめきを大切にして、どんどん試してみてください。

    うまくいかないのは、あなたが悪いわけではなく、ただ「やり方が合わないということが分かっただけ」なのです。

    自信を無くしたり、自分を責める必要はありません。あなたの感覚と子どもの力を信じてくださいね。

    まとめ

    育児は完璧にしようとするほど、苦しくなってしまいます。だからと言って、あまりに雑なのも心配で、どこまで手を抜けばいいのか困りますよね。

    適当と言っても人によって程度が違うので、あなたに合った「適当」を探すことがコツです。あなたは完璧主義になるまでに、たくさん失敗をしては成功体験を重ねてきたと思います。

    子ども自身も同じで、子どもにとっての「完璧」と「正解」があるので、子どもに指示をしてコントロールしようとすることは控えるようにしましょう。

    Iメッセージであなたの喜びの気持ちを交えながら、子どもの考えや行動を認めてあげると、あなたが頑張らなくても、子どもが自発的に行動できるようになっていきます。

    子どもをどうにかしようと必要以上に気力を使わなくて済むので、自然と適当育児に切り替えていけますよ!

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