育児を「手伝う」っておかしい?!パパの心理を知ってイライラ軽減
忙しく、子育てや家事をしている時にパパから
「手伝うよ」
「何か手伝おうか?」
と言われると「手伝うってなんなの、2人の子供でしょ!」とムカついたことがあるのではないでしょうか。
「手伝う」という言葉にイライラしてしまうママは多く、夫婦喧嘩の原因にもなりがちです。
そこで、なぜパパは「手伝う」と言うのか、理由が分かれば今感じているイライラが軽減し、夫婦喧嘩を回避できるかもしれません。
思わず「手伝うよ」にイラっとしてしまう理由
「手伝う」という言葉にイラッとしてしまうのは、
「なんだか手伝うと言われると他人事のように考えているんじゃないか」と思うからではありませんか?
手伝うの意味を調べてみると、
他人の仕事をたすけて、うまく行くように力を添える
と書かれています。
意味の通り、手伝う=他人事と受け取れるので、
子育てや家事はママの仕事だよと言われているように感じてしまうのは、当たり前のことだと思います。
手伝うじゃなくて一緒にするのが当たり前でしょ!と怒りたくなりますよね。
ママが求めているのは手伝いをしてくれる助っ人ではなく、
子育てを分担して一緒に協力できるパートナーが理想ですよね。
なので「手伝う」という言葉に寂しさを感じてしまうのではないでしょうか。
なぜパパは「手伝う」と言うのか
パパはどんな気持ちで「手伝う」と口にしているのか気になりますよね。
パパ側の考えや気持ちを知ることで、あなたのイライラも少し軽くなるかも知れませんよ。
無意識で使っている
実は、ママが「手伝う」というワードに違和感を感じているのとは反対に、
パパは特に意味を考えることなく、無意識に手伝うと言っていることが多いです。
一般的な職場では「手伝う」という言葉をよく使います。
積極的に仕事を引き受けるポジティブな言葉だと考えられるので、
職場で「手伝うなんて他人事だ!」と怒られることもありません。
普段から職場で過ごす時間が多いパパは、手伝うという言葉に慣れているので、
自然と手伝うという言葉を使っています。
そのためパパ自身は「手伝うよ」とママに声をかけることが、
ネガティブな表現だとは思っていないのです。
積極的に自分も子育てに参加しようと考えて声をかけたのに、なんで怒るんだろう…とパパは疑問に思っているかもしれませんね。
自信がない
子育ても家事もママがいつも効率よくこなす様子を見ているパパは、
自分にはあんなにうまくできない…
と思っていることが多いです。
そのため、自分がやると余計に仕事を増やしてしまうんじゃないかと考えるようになります。
それでも、大変そうなママを見て自分にもなにかできることがあればと思っていますが
「俺がやっとくよ!」
とまで言える自信はありません。
そこで控えめな表現の「手伝うよ」という言葉が出てきます。
手伝うはパパの自信のなさの現れだったんですね。
子供に泣かれてしまう
「今日はパパがお風呂に入れてあげるよ〜」
と張り切っているパパでしたが、普段仕事で帰りが遅くママとのお風呂に慣れている子供は
パパとのお風呂で大泣き…なんてことありませんか?
特に子供がまだ小さい頃には、ママじゃないと泣いちゃうなんてことがありますよね。
普段からママと過ごす時間が長い分仕方のないことですが、
パパからするとかなりダメージが大きいです。
せっかく一緒にお風呂に入ろうと思ったのに…
ママとなら泣かないのに、パパとは嫌なのか…
ママにも今日くらいゆっくりお風呂に入って欲しいと思ったのに、逆に子供をあやす手間をかけてしまった…
我が子に泣かれると拒絶されたと感じてショックを受けてしまうパパは多く、
それをきっかけにまた泣かれちゃうかも…と消極的になってしまいます。
たしかに自分じゃ泣くのにママと代わった途端に泣き止んだりすると、ショックは大きいですよね。
特にパパ見知りが始まると、余計に辛く感じてしまい、
子供に泣かれないようにと距離を取ってしまうパパもいるようです。
やっても怒られると思っている
自分がやろうとしても、ママにやり方を注意されたりしてしまって
怒られたと失敗体験になっていることもあります。
例えば、
「今日は俺が晩ご飯作るから!子供とテレビでも見てゆっくりしててよ!」
パパはいつも頑張ってくれているママに休んでもらおうと考えて晩ご飯を作ろうとします。
ママも晩ご飯作ってくれるんだ!助かる!と思っていますが、晩ご飯を作るの意味の捉え方がそれぞれで違います。
ママは、晩ご飯を作ることの他に、使った調理器具の洗い物や片付けもセットで考えます。
そのため、晩ご飯が出来上がった時にキッチンはぐちゃぐちゃで洗い物が溜まっている状態を見て
「使ったフライパンとか包丁洗ってよね」
なんて言ってしまいますよね。
でもパパは晩ご飯を作ることだけを考えているので、「なんで晩ご飯作ったのに怒られるんだ」と思ってしまいます。
「結局私が片付けなきゃいけないんじゃない」
なんて言われてしまうと、せっかく楽してもらおうと思ってやったのになんなんだよ…と思うので、怒られたという気分になるようです。
ママからすれば洗い物もセットに考えるのが当たり前ですが、
男性は女性のように、同時に2つのことをすることはできないようにできているので、仕方のないことではあります。
手伝うではなく協力関係になるために
パパが手伝うスタンスではなく、協力しようと考えてくれていることはわかってきました。
それでも自信のなさなどから、あと一歩が出ないパパが多いのです。
そこで、ママのちょっとした工夫で、子育てに自信が持てるように背中を押してみましょう。
口も手も出さずに見守ってみる
まずは簡単なことからでいいので、パパに全て任せてみましょう。
はじめに基本的なやり方を説明したら、その後は見守りに徹して自分でやってみてもらいましょう。
パパに任せるより自分でやったほうが早いと思ってしまいますが、
「私がやるからいいよ」
と途中でさえぎってしまったりすると、パパは余計に自信をなくしてしまいます。
自分が余計な手出しをしない方がいいと更に控えめになってしまうこともあるので、
はじめは手際が悪くてつい口出ししてしまいたくなるかもしれませんが、
慣れるまでの我慢だと思って見守ってあげるとパパの自信にも繋がりますよ。
オーバーリアクションで感謝を伝える
自分がしたことに対して、感謝をされると嬉しくなりますし、またやろうという気持ちにもなりますよね。
なので、パパがしてくれたことにたいしても感謝の気持ちを必ず伝えていきましょう。
その時ポイントなのが、オーバーリアクションで伝えることです。
とにかく家事や子育てに関して自信のないパパには、
「ありがとう」「助かったよ」「嬉しいよ」と、少しオーバーに伝えるくらいが丁度いいです。
自分は役に立てたと思えると、成功体験になり、次も挑戦しようと思えて、
家事や子育てへの苦手意識がなくなっていきますよ。
家族で一緒に遊ぶ
仕事などでどうしてもパパと過ごす時間が少なくなる分、
パパとだけだと子供が泣いてしまうなんてことがありますよね。
泣かれてしまってどう接したらいいのか分からないパパのために、
はじめはママが一緒にいながら、パパと遊ぶ時間を作ったりして、
パパとの関係性ができると、パパと2人でも泣かずにいれるようになります。
そうすることでパパにも自信がついて、
2人でお留守番してるから、ママは久しぶりに出かけてきたら?
なんて言ってくれるようになるかもしれませんね。
まとめ
パパは「手伝う」という言葉をネガティブな意味で使っているのではないということを頭に置いておくことが大切です。
自分も子育てや家事に参加するよという意味なんだなと分かっていれば、イラっとしてしまうことは減るのではないでしょうか。
積極的にやろうとしてくれていると分かれば、多少手際が悪くてうまくできなかったとしても、怒らずにいられる心の余裕ができるかもしれませんね。