育児のストレスによる生理不順の解消法を紹介!病気の発見にも効果的!
妊娠中に止まっていた生理は、産後、ある程度したら再開します。
しかし、産後の生理はなかなか安定せず、不安になるママもいるのではないでしょうか。
生理不順の大きな原因のひとつに、育児によるストレスがあります。
どのようにしたら産後の生理不順が解消されるのか、見てみましょう。
生理不順には病気が隠れていることもあるので、解消することは大切ですよ!
ストレスは生理不順の大きな原因!?
人によってばらつきはありますが、産後7~8ヶ月すれば、ほとんどの人で生理は再開します。
完全母乳の育児だと、ミルクでの育児よりも産後の生理の再開が長くなる傾向がありますが、1年もすれば産後初の生理がやってきます。
しかし、出産後に生理がきたと思っても、その後も順調に生理が続くとは限りません。
産後は、生理不順になりやすいと言われています。
授乳の影響で女性ホルモンが整わないことも一つの原因ですが、ストレスも大きな要因です。
慣れない育児や睡眠不足などが、ママのストレスになってしまうのです。
また、妊娠中に増えた体重を元に戻そうとダイエットをすると、それも生理不順の原因になります。
栄養が十分でないことに加え、空腹もストレスになってしまいます。
産後でなくても、急に痩せると生理が止まってしまうことがありますよね。
子供が小さいうちは、ただでさえ食事が満足に摂れないものです。
出産でダメージを受けている体で、ダイエットは禁物ですよ。
ストレスによる生理不順のメカニズム
では、なぜストレスで生理不順が起きるのでしょうか。
生理は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)で周期がコントロールされ、以下のような仕組みで起こるそうです。
生理は、妊娠に備えて成熟した子宮内膜が剥がれ落ちて体外に排出されるものです。
女性の生理には25~38日の周期があり、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌によって調節されています。
生理が終わると、子宮内膜はエストロゲンの作用によって厚くなり、排卵が起こると次はプロゲステロンの分泌が増加して子宮内膜を着床に適した状態に成熟させます。
そして、着床がない場合はエストロゲンとプロゲステロンの分泌が急激に低下して、不要になった子宮内膜が剥がれ落ちて生理が起こります。
このとき、過度なストレスを感じると、副腎皮質刺激ホルモンが分泌されるとされています。
副腎皮質刺激ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの分泌を抑制するため、生理がこなくなるようです。
女性にとって、ストレスはホルモンバランスを乱す大敵なのですね。
生理不順には、病気が隠れていることもあります。
その病気を見つけやすくするためにも、ストレスによる生理不順には、早めに対処しておきたいですね。
ストレスによる生理不順を解消するには?
では、どうすれば育児ストレスによる生理不順が解決できるのでしょうか?
完璧主義の人ほど、育児を頑張りすぎてストレスを抱えてしまう傾向にあります。
生理不順になったら、それだけストレスがかかっていて、体がSOSを出している証拠と考えて、まずは対策をしてみましょう。
睡眠を取る
睡眠不足の日々が続くと、疲れがたまり、少しのことでイライラしてストレスが溜まりやすくなります。
子どもが小さいうちは、まとまった睡眠を取るのは難しいですが、赤ちゃんが寝るタイミングで一緒に仮眠を取りましょう。
細切れ睡眠でも、疲れをとることにつながります。
また、睡眠の質を上げることは、短時間の睡眠で疲れを取るのに効果的です。
寝る前にスマホを見ることをやめるだけで、しっかり寝れるようになるので、
子供が小さいときだけでも寝る前にスマホを見ないよう心掛けてみましょう。
睡眠に関しては、こちらの記事を参考にご覧ください。
栄養を摂る
睡眠不足と同様、お腹が空いていても、イライラすることが多くなります。
また、十分な栄養を摂っていないと、生殖機能にまで栄養が回らず、生理不順を引き起こしてしまいます。
子供が小さいときは、ママの食事が後回しになりがちですが、隙を見つけて少しずつでも食事をしましょう。
片手で食べられるおにぎりでもいいですし、サプリメントで栄養を補ってもいいですね。
食事を摂るコツについては、こちらをご覧ください。
育児中にご飯が食べられない!子供の成長に応じてうまく食事をとるコツ
赤ちゃんと離れる時間を作る
赤ちゃんがなかなか泣き止まないなど、慣れない育児がうまくいかず、ストレスになっていることもあります。
そのようなときは、一旦赤ちゃんと離れてみましょう。
パパが休みの日に赤ちゃんのお世話をしてもらい、ママもひとりの時間を過ごしましょう。
両親が近くにいるようなら、両親に子供を見てもらえるようお願いしてもいいですね。
家族に赤ちゃんのお世話をお願いできない場合は、ベビーシッターなどの外部サービスを利用する方法もあります。
赤ちゃんと離れて気分転換することで、新たな気持ちで育児に臨めるかもしれませんね。
軽い運動をする
運動不足や授乳による貧血から、血行不良になり、生理不順になることもあります。
軽く体を動かして血行を改善するのも、生理不順解消におすすめです。
激しい運動をすると逆に疲れがたまってしまいますので、短時間のストレッチで大丈夫です。
体を動かすことで、リフレッシュにもなりますよ。
大豆製品を摂取する
大豆には、イソフラボンが多く含まれています。
イソフラボンの分子構造はエストロゲンの分子構造と似ており、同じような働きをすると言われています。
なので、生理不順の改善が期待できます。
納豆、豆腐、味噌といった、大豆製品を意識して食べるようにしましょう。
育児ストレス以外が生理不順の原因かも?
産後は、授乳の影響などで女性ホルモンが安定せず、生理周期が乱れることが多いです。
育児によるストレスで生理不順が起こることも多いですが、原因はストレスだけとは限りません。
以下のような場合は、病気の可能性もあります。
- 産後2年以上経っても生理が始まらない
- 卒乳・断乳後3ヶ月断っても生理が始まらない
- 下腹部に強い痛みがある
- 出血量が多い
- 生理期間が長い
このようなときは、子宮のポリープや子宮筋腫、甲状腺の病気の場合もあるため、なるべく早めに病院にかかりましょう。
生理不順も子宮の病気も、次の妊娠や将来の健康を考えるうえで大切になってきます。
赤ちゃんのお世話で大変な時期ではありますが、ママの健康にも気を付けたいですね。
まとめ
生理不順には、ストレスが大きく関係していることが多いです。
特に、産後は、慣れない育児にストレスが溜まりがちです。
なるべく睡眠や栄養を取り、疲れがストレスに繋がらないように心掛けましょう。
赤ちゃんと離れる時間を作って、リフレッシュするのも効果的です。
あまりにも生理不順が続くようだと、病気の可能性もありますので、その場合は病院を受診してください。
育児に一生懸命だと、自分のことは二の次になってしまいがちですが、自分の体のことも気に掛けてあげてくださいね。