育児と仕事の両立で復職後うつに!?対処法と再発防止策をご紹介
毎日、子育てと仕事・家事の両立を頑張るママは想像以上に大変ですよね。
特に、育休から復帰してすぐは「休んだ分を取り戻さなくては」と頑張りすぎてしまう傾向にあります。
そして、気付かないうちにストレスがたまり、過度のストレスはうつを引き起こすことも…。
今回は、そんな育休明けのうつについて、対処法などを見ていきましょう。
復職後うつとは?
仕事から帰ったら、家事と育児が待っている…。
働くママには、分刻みのスケジュールで仕事と家事・育児の両立をしている人も少なくありません。
毎日忙しい生活を送っている働くママには、責任感やプレッシャー、ストレス、寝不足、過労など、うつ病になりやすい要因が盛りだくさん!
育休からの復帰後、メンタルの不調になってしまうママも多く、「復職後うつ」と呼ばれることもあるようです。
休んでいた分を取り戻そうと、仕事に打ち込んでしまうのでしょうね。
また、家事も今まで通りにこなそうとしてしまうと、気付かないうちにストレスがたまってしまいます。
「イライラする」「疲れやすい」と感じてはいても、他にする人がいないと休むこともできませんよね。
そんな頑張り屋なママが、復職後うつになりやすいのです…。
元々、うつになりやすい人は真面目だったり完璧主義だったりする性格で、自分の許容量を越えて頑張りすぎてしまい、
ストレスをため込みやすいと考えられます。
仕事も家事育児も完璧にやろうとはせず、ストレスをためないことを第一に考られればいいですね。
こんな症状に注意!
ここで、うつ病の症状を確認しておきましょう。
復職後うつも、通常のうつ病の症状と変わりはありません。
うつ病は、心身に様々な症状が出ます。
具体的には、どのようなものがあるのでしょうか。
心の症状
うつ病の症状を「ずっと気分が落ち込んでいる状態」とイメージする人も多いですが、それだけではありません。
うつ病による心の症状には、以下のようなものがあります。
この中の1つでも、2週間以上続くようならうつ病が疑われます。
- 気分が落ち込む
- 無関心になる
- 不安・焦り・イライラ感
- 集中できない・ミスが増える
- 飲酒量が増える
- 外見や服装をっ気にしなくなる
- 口数が少なくなる
- 悲観的になる
- 意欲がなくなる
出典:うつ病とは_大塚製薬
最終的に、「いなくなってしまいたい」とまで思うようになってしまったら、危険信号です!
体も心も頑張りすぎている状態なので、なるべく早く対処しましょう。
体の症状
うつ病は心だけでなく、体にも症状が出ることがあります。
こちらも、1つでも2週間以上続くようなら、まずは体に悪いところがないか内科などを受診してください。
それでも異常がない場合は、うつ病が疑われます。
- 食欲不振(または過食)
- 性欲がない
- 生理不順
- 睡眠障害(不眠・過眠)
- 疲れやすい
- 頭痛や肩こり
- 動悸
- 腹痛・胃の不快感
- 下痢・便秘
- めまい
出典:うつ病とは_大塚製薬
仕事と家事育児を両立していると、疲れていたり寝不足だったりするのは、日常的になってしまいがちです。
ですが、それを「当たり前」と思わず、もっと自分にも注意してあげたいですね。
復職後うつかな?と思ったら
上のような症状に心当たりがあったら、なるべく早めに病院にかかりましょう。
うつ病でかかる病院は「精神科」「心療内科」「メンタルクリニック」「こころのクリニック」です。
いろいろな呼び方があって迷いますが、どの診療科でも大丈夫です。
このような病院に抵抗があるときには、内科でも相談に乗ってくれるようです。
職場に産業医がいる場合は、産業医と面談してみてもいいですね。
産業医は、業務上知った患者の情報を、本人の許可なく会社に報告してはいけないとされているので、
相談内容がそのまま会社に報告されるようなことはありません。
頼れる専門の病院を紹介してもらえるかもしれませんよ。
治療が必要であれば、専門家との対話による治療や薬による治療などがスタートします。
いきなり病院にかかるのは不安…という場合には、保健所や精神保健福祉センターに電話で相談もできます。
こころの健康相談統一ダイヤルも、電話での相談が可能です。
電話での相談は匿名性があるので、対面よりも安心して状況を話せるかもしれませんね。
うつ病における相談先などは以下の記事にも書いているので、参考にどうぞ。
育児でうつかもしれないと思ったら?症状チェックと相談先もご紹介
復職後うつの間仕事はどうする?
重症度にもよりますが、うつ病になっても仕事を続けることはできます。
一時的に時短勤務にする、業務内容を変えてもらうなどの対応ができるのなら、仕事も続けやすいかもしれませんね。
仕事の継続が難しければ、休職という選択肢があります。
休職をする場合は、医師の診断書が必要になります。
休職の詳しい手続きについては、会社の就業規則などで確認してみましょう。
休職期間や休職中の有給・無給については会社によって違うので、こちらも就業規則を見てみてください。
こちらの記事では、他にも休職中のお金のことなどを書いています。
ご覧になってみてください。
育児と仕事の両立で忙しいあなた!ほほえみのうつ病にもご注意を!
復職後うつを再発しないために
うつの症状が改善していったとしても、再びなってしまわないか不安があると思います。
復職後うつを再発しない為に、心掛けたほうがいいことは何があるのでしょうか。
軽いうつだと、これらの対策をとるだけで症状が改善することもあるようです。
睡眠をしっかりとる
過度な疲労はストレスにつながり、うつを引き起こします。
疲れを取るためには、十分な睡眠を取ることが大切です。
子供が小さいうちは、毎日しっかりと眠ることは難しいかもしれません。
週に何回かでも、睡眠をしっかり取れる日や時間帯を作りましょう。
パパや両親に子供を任せて眠れる状況を作れると良いですが、協力を得られない場合は、外部サービスを利用するのもいいですね。
外部サービスには、自治体の一時預かりやベビーシッターなどがあります。
自分の時間を持つ
子供が小さいほど、つきっきりでお世話をしなければならないと思いがちですが、ママが全部背負い込む必要はありません。
たまには、子供を預けて、一人の時間を確保しましょう。
好きなことをする時間を作ってリフレッシュすることで、心のゆとりに繋がります。
また、何か一つのことに集中することは、ストレス解消になるそうですよ。
体を動かす
適度な運動も、ストレス解消に効果があると言われています。
自宅でもできるヨガやストレッチなどは、隙間時間で取り組めるので長く続けられそうですね。
公園で子供と遊ぶのは疲れると思うかもしれませんが、体を動かすことになるので、家に引きこもっているよりリフレッシュできますよ!
完璧を目指さない
完璧な子育てや家事・仕事をやめることで、ストレスの軽減になる場合があります。
部屋が散らかっているままでも、食事を作らず惣菜などに頼っても、思うように仕事が進まい日があっても、大丈夫です。
それによってママに心のゆとりができるのであれば、子供にとってもいいことです。
子供は、ママにイライラしているよりも笑顔でいてほしいからです。
他の家庭と比較して落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、他人との比較で自分で自分を追い詰めることはやめましょう。
今日できた育児や家事を自分で褒めてあげると、気持ちも楽になりますよ!
うつを子供へ伝えるときは
うつになってしまうと、朝起きられなかったり家事ができなかったりしますよね。
子供とも、うまく接することができないことも多いと思います。
ママのそのような様子を見て、子供は「ママに嫌われたのかもしれない」と思ってしまうこともあるようです。
そのため、「あなたのせいではないよ」ときちんと伝えて、病気になってしまったことを教えてあげましょう。
そして、病気を治すために頑張っていることも伝えると、子供も安心すると思います。
子供によっては、ママのことを気にかけて、心配をかけないようにいろいろな我慢をする子もいるかもしれませんね。
ママも自分のことで大変だと思いますが、子供が我慢をしすぎないように声を掛けていく必要もあります。
子供は意外と敏感に状況を感じ取っているので、意識的に話をする時間を確保していけるといいですね。
まとめ
育休から復帰したママは、休んでいた分を取り戻そうと、仕事に打ち込んでしまいがちです。
仕事で疲れて帰っても、家事育児もしなければいけません。
そこで何もかもを完璧にこなそうとする頑張り屋のママが、復職後うつになりやすいようです。
うつは心身共に症状が出るので、以下のような症状が2週間続くと、精神科や心療内科などの受診を考えましょう。
- 気分が落ち込む
- 無関心になる
- 集中力がない
- 疲れやすい
- 頭痛や肩こり
- 睡眠障害(不眠・過眠)
復職後うつにならないためには、しっかり寝て疲労を回復し、自分の時間を持って適度にリフレッシュしましょう。
仕事も家事育児も完璧を目指しすぎず、「うつかな?」と思ったら、自分にも気を掛けてあげたいですね。
子供の為にも、無理しすぎることなく仕事と家事育児の両立を目指しましょう!