育児の大きなお金|学費を貯めるための保険は学資保険?貯蓄型保険?
子供が生まれて家族が増えると、嬉しい反面、出費が増えて頭が痛いですよね。
特に、教育資金をどうやって準備しようかと多くのパパやママが悩むところです。
学費に備えるなら学資保険が思い浮かびますが、本当にそれでいいのでしょうか?
学資保険以外にも、学費に備えることができる貯蓄型の保険があるので、比較してみていきましょう。
学費はこんなにかかる!
学費は、人生の三大資金に数えられるほど、大きな金額がかかります。
人生の三大資金は「①住宅資金」「②教育資金」「③老後資金」です。
特に、私立の学校や大学への進学を考えている場合、計画的に準備をしておかないと、いざとなった時に大変な思いをしてしまいます。
実際、学費がいくらかかるか、気になりますよね。
日本政策金融公庫と文部科学省の調査から試算すると、学費は以下の表のようになります。
国公立 | 私立 | |
小学校 | 1,927,686円 | 9,592,146円 |
中学校 | 1,465,191円 | 4,219,299円 |
高校 | 1,372,140円 | 2,909,733円 |
大学 | 4,812,000円 | (文系)6,898,000円 (理系)8,216,000円 |
(2021年「教育費負担の実態調査」、平成30年度「子供の学習費調査の結果について」より試算)
やはり、国公立に通う場合と私立に通う場合では大きく差がありますね。
また、大学に通う時に家から通う場合と一人暮らしをする場合でも、必要な金額が違ってきます。
この金額を必要になった時にまとめて準備するとなると、考えただけで恐ろしいですね…。
将来の学費は計画的に準備していきたいものです。
学費を貯めるなら学資保険?
将来の学費に備えるにも、方法はひとつではありません。
こつこつ貯金をしていってもいいですし、NISAや株式などの投資で増やすという手もあります。
保険に加入することもひとつの方法です。
学費を貯めることに特化した学資保険のほか、貯蓄型保険でも学費の準備に利用できます。
貯蓄型保険がどのようなものか、見ていきましょう。
貯蓄型保険とは?
保険にはいろいろな種類がありますが、貯蓄に向いているのは貯蓄型保険です。
保険の中には、貯蓄性のある貯蓄型保険と掛け捨て型の保険があります。
貯蓄型保険とは、万一の保障に備えながら貯蓄性もある保険です。
学資保険にも貯蓄型のものがあるほか、死亡に備える生命保険や、老後のための養老保険が該当します。
保険の種類 | 保険の目的 | 用途 |
学資保険 | 学費に備える | 大学進学費用など |
生命保険 | 死亡に備える | 葬儀費用など |
養老保険 | 万が一に備えながら貯蓄をする | 老後費用など |
貯蓄型保険には返戻率が設定されており、払込期間が終わると返戻率がぐっと上がります。
例えば、返戻率が110%とすると、200万円貯めるのに約180万円払い込めば済むのです!
払った以上にお金が戻ってくるのは助かりますね。
対して、掛け捨て型の保険には、貯蓄性はありません。
貯蓄型保険よりも保険料が割安なのが特徴で、医療保険などが該当します。
学資保険ならではのメリット・デメリット
学資保険に加入するうえで、メリットとデメリットを見ていきましょう。
メリットは?
学資保険の中には、お祝い金という形で何回かに分けてお金を受け取れるものがあります。
そのお金は入学の準備費用として使うことができます。
入学費用もばかにはならないので、そこに保険金を使えるのはありがたいですね。
また、何回かに分けてお金を受け取る保険は、節税ができます。
総額で200万円受け取れるとして、200万円を一括で受け取るよりも、50万円ずつ4回に分けて受け取った方が税金が安くなります。
ですので、トータルで手元に残る金額が大きくなるのです!
デメリットは?
学資保険は、払込期間よりも前に解約すると、払った金額よりも戻ってくる金額が少なくなります。
戻ってくる金額が払い込んだ金額を下回ることを元本割れと言います。
保険料の支払いが続けられなくなると、保険を解約しなければならなくなり、元本割れを起こしてしまうことがあります。
せっかく支払ったのに、保険の解約で損をするのはもったいないですよね。
また、学資保険の満期は、子供が大学に入学する頃の年齢に設定されていることが多く、長くても20歳くらいで満期を迎えます。
満期の時期を自分で自由に選べなかったり、保障期間が20年程度しかないのは頼りないですね。
貯蓄型保険ならではのメリット・デメリット
対して、貯蓄型保険ならではのメリットとデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
メリットは?
貯蓄型保険が学資保険と違うのは、満期までが長く設定できるということです。
学資保険は子供が大学生になるあたりで満期を迎えますが、貯蓄型保険では終身で契約することもできます。
そして、貯蓄型保険は払込期間が終わると返戻率がぐっと上がります。
払込期間を子供に大きなお金が必要になる前に設定し、その後解約することで
払い込んだお金よりも大きな額が返ってきて、学費の準備に使えます。
学費が他で準備できれば、解約せずに終身保険としてずっと持っておくと、その後も保障が続きます。
柔軟に対応できて便利ですよね。
デメリットは?
貯蓄型保険についても、払込期間よりも前に解約すると、元本割れするリスクがあります。
満期まで保有すると高い返戻率ですが、突発的な出来事で大きな金が必要になった時に、保険を解約しなくてすむよう注意が必要です。
どちらの保険に入ればいい?
学資保険と貯蓄型保険の違いは分かりましたが、結局どちらの保険を選べばいいのでしょうか?
学資保険に向いている人、貯蓄型保険に向いている人を見てみましょう。
学資保険に向いている人
上でもふれたように、学資保険には何回かに分けてお金を受け取れるものがあります。
これは、貯蓄型保険にはない特徴です。
ですので、入学費用などでもお金が必要になる可能性があれば、このタイプの学資保険を選んだ方がいいでしょう。
貯蓄型保険に向いている人
貯蓄型保険は、学資保険と違い、満期までの長さが選べることが特徴です。
学資保険では、長くても子供が20歳前後までしか保険に加入することができません。
もし、他で学費が準備できる可能性があるなら、貯蓄型保険で長く保障期間を確保できます。
今現在ある程度の貯金があって、今から貯める金額が少なくてすむ人は、
保険以外で学費が賄える可能性が高いので、貯蓄型保険をおすすめします。
貯蓄におすすめの保険
将来の学費に備える保険で、おすすめの学資保険と貯蓄型保険をそれぞれ1つずつ挙げてみます。
詳細は保険会社などにお問い合わせください。
学資保険
学資保険としておすすめするのは、フコク生命のみらいのつばさ ステップ型です。
入学の節目ごとに祝い金を受け取れるので、入学費用に充てられます。
入学費用もばかにはならないので、助かりますね。
兄弟割引があり、2人目の子供から保険料が割引きされるところも嬉しいポイントです!
貯蓄型保険
オリックス生命の終身保険ライズは、保険料が安く返戻率が高いことで人気の生命保険です。
学費が他で準備できれば、解約せずに終身保険としても使えるので嬉しいですよね。
ただし、払い込みが終わる前に解約してしまうと、返戻率がぐっと下がりますので注意してください。
まとめ
子供が生まれるといろいろな不安が出てきますが、特に学費のことを考えると頭が痛いですよね。
大学入学費用と4年間の授業料だけで、国公立大でも約480万円かかります。
そんなときは、保険を上手に使って学費に備えましょう。
保険で学費を準備するためには、学資保険と貯蓄型保険があります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、
学資保険は入学費用などでもお金が必要になる可能性がある人、貯蓄型保険は今から貯める金額が少なくてすむ人に向いています。
無理しすぎることなく、自分に合った保険で学費を貯められるといいですね!