育児と精神面
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産後育児でイライラが止まらない!自分を嫌いになる前に試す6つの事

やなかゆう
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「3人での生活を楽しみにしていたのに、夫が何をしてもイライラする…。」里帰り出産をした方で、自宅に戻られてからこのように感じたことは無いですか?

また、良好な関係の義家族にも「赤ちゃんに触って欲しくない」という気持ちになっていませんか?

時には感情がコントロールできずに爆発してしまい、自己嫌悪に陥ってしまうことも。

なぜこんなにもイライラするのでしょうか。この記事では、原因と乗り越え方についてお伝えします。

イライラが抑えられない原因

周りと協力し合って楽しく育児ができると思っていたのに、何をされてもイライラするとつらいですよね。

その抑えられないイライラには原因があります

ホルモンバランスの乱れ

出産後は女性ホルモンが大きく変化するため、気持ちも不安定になりがちです。

妊娠・出産に伴う女性ホルモンの大きな変化は、脳がストレスに耐える抵抗力を低下させます。その結果ストレスを処理しきれなくなった脳が機能不全を起こし、ものごとを悪くとらえる傾向が強く出てしまいます。

引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

ホルモンバランスが脳にまで影響を与え、親切心からくる手助けでさえもマイナスに捉えてしまうのです。

自分の感情ではなく、脳の機能の問題だと思えば少し気が楽になりませんか?

ガルガル期~動物としての本能が出てる!?~

ガルガル期」という言葉をご存じですか?

産後、動物のメスは「ガルルルルル…」と周りを威嚇して、自分の赤ちゃんの身を守ります。

母性本能から気性が荒くなり、攻撃心や警戒心も強くなります。

人間も産後に同じ状態になることがあり、上述の鳴き声から取って「ガルガル期」と呼ばれています。

ガルガル期の主な特徴は、以下の5つです。

  • 周りの人が全て敵に感じる
  • 他人に赤ちゃんを触らせたくない
  • 今まで気にならなかったことにもイライラする
  • 相手の些細な言動が気になる
  • 相手の衛生面が気になる

自然界で子育てすると考えたら、自分の子供を守るのに必要な感情だと納得できますよね。

夫が不安な気持ちを理解していない

初めての育児で、ママも不安や分からない事だらけですよね。

それなのにお世話を変わった夫に「赤ちゃんが泣き止まない!どうしたらいいの?」

「赤ちゃんが吐いた!病気かな?」と言われても「私だって分からない!」と叫びたくなります。

男性は女性よりも親になったと自覚するのが遅く、産後すぐの夫は知識がほとんどない状態です。

「ママなら赤ちゃんのことは何でも知っている」と思い、なんでもかんでも聞いてきます。

ですが、自分自身も不安を感じていることを人に教えるのは、ストレスになりますよね。

同じタイミングで親になったのに、ママにばかり頼られてはイライラして当然です。

イライラはいつまで続く?

感情の制御が効かなくなるほどのイライラはいつまで続くのか不安になりますよね。

残念ながら、○ヶ月で終わるといった明確な定義はありません

個人差があるのであくまでも目安ですが、ホルモンバランスの変化が徐々に落ち着いてくる産後3ヶ月辺りまでとされています。

母乳の場合はホルモンバランスが整いにくく、長引く傾向にあります。

ママの体が回復していくにつれて、すこしずつ良くなっていくので安心してくださいね。

あまりにも長引いたり症状が強い場合は、産後うつかもしれません。

心配な時は、医療機関を受診してくださいね。

イライラする時期に試してほしいこと6選

産後の抑えられないイライラを、楽にする方法をまとめました。

「これならできそう」と思うものからやってみてくださいね。

①ホルモンバランスを整える

イライラの原因の1つ、ホルモンバランスの乱れを改善しましょう。

食事をしっかりと取る

産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、ついつい自分の食事は後回しにしてしまいがちですよね。

ですが健康な肉体や精神を保つことが、女性ホルモンの分泌には必要です。

肉や魚、乳製品、大豆食品、野菜、海藻類、ゴマやナッツ類などをバランス良く食べるように意識しましょう。

睡眠を十分にとる

3時間置きの授乳におむつ替え、寝ぐずりなどで夜にあまり眠れなくなりましたよね。

新生児期はまとめて眠れないので、こまめに睡眠をとるのがおすすめです。

「赤ちゃんが寝ている間はママも一緒に寝る」と割り切って日中にも眠るようにすると、睡眠時間の確保がしやすくなりますよ。

日光をあびる

日光には、女性ホルモンの一種「エストロゲン」の分泌を促す効果があります。

1ヶ月検診までは赤ちゃんが外出できないので、ママも日光不足になりがちです。

日光に当たる時間は、15分でいいとされています。

赤ちゃんの機嫌のいい時に、少しだけベランダに出てみましょう。

②体を温める

体が冷えると肩こりや腰痛、睡眠の質が落ちるなどの不調につながりイライラを増長させます。

洋服をめくり上げた状態で授乳するので、お腹や腰は思っているよりも冷えています。

冬はもちろん夏も冷房や冷たい飲み物などで冷えるので、どの季節でも腹巻をするのがおすすめです。

カイロや湯たんぽは便利ですが、一緒にいる赤ちゃんには熱い場合もあるので使う時には注意してくださいね。

③夫に今の状況と気持ちを伝える

産後の関係悪化がきっかけとなり、離婚する家庭が増加しています。

出産を期に夫婦関係が急激に悪化することを「産後クライシス」と呼びます。

今のうちから気持ちをきちんと伝え、理解し合うことが大切ですよ。

「もう離婚したい」にちょい待ち!産後クライシスと上手く付き合う方法

夫には、気持ちが落ち着いているタイミングで状況を伝えてみましょう。

その際は、以下の点を伝えられるといいですね。

  • ホルモンバランスのせいで無性にイライラする
  • 感情をコントロールできない
  • つい怒ってしまうけど、夫を嫌いになったわけではない
  • 本心では、協力し合って楽しく育てていきたいと思ってる
  • 数ヶ月続くみたいだからその期間は耐えてほしい
  • 怒ってばかりでごめんね

夫と同じ空間にいるとどうしてもイライラしてしまい、うまく伝えられません。

夫が仕事や買い物などで家にいない時に、手紙やLINEで伝えるといいですよ。

④夫へのお願いは具体的にする

ママからすると当たり前のことでも、夫には当たり前でないことがたくさんあります。

「いちいち言わないと分からないの!?」と思ってしまいますが、残念ながら夫に「察してほしい」は通じません

イライラする前に、具体的にやってほしいことを伝えましょう。

忙しい時に赤ちゃんが泣き出したら「今忙しいから抱っこして」

眠くてつらい時は「眠くてしんどいからお世話代わって」

と、その都度言えば「察してくれない!」とイライラすることがなくなりますよ。

夫の担当にしてしまう

やってほしいことを言葉で具体的に伝えることが大切ですが、毎回ではママも疲れてしまいます。

毎回やってほしいことがあれば「これはあなたの担当ね」と決めてしまうと、いちいち言う回数が減りますよ。

  • 赤ちゃんが泣いたらまずは夫が様子を見る
  • お風呂は20時に夫が入れる
  • 休日の13時から15時は夫が一人でお世話する

上記の担当を夫がしてくれれば、ママの負担がグッと減りますよね。

こちらも、気持ちに余裕のある時に伝えておきましょう。

諦める気持ちも大事

「ここもできてない、あそこもできてない」と目についた部分を指摘してしまいますが、夫も必死にやっています。

7割できたら上出来と割り切り、目をつぶる気持ちも持てるようにしましょうね。

⑤余計な口出しには最新情報を伝える

実母や義母は育児の先輩なので心強いですよね。

ですが、赤ちゃんを育てていたのは約30年前なので持っている情報が古いのです。

今ではやらない方がいいとされているうつぶせ寝ですが、30年前は「赤ちゃんがよく寝る」とおすすめされていました。

今と昔では育児の手法が違うのですが、実母や義母は良かれと思って昔の育児に基づいたアドバイスをしてきます。

余計な口出しに感じ「今は違うのに!」とイライラしますが、そんな時はこちらの資料を見せましょう。

鳥取県|孫育ての基礎知識ここが変わった! 「昔」と「今」の子育て(PDF)

今と昔の違いがとても分かりやすくまとめられています。印刷もできるので、ぜひ活用してくださいね。

今と昔で育児の常識が変わっている!祖父母と関係を良好に保つ秘訣は?

⑥紙に書く

イライラが収まらない時は、紙に気持ちを書き出すのも有効です。

真っ白な紙に「イライラする」「なんでやってくれないの」など思いつくままに書き殴りましょう。

気持ちのままに書いていると「自分の時間がほしい」「夫と出かけたい」など、ママの本心が見えてくる場合があります

イライラの奥底にある気持ちが分かれば、対処法も見えてくるはずです。

本心が見えなかった場合は、書いた紙をビリビリに破いてゴミ箱に捨ててしまいましょう。

紙をストレスに見立てて、溜まっているストレスを破いてゴミ箱に捨てることをイメージします。

心からストレスが出ていった気持ちになり、スッキリしますよ。

まとめ

産後にいきなり始まったイライラ感に戸惑いますが、原因はホルモンバランスや本能、育児に対する不安です。

ホルモンバランスを整えるには、バランスの良い食事と睡眠、日光浴がいいですよ。

夫には、今の状況ややってほしいことを具体的に伝えて理解してもらいましょうね。

溜まったストレスは、紙に書いてビリビリに破り、心の中から出ていってもらいましょう。

あと数ヶ月すれば「あれ?なんであんなにイライラしていたんだろう」と不思議なほどにイライラが収まるタイミングがきます。

それまであと少し、対策をして上手に乗り越えていきましょう。

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