育児でイライラ!つい感情的になったママから子どもが受ける影響とは?
どんなにかわいいわが子でも、毎日続く育児でイライラすることはありますよね。
頭ではよくないことと分かってはいても、感情的になってつい大きな声を上げたり暴言を吐いたりしてしまうこともあると思います。
でも、イライラに任せて吐いた暴言が子どものトラウマになってしまう可能性を考えたことはありますか?
今回はママのイライラが子どもに与える影響とその対策についてご紹介していきます。
イライラしているママといる子どもはどういう気持ち?
自分より大きくて強いママが怖い顔をしている、ましてや大きい声を出すと、子供にとっては恐怖でしかありません。
大人の私たちだって、身長3メートルの人に怒鳴られたら委縮してしまいますよね。
怒られている子供はいつもそんな恐怖を抱いています。
そして、怒っているのは大好きなママです。
大好きなママに嫌われたのではないかと不安にも思います。
突き放されて悲しい、寂しい思いになります。
うちの子は怒られると「僕はママ大好きだよ」とよく伝えてきていました。
今思うと、「嫌いにならないで」と訴えてたんでしょうね。
怒られた子供は、反省しなければいけない場面でもネガティブな感情が残ってしまうのです。
ママのイライラは子供の人間性に影響する
ネガティブな感情は子供の性格を変えてしまいます。
具体的にどのようになってしまうのでしょうか。
内向的になる
怖い、悲しい、寂しいという思いをしたくない子供は、親の顔色を伺うようになります。
「こういうことを言ったら怒られるかな」と考えて、自分の本当の気持ちを伝えられなくなってしまうのです。
トラブルを起こしたときに、怒られることを怖がって報告してくれないと、もっと面倒なことになってしまう可能性もありますよね。
本来なら話してくれていい楽しかったことも共有できなくて、寂しい思いをするかもしれません。
親だけでなく、他人ともコミュニケーションを取りたがらない内向的な子になってしまう可能性もありますよ。
嘘が多くなる
怒られたくないという自己防衛から嘘が多くなることも考えられます。
子供としてはいい子でいるための嘘ではありますが、親としては何が本当のことか分からなくて困ってしまいます。
更に、嘘を取り繕うためにまた嘘をつくという悪循環にも陥ります。
新しいことに挑戦しなくなる
大好きなママに否定されてばかりで、「自分は愛されていない」と感じてしまうと、自己肯定感が低い子に育ってしまいます。
自己肯定感が低い子は、些細な失敗で「だから自分はダメなんだ」と自分を責めてしまいます。
それが積み重なると、失敗したくない気持ちから新しいことに挑戦しなくなってしまうのです。
自分で自分の可能性を狭めてしまうなんて、悲しいですよね。
暴力的になる
自分より強い大人が恐怖で言うことをきかせようとするのを見ているので、
自分が強い立場になったときに、恐怖で言うことをきかせようとする可能性もあります。
自分より弱い立場の人に暴力をふるってしまうようになるのです。
子供が暴力的になってしまってもいいですか?
いつか自分が子供よりも弱い立場になることもあるのですよ。
イライラしてしまう原因
では、なぜイライラしてしまうのでしょうか。
私も、子供が生まれる前はこんなにイライラする性格ではなかったはずなのに…といつも落ち込みます。
原因が分かれば、解決策も見えて少しは気持ちが楽になるかもしれませんね。
子供のすることに時間がかかる
子供は何をするにも時間がかかります。
そのペースに合わせていては時間がいくらあっても足りません。
家事や仕事に忙しい身としては早くしてほしいですよね。
物事が思うようにできない
家事や在宅ワークをしているときに遊んで欲しがったり、子供の体調不良で予定が思うように進まないことが多いのが子育て。
仕事をやる気だったのに、保育園からお迎え要請が来たり久々の趣味の時間をつぶされたりすると、イライラもしますよね。
家族が協力的でない
子育ては家族でするものです。
ひとりではできません。
一緒に子育てを行うはずのパパが協力的でないと「なんで自分ばっかり」と不満が募り子供に対してもイライラしやすくなります。
仕事をしているのはお互い様ですよね…。
家族が干渉しすぎる
非協力的とは逆に、過干渉な場合です。
自分では子供と真剣に向き合っているつもりなのに、
「これがダメ」「ここはこうするべき」とダメ出しをされては、ストレスもたまりますよね。
特に、自分では子供にかかわりを持とうとしないのに、口ばかり出されては「じゃあやってよ!」と思うのも当然です。
イライラの解決方法
4つほどイライラの原因を挙げてみましたが、元は自分の思ったように育児ができないというところからきているものではないでしょうか。
子供のすることに時間がかかったり予期せぬ体調不良が起こったりして、物事がスケジュール通り進まない、家族と一緒に思ったような育児ができない…。
要するに、完璧を求めすぎているのです。
ですが、子供や家族は自分と違う人間なので、元々が思い通りにいかないのです。
育児には諦めも必要と割り切りましょう。
自分も家族も「できていること」に目を向け、評価してあげましょう。
完璧な育児や家事を諦めてしまえば、やらなければならないことが少なくなって、時間的な余裕が生まれます。
時間的な余裕は心の余裕につながります。
余裕をもって子供と接することができると、イライラも少なくなりますし、自然と子供の笑顔も増えていくでしょう。
気持ちを切り替えるにはどうすればいい?
家事に育児に仕事にと忙しい毎日を過ごしていれば、イライラすることもあります。
ママだって人間ですからね。
子供がトラウマになるほどの暴言を吐いてしまう前に、いくつか解消方法を試してみましょう。
一旦子供と離れてみる
夫や両親、一時保育などを利用して、少しの間子供と離れて一人の時間をとるようにしましょう。
気持ちを落ち着かせる時間となるはずです。
育児書の中には、「子供を安全な場所において別の部屋に行きましょう」と書いてあるものもありますが、
子供の年齢などによっては逆効果です。
後追いが激しい時期だったりママに置いて行かれたと思ったりすると、
ドアを一枚隔てたすぐ傍でぎゃんぎゃん泣かれ、更にイライラが募ります。
「ママー、どこに行ったの!?」と泣かれて、「あなたと少し離れていたいの」という返す訳にもいきません…。
誰かに子供をお願いするのがベストです。
一緒にいるとイライラしてばかりだったのに、離れてみると子供のことが心配ですぐに会いたくなってくるから不思議ですよね。
甘いものを食べる
甘いお菓子を食べるとストレス解消になりますよね。
子供が欲しがるので隠れてこそこそ…となかなかゆっくり食べる状況にならなければ、そこは発想の転換で一緒に食べてしまいましょう!
子供にはホットケーキ、ママにはホットケーキ+生クリームなどとすれば子供のおやつの時間に一緒に食べられます。
生クリームを欲しがったら「〇歳になったら同じもの食べようね」と言い聞かせる必要がありますが…。
一緒に食べるとコミュニケーションを取ることにも繋がりますね。
寝る
しっかり寝て体調が整うと気持ちもコントロールできます。
この際家事は一旦置いておいて、子供と一緒に寝てみましょう。
その際、子供に「今日はママ一緒に寝るからね」と宣言してみてはいかがでしょうか。
普段なかなか寝てくれない子も、ママが寝るならすぐ寝てくれるかもしれませんし、
仮に子供が起きていてもその様子を見なくていいので、イライラする必要もありません。
疲れていては自分のことだけで精一杯になってしまい、子供の面倒までみきれませんよ。
好きな音楽をかけておく
子供と過ごす時間に好きな音楽をかけておいて、イライラしそうになったら音楽のほうに気持ちを集中させてみましょう。
ボリュームを上げて歌ってみてもいいですね。
ママが楽しく歌っているように見えると、ぐずっていた子供も泣き止んでくれます。
楽しくなってきて踊りだしてしまうかもしれません。
そうするとイライラも消えてしまうでしょう。
まとめ
育児が思うようにいかずイライラするのは、真剣に子供と向き合っている証拠です。
しかし、親がイライラすることで子供の性格形成に悪影響を及ぼしてしまっては、元も子もありません。
イライラして暴言を吐く前に、子供と離れる時間を作ってみたり甘いものを食べたりと、自分なりの対処方法を見つけられるといいですね。