もう限界! 育児をやめたいと思った時に試したい3つのこと
頑張りすぎるくらい頑張っているのに、悩みがつきない育児。
時に限界に達して「もうやめたい!」 と思ってしまうのは、自然なことです。
そうなってしまった時、大事なのは、これ以上負の感情の深みにはまらないこと。
気持ちを切り替える突破口をみつけることです。
ここでは、「もうなにもかもが嫌!」となってしまう前に試してほしい3つのことをご紹介します。
今のあなたの気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。
育児をやめたくなる瞬間
あなたは、どんな時に限界だと感じていますか?
- 子供が泣き止まない時?
- せっかく作ったご飯をひっくり返された時?
- 子供が言うことを聞かなくて、つい怒鳴ってしまった時?
- 誰かに子供のことを否定された時?
実は上記のことは、すべて私が子育ての中で感じたストレスの一部です。
「今が一番大変な時期だから、もう少ししたら楽になるよ」
周りはいつでも、こんなことを言って励ましてくれましたが、何歳になってみても、新たな育てにくさがやってきて、不安と戸惑いの連続。
自分は本当に「お母さん」に向いてないんだなぁ、と溜め息ばかりの毎日でした。
私の場合、赤ちゃんの泣き声を聞く度に、自分が責められている気がして、不安とストレスにどんどん押し潰されていったのです。
結果、育児ノイローゼにまで至ってしまいました。
大好きな我が子のはずなのに、一緒にいてイライラがとまらない。
つい感情的に怒ってしまう。
その後、自己嫌悪にとらわれて、
「あぁ、こんな母親でこの子はかわいそうに」と泣けてくる。
自己嫌悪や孤独、この先エスカレートしてしまったらどうしよう、という不安。
「私はもう、母親としては失格なんだろうな、やめれたらどんなに楽になるだろう・・・」
そんな思いに駆られることもしばしば。
当時は「1人で抱え込みすぎてた」と冷静に振り返ることができますが、
その真っ只中では、目の前のことに必死で、なにも気づけない状態でした。
母親としての自信が大きく揺らぐ時、「もうやめたい」、という気持ちにまで達してしまうのかもしれません。
追い詰められてしまう原因
それでは、どうして「母親失格」と思い込むほど、追い詰められてしまうのでしょう。
完璧主義すぎること、一人で抱え込んでしまうこと、周囲の意見を全てまともに受け止めてしまうこと・・・
いろいろな理由が推測できますが、ひとつ共通して考えられるのは、真面目に頑張りすぎてしまう、ということです。
たしかに育児は、責任重大な仕事です。
自覚はなくとも、過剰に背負い込んでしまうこともあるでしょう。
食事の栄養バランス、1日の生活リズム、睡眠時間、運動量、幼稚園に時間通り送り届けること、テレビを見させすぎない、添加物はなるべく避けて、肌に優しい石鹸を選んで・・・
言い出したらキリもありませんが、責任感の強いママほど、すべてを「うまく」やろうとしてしまいます。
そこで、理想と現実のギャップに出くわした時、追い詰められていってしまうのです。
「うちの子だけ、うまくいかない…」
こんな事態に直面した時、心には、不安や焦りが溢れてきます。
頑張っても頑張っても足りない気がする。
そして、知らないうちに自分や子供を追い込んでいってしまうのです。
でもよく考えてみると、子供にもそれぞれの性格があり、リズムがある。
環境の違いもある。
ママ自身の性格の違いだってあります。
誰かの体験や統計のようにいかないのは、当然と言えば当然のことなのです。
いつまでも夜間のオムツがとれないとしても、長い目で考えてみて、20歳までオムツで寝続けることはないでしょう。
今だからこそ言えるのですが、すこし視点をかえて、のんびり構えてみることも必要なのです。
私の場合、2人目が生まれて、1人に掛り切りになれなくなった時、「あれ?もうできちゃってる! 」みたいな発見が、かえってありました。
「育児をやめたい」と思う時に試したい3つのこと
限界の状態に達してしまった時、まずはそこからなんとか気持ちを切り替える必要があります。
ここでは、そのきっかけを作るためにまず試してほしいことを、3つお話しします。
① とにかく寝る
私には時々、「我が子はどこか違う惑星からやってきた宇宙人ではないか」、と思えてくることがありました。
それほどに、言葉やこちらの常識が通じなかったのです。
「今日は暑いけど、お出かけするときは、裸では歩けないんだよ」
−「どうして?犬や鳥は、服着てないよ?」
こちらの論理が通用しない相手と向き合うには、相当のエネルギーが必要になります。
自分の論理を土台から砕いて丁寧に説明しないといけません。
「犬にいっぱいあって、人間にちょっとしかないもの、な~んだ?」
なんて、ユーモラスな質問からゆっくり答えに誘導していくには、頭の余裕がかなり必要です。
そのためにはまず、寝ましょう。
忙しい育児の中での睡眠の取り方については、こちらの記事がとても参考になりますので、是非のぞいてみてください。
② 弱みを隠さない
責任感の強いママほど、「子供に弱みを見せてはいけない」、と気を張ってしまうかもしれません。
でも実際は、弱みをみせたほうがママも子供も楽になります。
間違えてしまったら、「あ、ごめん。ママ、間違えちゃった。」とあやまる。
幼い子供にあやまるなんて・・・、と思われるかもしれませんが、それでいいのです。
子供には、「ママは完璧じゃない」ということをわかってもらいましょう。
眠すぎて読み聞かせのお話もトンチンカンな方向に飛んでいっちゃうし、お腹が空きすぎたら不機嫌になることもあるし、道を大胆に間違えることもあるし、忘れ物だってする。
「あー、ママ間違えちゃったね。どうしよう。」
「今日ママ、歯が痛くて辛いの。これ一緒に手伝ってくれる?」
「ちょっと、ここ苦手なの。助けて!」
こんなことを言いながら、子供を巻き込んで、一緒に解決していきましょう。
ママに頼りにされる、というのは、まんざら悪い気もしないようで、意外と鼻を膨らませながら、率先して動いてくれるようになります。
「頼りないママなんて、子供に悪影響では?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
かえってしっかり頑張ってくれて、本当に頼りになる時もでてきます。
③ 小さい声を使ってみる
「何回も言ってるのに、全然言うこと聞かない。」
「こちらがなにか言うたびに、聞こえないふりして無視してくる。」
こんな時、もしかしたら、うっかり声を張り上げてしまっていませんか?
私も以前は、子供に注意したり、行動を促したりする時、何度も大きな声で言っていました。
でも、言えば言うほど悪い方へエスカレートしたり、無視されたりする日々で、ヘトヘトに疲れ切っていました。
そんなある日、ひどい喉風邪を引いてしまったのです。
喉以外はそんなに辛くないのですが、とにかく声が出ない。
丸2日、かすり声すら出ない状態が続き、子供とのコミュニケーションは、口パクやジェスチャーを使うしかありませんでした。
こりゃやりたい放題になっちゃうだろな・・・
と諦めていたのですが、意外や意外。子供がいつになく言うことを聞いてくれたのです。
それ以来、子供に注意を促す時、できるだけ小さな声で、1度だけ言うように変えてみました。
すると、以前よりもずっと話を聞いてくれるようになったのです。
この経験から、子供はとても敏感なのだ、と実感しました。
大きな声よりも、実は小さな声や音に、とても注意を払っているのです。
落ち着いた声で、
間をとりながら、
1度だけ言う。
もしよく聞こえなかった場合でも、「え!? なになに?」と子供の方からやってきます。
そこで、穏やかに言いたいことを伝えるのです。
最初はすこし忍耐がいりますが、これを繰り返すうちに、こちらの言うことに注意を向けてくれるようになります。
どうしてもカッとなって怒鳴ってしまう、という場合には、とにかく一旦、深呼吸をしましょう。
深呼吸のコツは、息を吸うのではなく、吐くことです。
細く長く吐いてみて、そのあと、言いたいことを伝えてみましょう。
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まとめ
今のあなたは、十分すぎるぐらい頑張っています。
ママ失格なんてまったく逆で、我が子をとても愛しているからからこそ、必死になりすぎてしまうのです。
頑張っても頑張ってもうまくいかない、そんな時は、すこし視点を変えて、気を抜く方向に向けてみましょう。
- とにかく寝る
- 弱みを隠さない
- 小さい声を使ってみる
すぐにうまくいかなくても、大丈夫。あなたが悪いわけでも、お子さんが悪いわけでもありません。
あなたとお子さんのペースで気長にやっていけば、必ずいい方法がみつかります。
とにかく焦らずに、あなたのリズムでいきましょう。
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