育児中のPMS!症状も辛いし自己嫌悪も辛い!穏やかに過ごす付き合い方
「気分がジェットコースターのように浮き沈みしてしまう」
「言うことを聞かない子どもに対して感情のままに大きい声を出してしまう」
普段なら許せることでも、子どもの些細な行動にどうしようもなくイライラしてきて
必要以上に怒ってしまい、いつもは優しくできるのにと自己嫌悪に陥っていませんか。
生理前のPMSという自覚はあるのに、感情をコントロールできず、家族に対してきつくあたってしまうのはとても辛いですよね。
このPMSと付き合って育児していくためにはどうすればよいのか、PMSの症状を和らげて
日々の生活を穏やかに過ごすための方法をご紹介します。
PMSとは
生理前に起こる体や心の不調のことで月経前症候群と言います。
身体的なものから精神的なものまで、人によって症状はさまざまですが、
生理が始まるとその症状が落ち着いていくという特徴があります。
これは、排卵後に増加する妊娠の準備を助けるためのホルモンである「プロゲステロン」に
よる影響が大きいとされていますが、はっきりとした原因はわかっていません。
PMSは軽度の症状から、日常生活に支障がでるような症状までさまざまな不調が現れます。
体と心に起こる不調
PMSが体と心にもたらす不快な症状は、200種類以上あると言われています。
その症状には個人差があり、その人の性格や考え方によっても違いがあるようです。
性格が几帳面であったり、自分に厳しく負けず嫌いというママは、PMSの症状がでやすいようです。
体に起こる不調
- 貧血やめまい
- ニキビなどの肌荒れが起こる
- 頭痛
- 腰痛
- 口内炎や歯茎が腫れるなど口内環境が悪くなる
- 食欲増進
心に起こる不調
- イライラする
- 情緒不安定
- 何もやる気がおきない
- 集中力がなくなる
このほかにも眠気が強くでたり、風邪のようなだるさを感じたりする場合もあります。
夫が仕事から帰ってくるまでの間は、ママが子どもを見ながら家事、夕飯の準備をしなくてはならないので辛いですよね。
心に起こる不調が強く出る場合はPMDDかも
イライラや不安、情緒不安定など精神の症状が強くでている場合は、
PMSよりもさらに深刻なPMDD(月経前不快気分障害)かもしれません。
PMDDはPMSと同じように、月経開始の数日前から症状がでてきます。
涙が止まらなくなったり、攻撃的になるなど感情のコントロールができなくなり、
日常生活や人間関係に大きな影響を及ぼす可能性があります。
PMDDはPMSに比べてそこまで認知度がありませんので、自覚症状はあっても症状を抱えたまま悩んでいる人も多くいます。
自己判断だけでは、どちらに該当するのか判断ができない部分もありますので、
不安なときはメンタルクリニックなどの医療機関に相談することをおすすめします。
PMSとPMDDの違いに関してはこちらの記事で詳しく説明してますので参考にしてくださいね。
PMSが辛くて育児ノイローゼになるのは間違い!?実は足りていないものがあった!!
PMSとの付き合いかた
PMSとうまく付き合っていくために必要なこととはどんなことがあるのでしょうか。
生活習慣を見直してみる
子どもが寝たあとは、育児をしているママにとって自分の大切な時間ですよね。
悪いとわかっていてもつい夜遅くまでスマホを見てしまったりしてしまいます。
こういった夜更かしや、運動不足、偏った食事などの生活習慣を見直すことでPMSの症状の改善が期待できます。
十分な睡眠をとる、ウォーキングやヨガなど適度に運動する、お菓子やインスタント食品、
アルコールをなるべく控えてバランスのよい食事をとるなど日頃の習慣を意識して生活してみましょう。
ストレスは大敵
ストレスが強いと症状が重くなる傾向があるようです。
育児が思うようにいかなかったり、仕事でトラブルを抱えたりすると、PMSの症状がさらに悪化しやすくなってしまいます。
生理前は家事や育児もある程度手抜きしたり、仕事もため込みすぎたりせず、
うまく気分転換して心身ともにリラックスした状態を維持できるようにしましょう。
そのためにも周りの人の協力や理解が必要となります。
実際にPMSを経験していない人からすると、その辛さは女性同士であっても理解できないケースがあります。
夫には生理前の症状を知ってもらい、それは個人差があり意識してもコントロールが難しい
ことがあるということを理解してもらうことも重要です。
場合によっては、一緒に医療機関へ付き添ってもらうとよいでしょう。
職場の人にもなかなか相談しにくいと思いますが、体の不調は誰にでも起こるものです。
PMSで仕事の効率が落ちても、決してサボったり怠けているのではありませんよ。
「イライラしてこのままだと爆発しそう」「体がだるくて辛い」と感じたら遠慮せず周りの人に頼りましょうね。
症状を記録しておきましょう
PMSの症状を日記として記録しておくことで、自分の体と心の変化を目で見て確認できます。
そこでPMSが生理前のどのくらい前からでて、どのような症状がどのくらいつらいかなど
3か月ほど記録しておくことで、自分のPMSのパターンを知ることができます。
生理前の何日前からこの症状がでるということを、あらかじめ知っておくことで、
重要な予定を入れないなどの事前対策もでき、症状自体も軽くなることがあります。
こちらの記事で、記録できるアプリなどを紹介していますので、参考にしてくださいね。
PMSの症状がつらいときは我慢せず医療機関を頼ろう
PMSの症状がつらいときは、産婦人科を受診してみましょう。
症状が悪化すると、日常生活や人間関係に支障がでて、うつ病を発症する場合もあります。
PMSは毎月のことですので、一人で抱え込まないようにしてくださいね。
治療は病院や医師によってさまざまですが、主には飲み薬や低用量ピル、漢方薬などを使用して行います。
「妊娠を希望しているから低用量ピルは使用したくない」
「母乳育児をしているから薬は抵抗がある」など、あなたの状況にあった治療を提案してもらえますよ。
生理中の場合でも受診できますので、ご自身のタイミングで受診して大丈夫ですよ。
まとめ
PMSとの付き合いかたは
- 生活習慣を見直してみる
- ストレスと向き合う
- 症状を記録しておきましょう
PMSは、「毎月のことだから」とつい我慢して放っておいてしまいますよね。
ですが症状が悪くなる前にPMSとの付き合い方を知ることや、医療機関に頼るなどの対処をしておくことで改善が期待できます。
できることから少しずつでいいのでPMSの悩みを改善していきましょう。
自分の体や心の状態を改善する生活習慣は、笑顔で家族と過ごすことへとつながりますよ。