2歳差育児はなぜつらい?限界がくる前に知ってほしい原因と対策とは?
成長した2歳児と生まれたばかりの0歳児、可愛いふたりなのに育児がつらい。
2歳差育児はどうしてそんなにつらいのでしょうか?
それは重なることです。
育児以外のことでも、嫌なことが重なったり、ついていないなと思うことが続くと憂鬱になってしまいますよね。
では、どういったことが重なるのか整理し、ママが少しでも楽になれるような対策を立てましょう!
同時にくる可能性あり!過酷なイヤイヤ期と赤ちゃん返り
イヤイヤ期と赤ちゃん返り、どちらも経験する子は多いと思います。
ママにとってはこれまでにない我が子の反抗や暴れっぷりに戸惑うことでしょう。
これが2つ同時にきたとしたら一体どうなってしまうのでしょうか?
一つずつ詳しく特徴を見てみましょう!
魔の2歳児は何でも「イヤ!」
イヤイヤ期は2歳頃に突入することが多く、「魔の2歳児」なんて呼ばれていますよね。
子育ての中で一番つらい時期だという人もいます。
とにかく「イヤ!」が先に来るので、何をしようにも一筋縄ではいきません。
成長過程の一つなので本来は喜ばしいことなのですが、2歳差育児となるとママも成長と受け止める余裕がなくなってしまいます。
<イヤイヤ例>
- 自分で服を着たい・靴を履きたい→できなくてかんしゃくを起こす
- ご飯を食べない→ご飯とお皿をポイ!ご飯で遊んでぐちゃぐちゃにする
- 歩きたくない→道の真ん中でゴロン
- 歯磨きしたくない→口を開けない、逃げ回る
我が家も2歳差なのですが、イヤイヤ期の頃は上の子がスーパーでかんしゃくを起こし床にゴローン、大号泣することがたびたびありました。
たまに見かける光景ですよね。
私も普段見かけたときは「イヤイヤ期かな?ママさん大変だな。頑張って~」と穏やかな気持ちなのですが、いざ当事者となるとそうはいきません。
周囲の視線が気になって早くなんとかしなきゃと焦りますが、抱っこしようとすると大暴れ。
暴れる子どもを連れていくのはとても大変で、こっちが泣き出しそうになりました。
イヤイヤ期のかんしゃくは本当にしんどいですよね。
下の子を抱えていると自由に身動きがとれないこともあり、上の子が駐車場で走り出さないかハラハラする時も。
手をつなぐのも「イヤ!」な時期だけあって、ママは心の休まる暇もありませんね。
イヤイヤ期は個人差がありますが、3歳頃には落ち着いてくる子が多いです。
2歳の育児~なんでも自分でやりたい!イヤイヤ期もやってくる~
まだまだ赤ちゃんでいたい!?赤ちゃん返りとは
赤ちゃん返りはある程度成長した子どもがまるで赤ちゃんのような行動をとることです。
特に弟や妹が生まれることによって、ママが取られたような気持ちになって起こることが多いです。
今まで独り占めしていたママが突然自分一人だけのママではなくなってしまい、上の子の心は寂しく不安になります。
その心の現れが赤ちゃん返りです。
ママの気を引くために甘えたり怒ったり。
気持ちは分かるのですが、産後で心身ともに疲弊したママにとってはつらいものがあります。
<赤ちゃん返り例>
- 赤ちゃんを抱っこしているときに自分も抱っこと言い出す
- 赤ちゃんにイタズラをしてしまう
- 反抗的になったり、わがままが増える
- 今までできていたことができなくなる(トイレや着替えなど)
赤ちゃん返りの特につらいところはママの気持ちではないでしょうか。
上の子に悲しい思いをさせている。
同時に2人とも可愛がってあげたいけど、それができないもどかしさ。
我が家の上の子も下の子が生まれてから、トイレトレーニングが上手くいかなくなったり、些細なことで怒ったり情緒が不安定でした。
怒りも甘えも全部受け止めてあげたいと思うのですが、こちらも産後の不安定な状態なのでなかなか難しかったです…。
赤ちゃん返りがいつ終わるのかは個人差が激しいです。
1ヶ月~1年とも言われていますが、必ず終わりますので安心してください。
まだまだ続く試練…
そして2歳0歳の2歳差育児では同時に乳児期の赤ちゃんがいます。
乳児期はイヤイヤ期や赤ちゃん返りの子とはまた違った大変さがありますよね。
- ママの睡眠時間が取れない
例えば生後3ヶ月頃だと授乳間隔は平均4時間。
寝たと思ったらすぐに起きたり、まとまった睡眠はなかなか取れません。
睡眠不足は体にも心にも響きますよね。
- ぐずって泣くことが多い
3ヶ月頃からの赤ちゃんによく起こることで、とにかく泣く、ぐずる、抱っこしていないと泣き続けることが多く、ママが困り果てる時期です。
この頃だと首が完全に座っておらずおんぶはできません。
私も当時抱っこで腕を酷使しすぎて、腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまいました。
余裕がなさすぎてこの頃の記憶はあまりないのですが、あの手首の痛みだけは覚えています。
- 同時に家事もやらなければいけない
赤ちゃんと2歳の子のお世話だけでも大変なのに、家事の負担まであります。
料理や洗濯、部屋の片づけ。
無理しないでと言われても、上の子もいるので料理はしないと生活ができないし、洗濯もやらないとたまっていく一方ですよね。
部屋をいつもと同じ状態にできないことにもストレスを感じてしまいます。
ママの負担が重すぎる!2歳差育児を乗り越える方法は?!
2歳イヤイヤ期+赤ちゃん返り+赤ちゃんのお世話+家事=『限界』
これは限界がきてしまいますね…。
誰だって1人でこんな状況は耐えられません。
すぐに始められる対策を立てていきましょう!
上の子ファーストでいこう
まず大事なことはイヤイヤ期・赤ちゃん返りは悪いことではありません。
むしろ子どもが自身を成長させるため、守るために必要なことなんです。
不安になるということは、これまでたくさんの愛情をもらっていた証拠です。
ママが自分を責めたり自己嫌悪に陥る必要はありません。
その上で、赤ちゃんはこの時期まだ自我がそれほどありません。
授乳やオムツ替えなど健康に関わること以外はなるべく上の子を優先してみましょう。
- 上の子が抱っこをせがんできたら優先的に抱っこする
- いつも以上に「大好きだよ」と愛情を伝える
- 2人だけの時間を作る
気を付けたいことは「もうお兄ちゃん、お姉ちゃんでしょ!」という言葉。
これはNGワードです。
赤ちゃんのお世話で大変なときに上の子も同じような行動されてイライラ。
「もう赤ちゃんじゃないでしょ!」とこの言葉を発したくなる気持ち、痛いほど分かります。
ただ、上の子にとっては好きで上の子になったわけではなく理不尽に感じることでしょう。
それにママの愛情は赤ちゃんだけに向かっていると思い、さらに赤ちゃん返りがひどくなる可能性もあります。
逆に下の子を可愛がってくれたときやお世話を手伝ってくれたときに
「すごい、さすがお兄ちゃんだね!」
「優しいお姉ちゃんだね」
といったポジティブな使い方をするといいですね。
ママに「大事にされている」という感覚が不安定な感情を落ち着かせ、自己肯定感を育むことにもつながると思います。
周りにSOSを出そう!
そうは言っても実際のママのつらさは精神的なものだけでなく、体力的にも厳しい状況だと思います。
そういうときは一時保育を利用してみてはいかかでしょう。
一時保育は通院や大事な用事の時にしかできないと思っていませんか?
私も第1子のときはきちんとした知識がなく、疲れているとかリフレッシュしたいなんて理由で一時保育を利用してはいけないのでは?と思っていました。
全くそんなことはありませんでした!
むしろ疲れ切っている今が利用するタイミングです。
一時保育とは
家庭での保育が一時的にできない場合に保育所やその他の施設に子どもを預けることができるサービス。
- 認可保育園ではほとんどやっている
- その他、子育てセンターや児童館など
- 仕事、用事、通院、リフレッシュなど私的利用もできる
- 料金1時間毎300~1000円位(地域や認可のありなしで差があります)
1時間単位で預けられるので最初は少ない時間で慣らしていくのがいいと思います。
ただ、利用者の多い施設では予約が1ヶ月、2ヶ月後になることも。
預けられる年齢が1歳を過ぎてから、という制限がある所も少なくありません。
今すぐ必要なのに、というときはファミリーサポートがいいかもしれませんね。
いざというときに!ファミリーサポート
ファミリーサポートというのは自治体で行われている相互補助システムです。
一時保育と違い、預かってくれるは保育士さんではなく提供会員と呼ばれる一般の方です。
子育てが終わった後、子ども好きで空いている時間を活用したいと思い、活動している人が多いそうです。
保育はもちろん、その他の援助もしてくれるところが魅力です。
<保育の援助>
・ 保育所までの送迎を行う
・ 保育所の開始前や終了後の子供を預かる
・ 学校の放課後や学童保育終了後、子供を預かる
・ 学校の夏休みなどに子供を預かる
・ 保護者等の病気や急用等の場合に子供を預かる
・ 冠婚葬祭や他の子供の学校行事の際、子供を預かる
・ 買い物等外出の際、子供を預かる など
私も利用したことがありますが、安心のベテランママさんでした!
子どもを連れて公園で遊んだりもしてくれるので、赤ちゃんがいるから最近お外遊びが全然できていない、というときもいいと思います。
自分の家に来てくれたり、提供会員さんの家で預かってもらうことも可能です。
家が近い人を紹介してくれるので、何かあったときに預けやすいですね。
少しの時間でも子ども達と離れて、思いっきりリフレッシュしてみてください。
でも、そういうときに限って結局「うちの子は大丈夫かな」と考えてばかりになってしまうんですよね。
ママの子どもへの愛情も再確認できます。
※地域によって料金やサービス内容は異なります。各自治体で確認をお願いします。
脱ワンオペ!パパ、育休とって!
育児休業制度は下記の条件を満たせば誰でも利用できる国の制度です。
- 同じ雇用主の元で1年以上の雇用
- 子の1歳以降も引き続き雇用が見込まれること
男女問わず子どもが1歳まで利用することが可能。(一定の場合、最大2歳まで)
最近では取得率も上がってきています。
育休は負担軽減の他にも夫婦で育児の大変さを認識、理解し合える貴重な期間だと思います。
2歳差育児を夫婦で支え合った経験は、きっとその後の家族の絆を深めることにつながるでしょう。
↓以下の記事をパパに読んでもらってはいかがでしょうか?
パパも取れる育児休業制度!給付金もでます!
育児で休暇を取得したい男性へ!対象期間や制度を把握出来てますか??
ポジティブ思考へ変換!
もう十分に頑張っているママですが、疲れているとどんどんネガティブな方向にいってしまいますよね。
2歳差育児は良いこともたくさんあります。
ネガティブなことも角度を変えて見てみましょう!
- 上の子のお世話ができないときがある→子どもの自立にもつながっている
- ママの体力がきつい→長い目でみると2歳差は一気に子育てを終えることができる
- 子どもの反抗→「だいきらい」は「だいすき」の裏返し
- 子どもを預けることに罪悪感がある→少し距離を取ることで愛情がまた深まる
- 子ども同士でおもちゃの取り合い→社会性を育んでいる
その他にも2歳差育児はいい面もたくさんあります。
きょうだいで仲良くしているのを見るのは微笑ましいですし、お下がりサイクルも早くて経済的に負担が少なく済むこともあります。
私の友人に2歳差で3人の子どもを持つ人がいます。
「2歳差で3人も大変じゃない?」と聞いたとき。
「そんなことないよ、成長するのを待つだけだよ。」と言っていたことが心によく残っています。
私は子ども達をきちんと育てあげないと!という気持ちで毎日余裕がなかったので、その言葉に驚きました。
よく考えると、子どもってどんどん自分で吸収していつのまにか成長しています。
そんなすごい力を持っているんですね。
友人のその言葉で肩の力が抜けました。
「育てあげる」のではなく「成長するのを見守る」
そのくらいの心の余裕があるといいのかもしれませんね。
まとめ
2歳差がつらい理由は
- 2歳児のイヤイヤ期
- きょうだいが生まれたことによる赤ちゃん返り
- 睡眠不足になりがちな乳幼児のお世話
- 同時にやらなければいけない家事
が重なり、心と体に負担がかかりすぎているため。
<対応策>
- 上の子ファーストでママと上の子の心を安定させよう
- 一時保育やファミリーサポートを利用して体を休める
- パパに育休をとってもらう
- ポジティブ思考に変えよう
いつ終わるか分からないつらい毎日も周りの協力と考え方次第で変わってくるかもしれません。
ママが楽になれる方法を見つけて、子ども達との楽しい時間が持てますように。
家族のためにも、無理をしすぎないで体を大切にしていきましょう。
2歳差育児の寝かしつけについても記事書いてます。