【二人目が欲しいけど言えない】ワンオペ育児でためらうママへのアドバイス
産む前は「子どもは2〜3人欲しい」と夫婦で話していたけれど、実際に1人育ててみると想像以上の大変さに驚き、
1人でも大変なのに……お世話できる自信がないから二人目が欲しいけど言えない。
とためらい、ひとりっ子でもいいかなと思うこともあるのではないでしょうか。
しかもワンオペで育児をしているなら余計ですよね。
さらに周りからは「ひとりっ子はかわいそう!」「ひとりっ子だとワガママになる!」なんて言われて、傷ついたり悩んだりした経験があるかもしれません。
この記事では、今後の妊娠・出産を戸惑っていたり、ひとりっ子ではダメなんだろうかと悩んでいるあなたの不安を、少しでも減らすアドバイスをお伝えします。
一人目育児が一番辛い理由
育てる子どもの人数が増えれば増えるほど、育児は大変になっていくと思いませんか?
私も娘を育てているときに思ったことがあります。
ですが、実際に何人かの子どもを育てたことのあるママ達と話していると、
1人目を育てているときが1番辛かった。2人目以降はそこまで辛いとは感じなかったね。
という会話になることが多いのです。
それはなぜなのかをご紹介していきます。
初めてで、わからないことだらけ
2人目からだと1度経験しているので、1人目育児の知識と経験から、
「これくらい泣いているだけなら少し待っててもらっても大丈夫だな」など、
うまく手を抜く方法も分かります。
しかし、仕事や勉強でもそうですが、初めてのことは、分からないことだらけで不安が大きいですよね。
不安だからこそ、「頑張らないと!」と気負ってしまったり、うまくできなかったときには落ち込みやすいです。
育児による肉体的疲労だけでなく、何をするにも初めてのことばかりなので、気疲れも多くなります。
しかも日中パパは仕事でいないので、全てを1人でこなしていかなければいけません。
パパが仕事から帰宅しても、子どものことはママが担当という感じで、こちらから頼まなければ何もしてくれないこともあります。
そんな状態であれば、2人目なんて考えられなくなっても当然ですよね。
私もワンオペ育児だったので、朝に洗濯機を回したものの、洗濯を干す間、泣いている娘を待たせておいてもいいものかわからず、
洗濯を干せたのが夕方で、なんて要領が悪いんだろうと落ち込んだことがあります。
分からないことだらけの育児で、私は母親に向いていないんじゃないかと自己嫌悪になりやすいのも
1人目育児で陥りやすい辛さでもあると思います。
今までの生活とのギャップ
これも二人目であれば、1度経験していることなので、育児での疲労感や寝不足の辛さも分かっています。
社会との繋がりが薄れているような孤独感を感じることもあまりないでしょう。
それに、上の子が幼稚園や保育園に通っている場合は、送り迎えをする中で周りの人との関わりがあるので、孤独は感じにくいかもしれませんね。
ですが、1人目であれば出産を機に、今まで仕事に行ったり、自由に友達と会ったりしていたのができなくなることで、
今まであった社会との繋がりがなくなってしまったように感じてしまいます。
そのせいで、急にひとりぼっちになったような孤独を感じてしまい、精神的に不安定にもなりやすいです。
出産後すぐは、ママの産後の体調回復のためにも、しばらくは家でゆっくりと過ごした方がいいと言われますよね。
出産でボロボロになった身体で慣れない赤ちゃんのお世話をしなければいけません。
夜間の授乳などで夜も細切れ睡眠が続き、寝不足と疲労で、どこかに出かけようとも考えられない状態ですよね。
ワンオペ育児だと、1人になれる時間もなかなか作ることができず、精神的にもストレスが溜まりやすくなります。
一人目だからこそ、周りに頼れない
きょうだいがいて、過去に預けた経験があったり、
上の子が幼稚園や保育園に通っていると、自分以外に任せても大丈夫なんだと実感できるので、預けることにそこまで不安を感じることはありません。
ですが、初めての育児ではママ自身が分からないことだらけで、一体何を頼ればいいのか分からなかったり、
普段から基本的にママが子どものお世話をしているので、パパに頼りたくても任せられることがなく、1人で頑張るしかないこともありますよね。
他にも、自分以外の人に預けることに不安を感じてしまい、ためらってしまうのもあります。
これは母親の本能的な危機感が働くことで、他の人に預けることが不安に感じるからとも言われています。
私は特に人見知りが始まった頃に、私以外の人だと娘が泣いてしまい、何をしても泣き止まないので
「こんなに泣いているのに預けるなんてかわいそう。」
と罪悪感を感じてしまい、娘を預けなければいけない美容院などに行くことも我慢していたことがありました。
でも2人目が生まれてからは、全てを自分1人でこなすことは不可能に近いということがわかり、周りに頼るようになりました。
今では周りに頼ることもできるようになり、1人目を育てているときよりも楽に子育てができるようになりましたよ。
こんな風に1人目だから神経質になってしまうこともありますよね。
ひとりっ子はワガママに育つのか?
きょうだいがいれば、お互いに自己主張をして、喧嘩を経験することで妥協したり
相手に合わせることを学べますが、ひとりっ子にはそれができない。
そのうえ、親からも祖父母からも甘やかされ、何でも自分中心に考えてもらえるので、
将来自己中心的なワガママな子に育つことが多いと考える人が多いですよね。
しかし、そんなことはありません。
たしかにひとりっ子は単独行動になってしまいがちなので、みんなと協力して物事を進めていくよりも、
自分のできる範囲でやっていこうと考えることが多く、集団生活が苦手な場合もあります。
ですが、それは幼稚園や保育園などで集団生活を経験することで自然と克服していけるので、特別心配する必要はありません。
そして、ひとりっ子だと両親が自分の話にゆっくり耳を傾けてもらいやすいので、精神的に満ち足りていることも多く
自分自身も相手の話をしっかり聞くことができるようにもなるとも言われています。
子どもがワガママになってしまうかは、両親のその子への関わり方や育て方次第ということですね。
ひとりっ子だからこそのメリット
ひとりっ子にマイナスイメージを持っている人がいる一方で、ひとりっ子だからこそのメリットも多くあります。
ひとりっ子でもいいかなと思っている場合は、周りの意見に惑わされず、私たち家族はこれでいいと自信を持ってください。
お金に余裕が持てる
子どもを育てるのにはお金がかかりますよね。
幼稚園〜小学校まで公立で、中学校〜大学を私立に通った場合1人につき1,800万円。
幼稚園〜大学まで全て公立でも1,100万円かかるとも言われています。
子どもが多ければ多いほど教育費もかかるので、ひとりっ子は経済的に負担が少なくてすみます。
その分習い事や体験教室などに挑戦させてあげられたりと、いろんなことに挑戦させてあげられやすくなりますよね。
お金だけでなく、その子1人であれば、時間的にも余裕が生まれやすく、
習い事の送迎や付き添いもしっかりしてあげることができるのもメリットの1つです。
遊びや勉強が自分のペースでできる
きょうだいがいると、おもちゃの取り合いになったり、勉強中に遊びに誘われたり、邪魔されたりと自分のペースを崩されることがあります。
ひとりっ子は、両親が邪魔しない限り自分のペースで物事を進めることができますよね。
自分のやりたいことや、ペースを認めてもらえることは、自己肯定感や集中力を高めることにもなります。
愛情を独り占めできる
両親は全ての子どもに平等に愛情を注いでいるつもりでも、「自分だけ愛されていない」「自分は大切にされていない」と劣等感を感じてしまう子もいるようです。
特に、妹や弟が生まれた時には、自分への愛情を奪われてしまうのではないかという不安から赤ちゃん返りをして、ママやパパの気を引こうとする子も多いですよね。
ワンオペ育児で小さい赤ちゃんのお世話をしながら、上の子の赤ちゃん返りにも一人で対応するのはかなり大変です。
他にも、きょうだいがいることで自分が1番でいたい!という思いから競争心が生まれてしまったり、独占欲が強くなってしまうこともあり、「今日は私がママと一緒に寝る!」なんて言い合いのケンカが始まってしまい、ママも対応に手を取られて困ることもあります。
ひとりっ子家庭で育つと、そういった不安を感じることなく、両親からの愛情を一身に受けることができるので、「自分は愛されている」「大切にされている」と強く実感することができます。
自分が大切にされていると実感して育った子どもは、自己肯定感も高くなるので、それによって主体性も高くなり、自信のある子どもに成長することが多いです。
さらに、他人の意見を聞く力や、物事を肯定的に受け止められる力も育つと言われています。
想像力が豊かになる
ひとりっ子は1人遊びが得意になりやすく、家族の代わりに「架空の友達」を生み出して遊ぶことがあるようです。
日常的に空想を楽しむことは、想像力を豊かにするだけではなく、考える力が育っていき、問題解決能力や集中力も高くなります。
1人遊びができると、その間に家事をしたり、ママの休憩時間にできたりとママとしても助かりますよね。
頻繁に空想している様子を見ると、心配になることまあるかもしれません。
でも、
「そんな友達はいないんだよ」
「あまり空想ばかりしてるのはよくないよ」
などと注意してしまうと、子どもの可能性を閉ざしてしまうことに繋がるので注意しましょう。
子どもが自主的に1人遊びを楽しんでいるときは、そっと見守ってあげましょうね。
ママが仕事を続けやすい
妊娠後期〜保育園に預けるまでの期間は、産休・育休制度を使って半年〜2年程度仕事を休む人が多いと思います。
ひとりっ子であれば保育園に預けることができればすぐに職場復帰ができますが、
2人目、3人目を考えると、職場復帰できても、またすぐに休まないといけなくなるので、妊娠を機に退職してしまうママもいます。
それに、きょうだい揃って同じ保育園に入れるとは限らないので、送り迎えが負担になってしまい、仕事を続けるのが難しいと感じてしまうママもいるようです。
わたしの周りにも、1人目は保育園に入れたけれど、2人目が0歳児で保育園の空きが少なく、抽選漏れしてしまったママがいます。
結局2人目の子どもを預けることができなかったので、職場復帰はできずに退職するしかなくなってしまったそうです。
他にも、きょうだいがいれば、風邪をひいたりしたときに交互に熱を出したりすることも多いのです。
ワンオペ育児をしている場合、ママが仕事を休まないといけないことになるので、
頻繁に休むことで職場に迷惑をかけてしまう罪悪感を感じ、このまま仕事を続けていてもいいのかと悩むこともありますよね。
ひとりっ子であれば、きょうだいで風邪をうつし合うこともなく、そこまで休む期間が長くなることも少ないので助かります。
きょうだいがいることのメリット
ひとりっ子の項目では、子どもが2以上いることで保育園に預けられず、退職せざるを得なくなってしまったり、子どもの愛情不足の心配がありました。
しかし、きょうだいがいることで、幸せや感動も倍になることもあります。
二人目が欲しいと考えているなら、あまり不安やプレッシャーを気負いすぎてしまう必要はありませんよ。
おおらかな育児ができる
1人目の育児を経験しているので、いい意味で程よく力を抜いて育児に取り組むことができます。
ひとりっ子だと、子どもの苦手な部分や良くないと感じるクセに注意が向きがちで、口うるさく注意してしまうことがあります。
きょうだいがいると、それぞれの個性がよくわかるので、ありのままの子どもの個性を認めてあげられる余裕を持てるようになります。
コミュニケーション能力があがる
歳の違う人とのコミュニケーションが盛んになるので、コミュニケーション能力が高くなる傾向にあります。
その子の性格にもよりますが、子どもが幼稚園や小学校に上がるころになると、同じクラスの子だけでなく、
学年が違う子とも難なく遊べることが多いです。
親もじっくり1人の話を聞いてあげられないこともあるので、自分から積極的に話しかけたり、
意見や気持ちを伝えるのが上手になっていく環境が自然とできるメリットがあります。
上の子が下の子の面倒を見てくれる
ママが下の子のお世話を始めると、手伝ってくれることが良くあります。
私の娘は、息子が生まれた時はまだ2歳でしたが、
「はい、どーじょ」と言って、おむつを持ってきてくれたり
寝かしつけでトントンしてくれたりしていました。
小学校に上がってからも、息子が危ないことをしていると、注意してくれたり
転んだ時は、私に報告する前に傷の手当てをしてあげたりと、上の子の大きな成長を感じることができました。
親から無理に教え込まなくても、自然と思いやりの気持ちや、年下の面倒をみようとする力が育まれます。
子どもの人数より育児環境が何より大切!
育児は、子どもが1人だろうが、3人いようが周りのサポートを受けられるか、相談できる場所があるのか等、環境がとても大切です。
子ども1人でも、うつになってしまい苦しんでいる人もいれば、子どもが3人いてワンオペ育児でもパワフルなママはいます。
自分の体力や気持ちの余裕があるかどうかも大切ですが、育児は時としてどんなに自信があってもひどく落ち込んでしまう場面もあるのです。
その時に、サポートをしてくれる人がいる・頼れる人がいるとわかっているだけでも、心強さを感じ、乗り越えていけることもあります。
今一度、あなたの育児環境を見直していくと、ひとりっ子がいいのか、2人目が欲しいか迷うことが無くなり、決めることができるようになるかもしれませんよ。
【合わせて読みたい記事】
育児の相談がLINEでできる?!悩むママへのおすすめアプリも!
【育児を休みたいけど休めないママ必見】肉体的・精神的別の休む方法
まとめ
子どもを1人育て上げることはとても大変なことですし、お金も時間もかかりますよね。
ワンオペ育児だと私がしっかりしなくてはと思ってしまい、余計に神経質になり、精神的に追い詰められてしまうこともあります。
ワンオペ育児で自分に複数の子どものお世話ができる自信がないと思うこともあるでしょう。2人目以降をどうしようかと不安は尽きないですよね。
計画的にひとりっ子を望む夫婦もいれば、きょうだいが欲しいと思っていても叶わないこともあります。
ひとりっ子だからといってかわいそうなこともないですし、罪悪感を感じる必要もありません。
子どもを産み、育てるのはあなた自身です。
周りからの声を気にせず、あなたたちの思う家族計画を考えることが大切です。あなたたち家族が幸せになれる方法を見つけられるといいですね。