夫の単身赴任で単身育児に!単身ならではのメリットとストレス軽減法
本来なら、家庭は夫婦2人で守るものであり、育児は夫婦2人で協力してやるものですよね。
ですが、夫が単身赴任だと、ママのワンオペ育児は絶対です。
子育てに対する不安と、孤独と、やり場のない苛立ちみたいなものがありませんか?
専業主婦のワンオペ育児は、来る日も来る日も子供と2人きりで、自分を見失うほど辛いことがあります。
私のママ友のWさんは、夫が海外へ単身赴任中でワンオペ育児4年目に突入しました。
Wさんも、最初の1、2年はワンオペ育児で相当ストレスがたまっていたそうですが、ここ最近は「夫がいなくても意外となんとかなる」状態なんだそうです。
それは夫の単身赴任だからこそできる、「楽が出来るポイント」を見つけたからだと言います。
Wさんが経験した単身赴任中のワンオペ育児のストレスの実態と、楽が出来るポイント、ストレス軽減のポイントを一緒に見ていきましょう。
夫の単身赴任で感じるママのストレス
では、早速、夫の単身赴任中に感じているママのストレスの実態を見てみましょう。
すぐに頼れる相手がいない
育児は、親にとっても初めての経験です。
どうしたらいいんだろう?と悩む場面はたくさんあります。
ですが、夫が単身赴任中だと、すぐに相談できる相手はいません。
身内や両親が近くに住んでいなければなおさらです。
特に子供の病気は、少し熱が出ただけでも、親はおろおろしてしまいますよね。
何か悪い病気だったらどうしよう?夜中に吐いて呼吸ができなくなっていたらどうしよう?
ありとあらゆることを考えて不安になると思います。
Wさんも、育児という未知の経験の真っただ中にいるときに、一緒に考えて、解決してくれる頼れる相手がいないというのは、とても辛く感じたそうです。
育児に関する問題の共有ができない
歩き始めるのが遅い、なかなか発語がでない、トイレトレーニングが全然進まない、大人を怖がって泣いてしまう、など、子供の問題は常にあります。
「叱る」という行為1つとっても、どうすればいいのか?と悩むことも。
食事中に肘をつく、食べ方が汚い、お片付けをしないなど、日常で親なら目につく些細なことをどこまで叱るか、というのは判断が難しいです。
また、1度で理解できない子供に対して、何度も同じことを注意したり、言い聞かせるのは、かなりの忍耐力が必要で、ママも何度もくじけそうになります。
子供にどのような子になってほしいか、今、どのようなしつけが必要か、どのような伝え方が自分の子供にあっているか、
普段自分しか子供に接していないと、夫に理解してもらったり、問題を共有するのが極めて難しくなります。
そうすると、1人で情報を収集し、悩みながら、子供の個性に向き合い手探りで問題に取り組まなければなりません。
Wさんは、夫が単身赴任先から一時帰国した際に、悪気なく、
「そんなに怒らなくてもいいんじゃない?」「いつオムツとれるの?」などと言われて、心底腹が立ったと言います。
不公平感がある
単身赴任中の夫は、仕事が終われば全て自分の自由時間ですよね。
作りたくなければご飯を作らなくてもいし、疲れていれば誰にも邪魔されずいつまでも寝ることができます。
飲み会や外食にも行けるし、趣味に没頭することも可能です。
一方のあなたは、子供とずっと一緒にいて、自分の好きなこと、したいことを我慢。
子供のお世話、食事、洗濯、買い物など、たくさんのタスクをこなしながら、休日もなくフル稼働です。
何で私ばっかり自分のことを犠牲にして、こんなに頑張らなきゃいけないの?と思うのは普通です。
Wさんも、どうしようもできないけれど、理不尽なワンオペ育児で落ち込んだり泣きたくなる日があったそうです。
精神的に不安になる
家にいる大人が自分だけになれば、自分の家が急に広くなったような気がして、寂しくて心細いですよね。
戸締りにも神経質になるし、近年は災害なども多くなっています。
私一人で大丈夫だろうか?何かあったら子供を守ることができるだろうか?と不安ではないですか?
私も夫の仕事が忙しく、ワンオペ育児をしていたことがありましたが、単身赴任ではなかったため、夜や休日には家にいてくれました。
その点、究極のワンオペ育児である単身赴任の状態では、精神的な支柱をなくしたような喪失感が大きく、精神的に不安定になることが多いようです。
夫の単身赴任で見つかったメリット
夫の単身赴任は、ワンオペ育児でママにストレスがかかってしまいます。
しかし、「夫が単身赴任中」という事実は変わりませんし、いい意味であきらめなければいけません。
Wさんが発見した、夫の単身赴任で見つかった4つのメリットを紹介しますね。
家事のスリム化ができる
夫がいないということは、夫のお世話をする必要がないということです。
大人が1人いないと、同じことをするのも労力が大分違います。
- 洗濯物が減る
- ワイシャツのアイロンがけがなくなる
- お風呂もトイレもあまり汚れない
- 気合を入れてご飯を作らなくてもいい
この際思いっきり、家事をスリムにしてください。
- 掃除も洗濯も最低限
- ご飯もカレー、焼きそば、みそ汁、レトルト、お惣菜で十分
- 物を減らしてやることを減らす
- お掃除ロボットや食洗器など時短家電に頼る
1人で家事も育児も、その他幼稚園の事も、義理の両親や、ご近所付き合いも、なんて完璧に出来ません。
育児や、お付き合いは放棄できないので、苦手な家事や、やりたくない家事はとことんスリム化して、どんどんストレスを減らしてください。
誰にも文句を言われない
子供はわがままを言ったり、言うことを聞かないということはあるけれど、文句を言うことはないですよね。
「家事が全然できてないね!」なんて子供に言われたら、私も相当驚きます。
もし、あなたに文句を言うのなら、それは夫でしょう。
一緒に住んでいないと、それがありませんから、頑張りすぎる必要もないし、罪悪感を感じることもありませんよ。
私の夫は直接文句を言う人ではありませんが、帰宅早々無言で片付けを始められたりすると、
無言の圧力と勝手に受け取ってしまい、ダメだしされているような嫌な気持ちになります。
文句を言われない、無言の圧力が無い、というのは精神的に楽だと思います。
子供の予定管理だけすればいい
夫がいれば、子供の予定のほかに、夫の予定も把握して行動しなければいけませんよね。
「今日は、早く帰るからご飯用意しておいて。」
「明日葬儀行くから、喪服用意しておいて。」
「上司に飲みに誘われたから、今から行ってくる。」
こっちは、家事も育児も忙しいのに、「今日は…」「明日は…」「今から…」と振り回されて、
知らないよ!大人なんだから自分でやって!とふつふつと怒りがわいてきます。
夫の単身赴任中はそれはありませんから、子供の予防注射や習い事など子供の予定だけで、夫の予定に振り回されることはありません。
夫との言い争いを子供に見られなくて済む
子供が産まれると、夫婦喧嘩が増えるという家庭が多いです。
育児に非協力だったり、中途半端な家事だったり、育児の価値観の違いだったり、
一緒に住んでいると、争いの火種はそこらじゅうにあります。
一度火がついてししまうと後には引けず、子供に夫婦喧嘩を見せてしまうこともありますよね。
親の喧嘩や、不仲は、子供にストレスを与えるだけでなく、脳の萎縮など悪い影響があります。
その点、夫が不在であれば、喧嘩すらも出来ませんので、この点は安心できます。
ストレスを軽減する方法
単身赴任中は、夫が不在でいいこともありますが、やはり1人で育児をしている以上ストレスは溜まりますよね。
ストレスがたまりすぎて爆発しないように、ストレスを和らげる工夫を紹介します。
子供の預け先を把握しておく
病院で検査をすることになった。
自分が体調を崩してしまって、辛くて体が動かない。
時には子供を預けなければいけない状況になることもあります。
また、イライラして育児をするのが辛くなったり、ひどく落ち込むこともあるかもしれません。
リフレッシュのために1人の時間を作ることに罪悪感を感じてしまうかもしれませんが、
オンとオフの切り替えがしづらい専業主婦だからこそ、1人の時間を意図的に作ることも必要な時もあります。
子供を他の場所に預けることは、新しい刺激をうけ、家族以外の大人と関わるいい機会にもなります。
お金がもったいないからと、預ける気にならなかったとしても、預けられる場所がわかっているだけで安心することができますよ。
楽しくない、つまらない、と思いながら育児をしているなら、絶対に1人の時間を作ってください。
ファミリーサポート
あなたのお住いの自治体の提供会員の方が、預かりなどの育児のサポートをしてくれるシステムです。
育児の資格などを持ったプロではありませんが、一定時間の講習を受けた信頼ができる人に、子供を預けてみませんか?
一時預かり
保育園やこども園などプロの保育士が預かってくれるので、安心して預けられます。
集団の中に入るのでたくさんの刺激をもらい、社会性も育ちますよ。
キッズライン
依頼者と、ベビーシッターや家事代行を行ってくれるサポーターをマッチングしてくれるサービスです。
サポーターは、面談や研修を行った人が登録しているので、安心して預けることができますよ!
自分や子供が具合が悪い時に、子供を預かってくれるところは限られていますよね。
キッズラインは24時間、急な利用にも対応できるので、いざという時の味方になってくれるかもしれません。
子供を預けなくても、料理などの家事代行をお願いすることもできるので、困ったときは利用する価値はありそうです。
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相談先を確保しておく
本当に困ったときのための備えとして、自分の悩みを聞いてくれる相談先を把握しておくと安心です。
大きい声で怒鳴ってしまった、手をあげそうになった、など周りに他の大人がいないと子供への言動がエスカレートしてしまうことがあります。
そうなると、あなたが辛いのももちろんありますが、一番辛いのは子供です。
自分をコントロールできないのは、それほどまで追い込まれているということです。
相談先を事前にチェックしておいてください。
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テレビ電話でパパとつながる
夜、パパが仕事から帰ってきたら、テレビ電話をつけっぱなしにしてしまうのはどうですか?
ママはその間に、洗い物を終わらせたり、明日の準備をしたり出来ますし、
パパは、子供の顔や声が聞けて、安心しますよね。
単身赴任中に、ストレスを抱えているのはママだけでなく、子供も同じです。
Wさんは、パパの単身赴任当初、子供があまり笑わなくなったと情緒面を心配したそうです。
そこで、休日の夕食の時間帯は、パパとテレビ電話をつなぎっぱなしにして、一緒にご飯を食べるようにしました。
実際は時差があり、パパには夕食の時間ではなかったのですが、パパを身近に感じることで、以前の明るいお子さんに戻ったそうです。
テレビ電話などで普段会えないパパとたくさんお話しすることは、子供にとって、精神的に満たされる重要な時間になります。
同じ境遇の人とかかわりを持つ
ストレスを抱えているけれど、どうしようもできない時は、同じ境遇の人とつながって、情報を共有したり、悩みや愚痴を吐き出すのもお勧めです。
「私もこんな事で困っているよ」「こうすると楽になるよ」など、人の話を聞いて、自分の現在の状況を客観的に見るというのがポイントです。
誰ともつながらないでいると、自分だけが辛く不幸だ、と負の思考に陥りがちになりますが、
他の人のリアルな声を聞くと、みんないろんなことで悩んでいるんだな、と励まされることがあります。
児童館などの支援センター
子供と月齢の近い方との出会いがあると、色々な話題を提供し合えます。
SNS
知りたい情報をピンポイントで探すことができたり、気軽に悩みや愚痴を話せます。
スマホ1つで色々な人とつながれるので、寂しさやストレスを感じにくいです。
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頑張りすぎるのをやめる
「夫の分まで私がちゃんとやらなきゃ」と、頑張りすぎていませんか?
一人で何でもやらなきゃいけない境遇だからこそ、一人で頑張りすぎないことが大事です。
もし疲れやストレスを感じたら、自分を甘やかして、楽をする道を選んでください。
自分が満たされていないと、子供に優しくすることなんてできません。
たまには、お惣菜パーティーをしたっていし、片付けや掃除をさぼってもいいです。
自分を甘やかすポイントは、家事の手抜き、少しの贅沢、自分へのご褒美などありますよね。
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育児中でもできる楽しみを見つける
子供と自分だけの生活を送っていると、育児だけが自分の全てになってしまうので、息苦しさを感じてきますよね。
育児中でもできる楽しみを見つけて、メリハリのある生活を送ってみてはどうでしょうか。
あなたの趣味は何ですか?
これを機に趣味を再開してみませんか?
習いことや、勉強を始めるのもお勧めですよ。
託児付きのヨガや、料理教室、子供の為になる資格をとったり、英語の勉強をしたり、自分のために時間を使うのはとても大切なことです。
ちょっとした息抜きに、育児マンガもありますよ。
自分が心から楽しめることを初めて、心の充実、よりどころを見つけてください。
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夫が悪いわけではない
イライラする気持ちは、とてもよく分かりますが、怒りの矛先を夫に向けないほうが無難です。
夫も、あなたやお子さんに会えなくて寂しい思いをしているはず。
「相談」や「報告」は夫にとっても、ママに頼られ、子供の成長を実感でき、育児参加をできないつらさ、寂しさを埋められていいですが、
「愚痴」や「嫌味」は夫にとって、男性の特性として解決できないことを永遠と聞かされるのは苦痛なようです。
感謝よりも、愚痴や嫌味の比重が多くなると、夫婦の関係にもひびが入ってしまいますね。
理不尽なワンオペ育児に不満があっても、まずは感謝の気持ちを伝えてください。
感謝の気持ちを伝える行為は、相手も幸せな気持ちになれますし、自分もポジティブな気持ちになって、気分が高まる効果があるそうですよ。
Wさんは、子供に関することや、日常のささいなことを、毎日LINEで報告して、最後に「いつも私たちのために働いてくれてありがとう」と送っていたそうです。
まとめ
夫の単身赴任は、すなわち、ママのワンオペ育児となります。
1人で育児も家事も、子供のために頑張るのは心身ともに大きな負担になりますよね。
夫がいないことで楽できることは、最大限楽をしてください。
ワンオペ育児は大変ですが、自分の楽しみを見つけたり、悩みを吐き出す仲間を見つけてストレスをため込まないようにすることも大切です。
単身赴任で夫婦間の心の距離まで遠くならないように、お互いの気持ちを伝えあい、ポジティブな気持ちで毎日の育児に向き合えるといいですね。