妻が育児ノイローゼになってしまう?イクメンパパの落とし穴とは?
自分は周りのパパたちより育児を十分こなしているのに、妻は不機嫌、元気がないと感じることはありませんか?
もしかしたら、妻から見ると「なんちゃってイクメンパパ」になっているかもしれません。
自分はしっかりやっていると思っていても、妻の立場から見るとやり方が中途半端に感じたり、育児に協力してくれないより良いからお膳立てをしてあげていることが、ストレスになっていることもあるのです。
お互いに求める役割や育児に対する考え方をすり合わせていくために、どうすると良いのかご提案していきます。
イクメンパパの落とし穴
なんちゃってイクメンとは、一見ママ達がうらやむようなイクメンとは違います。
- 指示をされないと、どのお世話をすれば良いのかわからない
- やりたいお世話だけをして、嫌なことはしない(抱っこはするけど、泣いたらしない・うんちのおむつは変えないなど)
- 人の目があるところでは育児をするけど、家では全くしない
- 妻から不満を言われるから仕方なくやっている
当てはまるものはありませんでしたか?
たとえ「うんちのおむつもしっかり変えているし、お風呂だって入れている!」と自信を持っていたとしても
ちゃんと拭けていなくてかぶれてしまった。
お風呂も、首や股の汗や汚れが溜まりやすいところが洗えていない。
抱っこしても泣き止まないと、イライラして舌打ちをしたり、途中で抱っこをするのをやめてしまう。
これらがあった場合、妻が肌のかぶれをケアをし、時には病院へ連れて行く。
妻が家事をしていても中断し、落ち着くまで抱っこをする。
このように、夫が気が付かないところで多くのフォローをしているのです。
妻からの指摘に対して、素直に聞き入れて改めてもらえれば、なんの問題もないのですが、
「俺だってちゃんとやっている」
「ママの方が良いんだって」
と、拗ねてしまっているような態度で、話し合うことができない状態になっていることもあります。
そのような態度をとってしまっているとしたら妻から見れば、中途半端な育児に感じてしまうのです。
話し合いができないということは、妻は一人で悩みを抱え、一番頼りになるはずのあなたには、
期待してはいけない、私がやれば済むと頑張りすぎて、自分を追い込んでしまいます。
これが最悪な場合、「育児ノイローゼ」や「うつ病」に発展していくのです。
「イクメン」とは?
イクメンとは、子育てをしている男性の略語です。
単に育児中の男性というよりも「育児休暇を取得する」「育児を趣味と言っている」のように、
育児を積極的に楽しみながら自らも成長しようとする男性を言います。
仕事が忙しく、育児に積極的に参加できていなくても、できることをしようと努力してくれている方も同じです。
具体的にどんな人がイクメンと呼ばれるのかというと
- 自分から気付いてお世話ができる(おむつ交換、ミルク作り、服の着替え、ご飯を食べさせられる)
- ひとりで子供の面倒を見られる
- 積極的に育児に参加してくれる
- 育児を優先できる
小さいことから大きいことまであります。
これらができていても、「なんちゃってイクメン」と言える男性が一定数存在しているのです。
妻の育児ノイローゼチェック
育児ノイローゼは、育児におけるストレスやプレッシャーからきます。
最近妻の元気がない気がする?その原因はワンオペ育児が招くうつかも?!
↑こちらの記事では、夫から見た妻の様子から育児ノイローゼになっていないか判断するポイントをまとめているので、参考にしてください。
↑こちらの記事では、本人が質問に答えることで診断ができるようにまとめています。
相談先もわかるようになっているので、参考にしてください。
育児中の妻は、どうしても子供と夫のお世話を優先しなければならず、自分のことが後回しになってしまいます。
育児ノイローゼになっている時は、自分でも気が付いていないことがあるのです。
あなたが、この記事を読んでいるということは、育児ノイローゼになっている可能性が高いので、早急に気付いて対処をする必要があります。
他にも育児ノイローゼについて、詳しく書いてある記事がありますので、参考にしてください。
新生児のお世話で育児ノイローゼになりそう!?その悩みを解決していきましょう!
育児ノイローゼ気味の妻をなんとかしてあげたい!夫ができることとは
なんちゃってイクメンチェック
先ほども少し触れましたが、改めてなんちゃってイクメンに当てはまっていないか、簡単なチェックをしてみましょう。
自分がしていたことを客観的に見ることができれば、真のイクメンになることができます。
育児に参加していれば良いわけではなく、妻への気遣いができるからこそ真のイクメンになれるのだと感じますよ。
そうすれば、妻からも子供からも慕われる夫・父親になることができます。
- 育児や家事に対して妻のやり方ではなく、自己流のやり方がある。(こだわりが強い方)
- 妻のやり方に、口を出したくなる。
- 家族の約束を、仕事以外の自分の都合で、キャンセルすることがたまにある。(飲み会や趣味のためになど。)
- 子供に求められなければ、空いた時間にゲームをしたい。
- 自分の時間は絶対欲しい。
- おむつ替えやお風呂洗いなどをした後に、「ありがとう」と言われないとモヤっとする。又は、しっかりやっているとアピールしたくなる。
- 妻からの悩み相談にとりあえず「大丈夫だよ」と答えている。
↑こちらの記事の「ワンオペ育児チェック」でも診断できるので、参考にしてください。
次に、もう少し具体的な例を出してみます。
妻のやり方に、口だけ出す
ある程度育児をしていれば、自分のやり方ができてきますよね。
妻のやり方を見ていて、自分のやり方・考え方の方が効率が良いのでは?と感じることもあるかもしれません。
例えば、食べ物の好き嫌いがあり、ご飯をなかなか食べてくれない場合
「味付けが良くないんじゃない?」
「固さとか、形が食べづらいんじゃない?」
と、あなたはアドバイスをしているつもりで言っているかもしれません。
しかし、妻からしてみれば、料理をすること自体ストレスで、ましてや子供向けの味付けや固さを気にしながら作る料理は
大変な思いをしながら作っていることがほとんどです。
そして、たいていのママ達は単純に料理を作っているわけではなく、本やネット、時には妻の母親、保健師さんに相談しながら試行錯誤して作っているのです。
それを、料理を作っていないあなたから簡単にアドバイスをされても、
「あんたが作れば良いでしょ!」って心の中では怒り心頭かもしれませんよ。
しかし、それを口に出してしまったらケンカにしかならないので、
穏やかに「そうかもしれないね」で受け流していることも。
子供を叱る時も
「子供を怒りすぎだ!でもしつけはしっかりしろ!」
転んでケガをしてしまった時も
「自分のことばかりしてないで、もっと子供を見てやれ!」
と、言うだけで、あなたは家事や家族のこと自分のことをこなしながら、育児を同時にやったことはありますか?
このようなことを言うだけで、ちょっと手が空いたときにお世話をする程度の人と
毎日常に子供と関わっている妻とでは、子供に対しての接し方や育児の考え方は、全く違うものになるのは当然なのです。
妻としては、夫婦二人で育児に対する考えをすり合わせながら協力してやっていきたいのに、一方的に指摘してくるだけの夫なら
自分一人で育児をした方がマシと、あきらめと絶望感の中、自分を追い込む形で孤独になっていくのです。
育児をしている認識の違い
人によって、どこまでやったら育児をしていると感じるかの程度には違いがあります。
それは、夫と妻との間で認識に大きく差ができてしまうのです。
例えば、ミルクやおむつ替えはするけど、必要なものの準備や備品の補充はしない。
夫がミルクをあげようとしても、お湯がなかったら、「お湯が無いから作れないよー」
おむつやおしりふきが見当たらなかっただけで、「無いよー!どこにあるの?」
と、用意してもらえるのを待つ。
これでは妻は、他の家事などを中断して対応しなければならないので、子供の対応と変わらないのです。
妻はミルクをあげる時は、お湯がなければ沸かすところからの工程から、
もっと言うとミルクを切らさないようにストックをしておく、哺乳瓶を消毒しておくところから「ミルクをあげるという仕事とワンセット」になっています。
「哺乳瓶を口にくわえさせることだけを、ミルクをあげると思っている」のとでは、だいぶ認識にズレがありますね。
なんちゃってイクメンとは、妻のお膳立てがあってこそ、夫が育児に参加できているというのが実態です。
このような些細な認識の違いが、大きなストレスに膨れ上がっていくのです。
友人、親の前だけイクメンをする
ここまで読んでくれているあなたは、そんなことはないと思いますが、
なんちゃってイクメンに当てはまる人の中にはこのような人もいるのです。
実際、男性が育児や妻のサポートをスマートにこなしていたらカッコ良いですよね。
真のイクメンであれば、妻のママ友からも、「あなたの旦那さん本当に素敵ね!」なんて言われるでしょう。
それを知ってか知らずか、外ではしっかり育児をしてくれる。
なのに家に帰ったとたん、頼みごとをしても「今日は疲れたから休ませて」。
子供を見ることを引き受けてくれてたとしても、テレビやゲームに夢中で見ていない。
転んだりして泣き出せば、「こんなところに物があるのが悪い!」
「ちゃんと見ないから転ぶんだよ!」と周りのせいにする。
その様子を見ている妻の立場からすると、「育児をするのは子供や家族のためではなく
自分がカッコつけたいだけなんだな」
と、期待することも頼ることもできなくなるのです。
妻は、身を切るような思いで必死に育児をしているのに、夫が自分の保身のための育児しかしてないのかと思うと
期待も信頼もできなくなってしまいます。
真のイクメンを目指すには?
自分がなんちゃってイクメンに当てはまっていた…としても大丈夫!
今から努力をすれば、なんちゃってイクメンから真のイクメンになれます。
今から話す3つのポイントで、真のイクメンを目指しましょう!
受け身の育児を無くす
世間では、まだまだ「育児は母親がするもの」という認識が根強く残っていますよね。
しかし、育児は夫婦二人でするもの。
ここで、あなたが仕事をしている時のことを思い出してください。
仕事は受け身でしますか?
決まった仕事はあるかもしれませんが主体性を持って、先を見通して計画を立てながら進めていきますよね。
育児も一緒です。
まずは、ママが育児をしている様子を観察してみてください。
必ずママがしてほしいこと、そして自分が何をすれば良いのか?ということが見えてきます。
自分は育児に参加しているから大丈夫!と安心してしまうのではなく
分担してやる・主体的にやるという意識に切り替えていきましょう。
お互いが同じ育児という目的に向かって、気持ちを通わせて努力することができたら心強いですよね。
お互いの意見を素直にしっかりと話し合う
子供が生まれると、忙しさにかまけて、本音を語り合うことが少なくなっているのではないでしょうか?
素直に話したくても、照れやプライドが邪魔をして上手く話し合いにならないことがよくありあります。
そもそも、男性と女性では、物事の考え方や捉え方が違うので、しっかり話し合わなければ、
すれ違いや溝が深まってしまうのは当然のことと考えることもできます。
意見が合わなかったとしても、二通りのやり方をやってみて、合う方を選択していけば良いのですから、
何が何でも意見を押し通そうとしたり、自分が正しいと力む必要はありません。
たとえ意見が違ってケンカになっても、子供は親の姿を見て、「意見は人それぞれある」と多くのことを学べるのです。
育児に正解はないので、いろんな方法を試していくのが得策です。
話し合いを重ねるごとに意見が合うようになっていきますし、何よりも家族の絆を深めることができます。
育児以外のこともする
育児と言っても家事とセットになっているものが多いです。
家事をやってよ!と言われても、男性には難しいと感じることがあるかもしれません。
まずは、自分の身の回りからしてみましょう。
自分の身支度、ご飯、洗濯など。
全てを一気にやろうとすると大変ですが、1つずつこなしていけば、妻より上手になるかもしれません。
男性は一つのことに集中して取り組むことに長けているので、極めることが得意です。
それを1つ2つと要領を掴むことができれば、必ずできるようになります。
面倒でやりたくないのは妻も同じ。
どうしても苦手なものは分担すれば良いので、挑戦してみてくださいね。
家事や育児の分担に役立つアプリもあります。
詳しくは、こちらの記事でまとめているので参考にしてください。
育児ストレス解消にはアプリを活用!状況別に使い分けてストレスを解消する方法
まとめ
妻自身も育児ノイローゼになっているか気付かない場合があるので、
妻がノイローゼかもしれないと男性が気付くのは難しい事だと思います。
その可能性を感じたあなたは、とても家族思いの優しい夫であり父親なのでしょう。
まずは、感謝の気持ちを伝えることから始めると、奥さんをホッと癒してあげられるのではないでしょうか。
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